![[試乗インプレッション]ダイハツ・ミライース X"SA" スマアシ体験も。 [試乗インプレッション]ダイハツ・ミライース X"SA" スマアシ体験も。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/030/962/359/30962359/p1m.jpg?ct=7ad4022e7231)
先日マイナーチェンジを受けた「ミライース」のスマートアシスト搭載モデルをテストする事が出来た。グレードは中間モデルとなる X"SA" (2WD/CVT)で価格は105万円である。写真の通り、ボディ色は期待のシャイニングレッド。生憎の雨模様ではあったが、市街地を20分ほど走らせる事が出来た。
衝突回避支援システムのレーザーレーダーを搭載するため、フロントマスクに大掛かりな変更を受けた事で、MC後モデルは随分とキリッとしたフェイスを手に入れた。個人的には、従来型のモヤモヤしたフェイスは嫌いだったので、この改良は歓迎している。早速、室内に乗り込んで見たものの、ステアリングは固定式。運転席にリフターは無く、調整出来る範囲は限られている。私の好みから言えば、シートはもう少し低くしたいし、ステアリングも若干手前にしたいところだが、まぁ人間が我慢をすればなんとかなる範疇。それよりも、細身でかなり軽いステアリングの方が違和感があった。高齢者や女性をメインに据えたモデルとしてはこんなものかもしれないが、もう少し手応えが欲しいところ。電動パワステなんだから、好みに応じた調整は出来ないものだろうか。別途有料の調整でも構わないのだが...。
遮音材等の最適化を実施したというMC後モデルは、確かに初期モデルよりも静かになった様に感じた。また、CVTの制御も熟成が進んだ様で、エンジン音と加速のずれやズルズルと滑る様な違和感はかなり改善された。730kgと言う軽量な車体をスルスルと加速させていく。タコメーターが無いので回転数は判らないが、市街地ではストレス無く走る事が出来る。贅沢を言えば、もう少しブレーキに安心感のあるフィールを期待したいが、制動力に問題は無かった。初期モデルに感じた、燃費スペシャル的な甘え(燃費さえ良ければ走りはソコソコでも許してネ)の要素はかなり陰を潜めたのでは無いか。初期モデルには後席のヘッドレストすらも装着不可能であった事を考えると隔世の感アリ。
販売店へ戻ってから、スマートアシストのテストも体験出来た。もうお馴染みのクルマの後ろ姿を模した立て看板の様なプレートをめがけて走って行き、スマートアシストの動作を体感するテスト。何度経験しても、若干の緊張を伴う。当たり前だが、ミライースは3回とも完璧に停止した。機械的な作動音が結構大きいので驚いたが、万が一の際には役に立つ装備だろう。わずか5万円で装着出来るのであれば、カーナビを安いタイプで妥協したとしてもスマートアシストをオーダーするべきだ。オマケに、VSC(横滑り防止装置)もセットで装着されるのだから、悩む余地は無い。
実は、この後に同じコースをムーヴのスマートアシスト搭載モデル L"SA"113万円(2WD/CVT)でもトレースすることが出来た。価格は+8万円だが、こちらはステアリングのチルトや運転席のリフターが装備される。車重は810kgだから、ミライースよりも+80kgも重くなる。基本的にエンジン・ミッション等のパワートレーンは同型式であるから、重量の差がそのまま走行性能へ影響を与える。確かに、ゼロ発進からの加速はミライースの軽快さが際立っていた。ムーヴは若干CVTの違和感を感じた。しかし、それ以降はムーヴの勝ち。ステアリングの据わりや直進安定性は明らかにイースを上回る。おそらく、イースでは省かれている前後のスタビライザーと増えた重量が影響しているのでは無いか。室内の質感や開放感に加え、ラゲッジスペース等のアレンジメントも含め、8万円の差であれば、迷う事無くムーヴをオススメしたいというのが結論だ。ただし、ミライースを選ぶならスマートアシスト搭載モデルのエントリーグレード L"SA"94万円(2WD/CVT)と言う選択肢がある。下駄代わりの街乗りならコレで充分だろう。恐らく、リセールもムーヴの方が良いと思うから、ミライースは低価格に収め、乗り潰しを前提に買うのが良いのでは無いか。最新のアルトエコもまだ試していないので、近いうちに乗ってみたいと思う。
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2013/08/26 00:36:23