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2018年01月27日

[試乗インプレッション]トヨタ・ヴィッツ 1.0L "F" 最低の3気筒エンジン 

[試乗インプレッション]トヨタ・ヴィッツ 1.0L "F"  最低の3気筒エンジン  今年の関東地方は大寒波の影響で寒い日が続いている。先日の大雪では都心でも23cmの積雪を記録したとか。
それにしても、雪の中をノーマルタイヤで走る無謀なドライバーが大勢居る事に毎度驚く。自損事故程度で済めば良いが、歩行者や周囲を巻き込み、深刻な交通渋滞を誘発する原因になることを理解していない。スタッドレスタイヤへ交換する手間やコストがネックなのは理解出来る。ならば「降雪時は乗らない」が一番だろう。しかし、通勤やビジネスで運転しなければならない環境ならば、せめて雪道にも対応可能なオールシーズンタイヤの常用も選択肢。最近はグッドイヤーの「Vector 4Seasons Hybrid」等がよく雑誌等で紹介されている。
さて。こうも寒い日が続くと暖かいところへ避難したくなるものだ。シーズン的に閑散期で、結構安いツアーがあったから急遽沖縄へ避寒の旅に出ることにした。
レンタカーを自己手配する際は「タイムズレンタカー」を使い、マツダ車指定で借りることにしている。やはり出来損ないのクルマが相棒では折角の楽しい旅も台無しというもの。
しかし、今回の激安ツアーにはレンタカー(Sサイズ)が滞在中全て含まれているとの事。当然「嫌な予感」はしつつも、恐る恐る現地へ飛んだ。
結果から言えば、「トヨタレンタカー」より平成28年式の「ヴィッツ」が割り当てられた。恐らく、一般的には「良かった...」と安堵する状況だと思うが、私にとっては最悪の事態。いつもなら即刻車種変更を願い出るところだが、まぁ仕方ない。
レンタカーを受け取り、早速エンジン始動。すると、ボディ全体がブルブルと震えだした。慌てて車検証を確認すると、1.0Lの3気筒エンジン(1KR-FE型)搭載車と判明し、更にテンションダウン。
もう10年近く前にトヨタ「iQ」の初期モデルをテストした際にも同型3気筒エンジンで不快な振動を感じていた。あれから随分時間が経過しているが、トヨタは一向に改善していない事に驚く。安いクルマなんだから、多少の振動はあって当然ということか。「カイゼン」が聞いて呆れる。私の所有するスズキ「ジムニー」は2009年式。エンジンは当然ながら3気筒(K6A型)だが、こんなに酷い(エンジンに由来する)振動は無い。
昨年5月に宮古島で同型の「ヴィッツ」に乗っているが、1.3Lの4気筒エンジン(1NR-FKE型)車だったのでここまで不快な振動は無かった。「デミオ」や「スイフト」ではなく、どうしても「ヴィッツ」を買わなければならない方は4気筒エンジンを選びたい。
今回乗った「ヴィッツ」は、写真のとおり現行モデルではなく、2015年06月に改良を受けた旧モデルで、1.0Lの"F"にToyota Safety Sense CをメーカーOP(+5.4万円)装着し、価格は134.5万円(税込)である。2016年登録で走行距離は約3.6万キロだったから、ヤレを心配する程度ではないと思う。
1.0Lの3気筒エンジン(1KR-FE型)は69ps/6000rpm 9.4kg-m/4300rpmを発揮するから、軽自動車のターボエンジンにも劣る。車重は970kgだから、パワーウエイトレシオ14.06kg/psと非力。更に出来の悪いCVTと組み合わせるから走りは結構悲惨な傾向。アクセルを踏み込む度に酷い「ラバーバンドフィール」に加え、耳障りな騒音(エンジンとCVTノイズ)に悩まされる一方で、クルマは大して加速しないから、苦笑するしかない。
正直、競争の激しい最新の軽自動車はNAエンジンでも低回転域から太いトルクを発揮しつつ、CVTの出来が良いから良く走る。仕事のアシとしてタマに乗る現行ダイハツ「ムーヴ」なら確実に「ヴィッツ」よりおススメ。「ムーヴ」のL“SA Ⅲ”なら117.7万円で済む。
「ヴィッツ」のタイヤサイズは165/70R14。一応フロントスタビライザーが装着されるが、曖昧で路面状況が伝わらない頼りないステアリングフィールと、安物ダンパーが原因なのか、常にピョコピョコと揺れ続ける乗り味は運転しながら車酔いする程。恐らくボディ剛性(特にフロア)も低い様に感じた。
まぁ総じて「安物」と言う印象に終始。とにかく思い通りに走らせるのが難しいクルマだ。トヨタはこれでも短距離移動なら問題無いと割り切っているのだろう。大して変わらない価格帯で「デミオ」や「スイフト」が買えるにも関わらず、大半の消費者は盲目的に「ヴィッツ」を買う。「トヨタなら間違いない」と言いながら....。是非、トヨタ以外のクルマに試乗して欲しい。本当に間違いないのか。乗れば誰にでも判ることだ。
ちなみに、トヨタの名誉のため長所も書いておく。今回約300kmを走行し、平均燃費は19.1km/Lを記録(車載燃費計の数値)した。カタログ燃費が21.6km/Lだから那覇周辺の混雑と低い平均速度を考慮すれば大健闘。更に燃料タンク容量は42Lもあるから、ガソリンスタンドへ行く頻度は少なくて済みそうだ。短距離利用が中心なら高価なハイブリッド車より経済性は高い。
ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2018/01/27 20:58:30

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この記事へのコメント

2018年1月28日 22:42
以前レンタカーでパッソを運転したときも同じ感想を持ちました。
最近、最近自動車評論界で「自動車の出来・不出来に差がなくなったのだから、インプレッションに意味はなくなった」「もっと、別の価値観で自動車を語るべきじゃないか」という記事を読みました。こういう出来の車をしっかり評論できてないのに、消費者目線で何が語れると言うんでしょうか?
コメントへの返答
2018年1月28日 22:50
プロの評論家は自動車メーカーの広告宣伝費から(間接的でも)お金を貰う人達なので、基本的にエンターテイメントと理解すべきと思います。本当に試乗したのだろうかと疑問に思う事も多数....。
一時期はVW車を褒めちぎっていた連中も例の事件以降は静かに....。少なくとも日本市場にVWのディーゼル車は無いのですから、評論結果は変わらないはずなのに。
それ故、みんカラの素人インプレは価値があると思ってます。複数人の感想を読む必ず共通点があります。そこが真実かと。


2018年1月30日 21:30
以前わが家でiQを所有していたことがありますが、それはそれはまともに運転できる代物ではありませんでした。
4気筒だったので振動はそれほどありませんでしたが、CVTの躾の悪いこと!
ラバーバンドフィールとは言っても、あれほど乗りづらい車は過去にも未来にもないでしょう。
ショートホイールベースの独特のハンドリングはなかなか面白かったですが、その他にはデザイン含め美点を見つけられませんでした。
ヴィッツもきっと似たようなものなんでしょうね。
今後のトヨタがどう出るか楽しみにしていますが、期待を裏切らないことを願うばかりです。
コメントへの返答
2018年2月4日 0:21
確かに、トヨタのコンパクトカーに搭載しているCVTは本当に酷いですよね。正直、どのクルマに乗っても似たようなものです。
それに加えて振動のひどい三気筒エンジンが組み合わされるので悲惨なことになるんだと思います。
技術力がない故にあの出来栄えなら許せるのですが、出来るのにコストや手間暇を惜しんだ結果がアレだから許せないのです。
2018年1月31日 20:54
一番お金をかけられない時期に出てきたこの型のヴィッツはいい評判を聞かないですね
初期型よりはマシになったらしいですが・・。
コメントへの返答
2018年2月4日 0:24
バブル崩壊やリーマンショックとか、不景気になるとトヨタはあからさまに手を抜きますね。
それでも売れてしまうから反省をしない。盲目的なトヨタ信者が甘やかした結果です。
個人的には、こんな駄作をベースにGRモデルなんて....。まずはベースモデルを根本から作り直すことが先決かと。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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