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2020年09月18日

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」セダン"15C" やはり1.5Lがベスト。

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」セダン"15C" やはり1.5Lがベスト。 愛車マツダ「ロードスターRF」が早いものでまもなく納車1年が経過。一足早く12ヶ月点検で入庫した。
現在までの走行距離は約5800km。冬季の半年程は車庫で眠っていたと思えば、割と走った方だろうか...。
この間初期不良やトラブルは無く、各部点検とオイル/フィルターの交換を実施。手のかからない優秀なスポーツカーである。
点検の際、代車として「MAZDA3」の1.5Lエンジン搭載車をリクエストしていた。
既に短時間ながら「SKYACTIV-D」1.8Lディーゼルと新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」搭載車はテスト済だが、最もベーシックな「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車には全く乗れていなかった。
個人的に「MAZDA3」のベストバイは「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車だろうと推察していたので、是非じっくりと乗りたかった。今回約250km程走らせることが出来た。
用意されたのは「MAZDA3」のセダン。法人向けの「15C(AWD)」というレアなグレードである。主にレンタカー向けとして用意されたようだ。
当然ながら、本音は「MAZDA3」ファストバックの15Sツーリングを期待していたが、まぁ贅沢は言うまい。ある意味美味しい体験かも。
法人向けグレードの「15C」は公式HPにも掲載されない裏メニュー的グレードで、言わば「廉価版」。カタログモデルでは「15S」が最もベーシックなグレードだが、「15C」は更に20.9万円安い201.1万円(FF)~224.8万円(AWD)。
しかし流石はマツダ。廉価版と言えど安全装備は削らなかった。お約束のウレタンステアリングだったり、鉄チンホイール+カバーだったりするが、正直この価格は安いなぁ...。最近軽自動車も高くなっているので、お買い得間違い無し。
※今回のテスト車は社外品のアルミホイールを装着している。
さて。結論から書いてしまうと、やはり「MAZDA3」のベストバイは「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車で確定。但し、コストパフォーマンスも評価軸に加えた総合的な判断。
コスト度外視ならば「SKYACTIV-X」を6MTで駆るのが間違いなく楽しいだろうと推察するが、現時点で一般的にその価格差が許容される仕上がりではない。相応しい演出なり性能発揮が求められると思う。ある意味購入には「マツダ愛」が試されている...。
話を戻し。1.5Lエンジンの「MAZDA3」は走り始めて3分以内にベストバイと確信。こんなにも衝撃的なクルマに出会うことは稀である。
軽快で耳障りの良いエンジンサウンドと、絶妙な6ATの変速フィール。更にはクラスを超えた滑らかで上質感の有るステアリングフィールに驚く。
エンジンが軽量だから、鼻先の軽快感は終始好印象。山道は当然としても、街中の交差点でもスッーと綺麗にノーズが切れていく感触は感涙モノ。価格を考慮すれば望外に静粛性が高いのも驚きポイント。
以前「SKYACTIV-X」搭載車に乗った際は、後ろ脚のドタバタ感が荒れた道では気になる傾向があり、やはりトーションビームの影響かとガッカリしたが、こちらはかなり影を潜めていた。
「SKYACTIV-X」搭載車と比較し、約100kgも軽量な1.5Lエンジン搭載車は、その大半がボディ前半部に集中するだろうから、前後重量バランスが違うのかもしれない。また、廉価グレード故に205/60R16インチの小径タイヤを履いていたのも印象を良くしたか。(上級グレードは215/45R18)
1.5Lエンジンのスペックは111ps/6000rpm 14.9kg-m/3500rpmでレギュラーガス仕様。近年の傾向から察すれば、割と高回転型のエンジンに分類しても良いのではないか。
実際、登坂路などでアンダーパワーを感じることはあるものの、アクセルを踏み増すことでキックダウンと同時に高回転域まで爽快に吹け上がっていくフィーリングはクルマ好きならば歓迎すべき特性だろう。所謂ダウンサイジングターボの弱点でもある。近い将来、純然たるガソリンエンジンは整理淘汰されていく運命にあるとすれば、今のうちにこのエンジンを楽しまないのはもったいないとすら思う。
異論を恐れずに言えば、FF版ロードスターの様にも感じてくるから不思議。マツダは「MAZDA3」をベースにFF版のオープンカーを作ったとしても、きっと名車になるだろうな....。
コースを山道に移すと、更に「MAZDA3」は更に輝いてくる。6ATのマニュアルシフトも反応が素早く、適切なエンジンブレーキが得られるから、コーナリングも爽快だ。ステアリングが剛性に富み、インフォメーションも明確だから、修正舵が少ない。ブレーキは割と奥の方で効く(初動でガンッと効くタイプではない)ので、一般的な国産車に慣れた方には違和感があるかも。走り好きな方がチューニングしたのだろうね。
マツダがこだわるドライビングポジション(特にペダルレイアウト)も長所として挙げたい。普段オフセットの有るフィアット500cに乗っているから、特に有り難みを感じる。山道や長距離ドライブにはその差は歴然だろう。
1.5Lエンジンの「MAZDA3」は、6MTで駆るのが最もイキイキするのだと思うが、それをテストするのは難しいだろうね。更には、AWD仕様に6MTが用意されていないのが惜しい。今後のMCで1.5LエンジンのAWDに6MTが追加されたら即購入したい。
難点を言えば、内装が本当に真っ黒でちょっと陰湿に感じることだろうか。最近のマツダ車はどれもダークな色調で統一されているから戦略なんだろうが、個人的には息苦しい。(今回のテスト車は外装も真っ黒なので更に感じた。)もう少し華やかさも必要ではないだろうか。
ついでに言えば、ボディ色もダーク調のラインナップがここのところずっと続いているから、どうにも選びにくい。まぁ個人の好みなんだろうが。
トータルで約250kmを走破し、燃費は14.5km/Lとメーターパネルに表示されていた。1390kg(1.5L/AWD)のボディ重量やAWDであり、カタログ値15.8km/L(WLTCモード値)にも近いので、まぁ優秀と言えるだろう。
「MAZDA3」のカタログを見ると、1.5Lエンジン搭載車は扱いがかなり小さく、積極的に売りたくないような印象すら感じる。より単価の高い「SKYACTIV-X」やディーゼルエンジン搭載車を勧めたいのも理解はする。
しかしこれだけよく出来ているモデルが日陰の存在で埋もれてしまうのはあまりにも惜しい。次回のMCではもう少し1.5Lエンジン搭載車にも光を当てた改良が施されることを期待したい。(1.5L版の上級モデル追加など)
現行ラインナップで、私がマイカーとして「MAZDA3」を購入するならば、ファストバックの"15S Touring"をFF/6MTもしくはAWD/6ATで悩む...。そしてボディ色でも悩む。うーん。でも欲しい(笑)




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Posted at 2020/09/18 13:00:17

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この記事へのコメント

2020年9月18日 19:11
1500に少し試乗しましたが
登り坂でのパワー不足が気になりましたが
他のモデルと100キロ違うことや異常に高額なことを含めれば1500の軽快な走りは魅力的ですね。

内装色もですが
室内の日当たりが悪いので暗いのは気になりますね…

ロードスターのように屋根があくのならいいのですが…

外装色も地味な色ばかりで面白くないですね…

確かにFIATバルケッタのようにFFでロードスターより50万円ぐらい安ければ魅力的です。
コメントへの返答
2020年9月18日 19:20
コメントありがとうございます(^o^)。
私がテストしたAWDモデルは1390kgで111ps。パワーウエイトレシオ12.52kg/psです。まぁ実用車として充分なアウトプットでした。
高速道路も全然余裕でしたよ。
高回転型のエンジンなので、登坂路で非力感が出ますね。
遠慮なくガンガン回して走る事を楽しむマニア物件でしょうか。
とにかく内装は暗いですね。正直私も暗いクルマは苦手です。
マツダが作るFFのオープンカーも是非見たいのですが、流石にそれは難しいでしょうね...。
せめて、マツダ2にキャンバストップを設定して欲しいです。
2021年6月24日 0:14
こんばんは。
セダンもファストバックもまだ運転したことはありませんが、
今回のセダンデザイン、私にはアルファロメオに見えます!
※昔からアクセラ系セダンのデザインにどうしてもハマってしましまうんですよね。
コメントへの返答
2021年6月25日 14:40
確かにMAZDA3のセダンはアルファロメオというか、イタリアっぽいデザインですよね。
過去を辿ればユーノス500とかランティスセダンにも通じる気がしますので、マツダは昔からそういう素質が有る気がします。

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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