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2020年03月15日

[フルモデルチェンジ]ホンダ「フィット」柴犬デザインとシトロエン

[フルモデルチェンジ]ホンダ「フィット」柴犬デザインとシトロエン ホンダ「フィット」がフルモデルチェンジし4代目へ移行した。既に昨年の東京モーターショーでお披露目されているから新鮮味は薄いが、日本のコンパクトカーの代表格として、登場時期も近しいトヨタ「ヤリス」と共に量販が期待される重要モデルである。
ホンダ「フィット」が偉大だったのは、やはり2001年に登場した初代モデルだろう。今に続くセンタータンクレイアウトを採用し、コンパクトなボディに広大な居住空間と荷室を実現する斬新なコンセプトに加え、価格も手頃だったから一躍大ヒットモデルに成長。2002年の販売ランキングでは、33年間トップを守り続けたトヨタ「カローラ」を駆逐し、トップセラーに躍り出た。好き嫌いは別として、日本のコンパクトカーの歴史を変えた1台として評価すべき存在だろう。
2007年に登場した2代目「フィット」はキープコンセプトで登場。リーマンショックを契機に、クルマの評価基準が急速に「燃費」一辺倒に傾く中、トヨタ「プリウス」に惨敗した「インサイト」(2009年登場)の仇を打つべく、2010年に「フィット・ハイブリッド」を追加したのは記憶に新しい。
また、ストレッチモデルの「フィットシャトル」は発売予定日が東日本大震災の直後だった影響で延期に。約3カ月遅れで生産工場を変更し投入されたこともトピック。
2013年に登場した3代目「フィット」も引き続きキープコンセプトで登場。まぁトラブルに泣いたクルマ。トヨタ方式のハイブリッドに対抗すべく新開発された「スポーツハイブリッドi-DCD」は、1モーターにツインクラッチの7速DCTを組みあわせる画期的なシステムであったが、発売当初からトラブル頻発。7回ものリコールを繰り返すハメに。更には後発のトヨタ「アクア」に燃費性能で後塵を拝した事もホンダにとっては悪夢であった。
3代目「フィット」は前述の信頼性不安と、2011年末から国内で大ヒットを飛ばしていた軽自動車「N-BOX」が国内販売の中心を担う様になり、徐々に存在感を失ってしまった。
そして、2020年登場の4代目「フィット」である。パッと見の印象は相変わらずのキープコンセプト。ワンモーションフォルムにセンタータンクレイアウト由来の広い室内・荷室も継続。トラブル続きの「スポーツハイブリッドi-DCD」に変え、とうとうこのクラスにも贅沢な2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を導入したことが最大のニュース。
全長3995mm全幅1695mm全高1515~1565mm(全て CROSSTARを除く)。4WD車がメーカーOPの「Honda CONNECT for Gathers + ナビ装着用スペシャルパッケージ」を装着すると全高は1550mmを超えてしまうのは要注意だが、新型「フィット」も全長4m未満の5ナンバーサイズを維持した事は大いに評価したい。
個人的に興味深いのはデザインの裏テーマが「柴犬」であること。日本を代表する一番心地よいパートナーの存在としての「柴犬」。癒されるクルマ。ホッとする存在。カタログにも「心地よさ」というキーワードが並んでいる。確かにフロントフェイスも犬っぽい様な。
次に、開発陣がベンチマークに設定したライバル車は、従来モデルがフォルクスワーゲン「ポロ」だったのに対し、新型「フィット」はそこにシトロエン「C3」も加えたとのこと。数値では表現出来ない「心地よい」乗り心地や広い視界に魅力を感じたのだとか。
確かに、ドイツ指向の開発コンセプトからの脱却は大変興味深い上に、恐らく今日の市場環境を鑑みれば正しい方向性と支持したいが、ホンダの基幹モデルとしてはいささか軽率・軽薄な印象もある。先日発表されたばかりのホンダ「アコード」でも感じた事だが、そろそろホンダが作るクルマの走り味やキャラクターを定めるべき時期だと思う。
開発陣が自由に伸び伸びと「自分が欲しい」と思うクルマを作る事は大切だと思うのだが、思い付きレベルでコロコロと商品コンセプト変えてしまうのはチト違うと思う。特に、ブランドの屋台骨たる基幹モデルはピシッと筋が通っているべきだろう。
以前より感じていることだが、そもそも「フィット」は現在のホンダに必要なクルマなんだろうか。国内ではコンパクトカーに「広さ」や「経済性」を求める消費者は、ホンダ内でも「N-BOX」「シャトル」「フリード」「ヴェゼル」等、選択肢が多数ある中、「フィット」はバランス型かもしれないが、中途半端に感じる。
一方グローバルでは、ホンダが自らベンチマークと設定した「ポロ」や「C3」とも正面からガチンコで対抗するBセグ・コンパクトハッチがホンダには無い。(ホンダ初の量産EVである「ホンダe」はそれに近い)大きくなり過ぎた「シビック」の下支えをするのが定石だろう。その点、「フィット」はユーティリティ重視の変化球的キャラクターであり、ホンダのビジネスボリュームから言えば「主役不在」である。
私がこのセグメントからマイカーを選ぶとすれば、スズキ「スイフトスポーツ」かマツダ「Mazda2」。そして年内に日本市場投入予定のプジョー「208」あたりを比較検討するだろうね。
機会を見て、シトロエン「C3」をベンチマークにした新型「フィット」を試してみたい。





↓初代フィット

↓2代目フィット(写真はフィットシャトル)

↓3代目フィット
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Posted at 2020/03/16 00:25:53

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この記事へのコメント

2020年3月16日 19:12
新型フィット
少し試乗しました。
車の出来は真面目でまともでそこそこいいんだけれど

購入したいと思わせる魅力がない。

リアのデザインはいいと思いますが

フロントはもう少しなんとかならなかったのかと思います。
コメントへの返答
2020年3月24日 7:59
もう試乗されたのですね。
ハードウェアの出来栄えは悪くないだろうと思うのですが、
デザインやコンセプトにこだわりと言うか、重みがない事が気になります。
何というか、数年後のマイナーチェンジでガラッと変える事が前提のデザイン。
もうそういう時代ではない気がします。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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