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2021年01月02日

[カタログコレクション]日産初代「プリメーラ(P10型)」1991年版【第22弾】

[カタログコレクション]日産初代「プリメーラ(P10型)」1991年版【第22弾】 新年のスタートという事で、カタログコレクションに取り上げるのは初代の日産「プリメーラ」をチョイスしてみた。
1990年2月に初代「プリメーラ」が誕生。当時人気だったセダンは全高が低く、スタイリッシュなハードトップが主流。「プリメーラ」は頑固なヨーロピアンテイストと表現すべき実用本位なパッケージングでデビューしたことに大きな衝撃を受けた。また、カタログカラーが「ダークレッドパール」だった事も記憶に残っている。
今回のカタログは1991年12月版で、英国生産の5ドアハッチバック(2.0eGT)が追加された頃のものである。
「プリメーラ」の登場には、1984年~1990年まで日産がVWとの提携を基にノックダウン生産・販売をしていたVW「サンタナ」の影響が大きいと聞く。
残念ながら、日産とVWの提携はあまり大きな成果が出なかった。後にVWはトヨタとの提携を選択。トヨタ系販社が「DUO店」を設立し、VW車の販売を開始している。
日産がVW「サンタナ」の生産・販売から学んだ知見をベースに、自前で設計・開発した欧州志向のセダンが「プリメーラ」。 英国サンダーランド工場で生産し、欧州で販売することが大きな使命でも有った。そう思えば、かなり唐突に感じられた「プリメーラ」の登場も必然だったと判る。
欧州で「プリメーラ」のライバルだった車種としては、プジョー「405」やフォード「シエラ/モンデオ」、VW「パサート」あたりだろうか。
現在の目線で初代「プリメーラ」を見ても、デザインやパッケージが全く色褪せていないことに驚く。
全長4400mm全幅1695mm全高1385mmでホイルベースは2550mm。車重は1090~1340kg
現行モデルで初代「プリメーラ」に近しいサイズのクルマを探すと、トヨタ「カローラ・アクシオ」が近い。
全長4400mm全幅1695mm全高1460mmでホイルベースは2600mm。車重は1070~1170kg。
全長と全幅は全くの同寸。「カローラ・アクシオ」の全高が+75mmも高いのは時代の流れですかね。当時は「プリメーラ」でも背高セダンと言われていたハズ。
初代「プリメーラ」は私の周囲でも乗っていた方が多かったから、何度も運転する機会が有った。当時の国産セダンとしては結構硬質でゴツゴツした乗り心地と、割と手応えのあるステアリングフィールが印象的。高速域の直進安定性はビシッとして感心した記憶がある。大袈裟な表現かも知れないが、日本人が本格的に欧州車の世界を垣間見たのはこのクルマからだったかも知れないね。
「プリメーラ」は1995年9月にフルモデルチェンジを受け、2代目へ移行。「プリメーラ」と「プリメーラ・カミノ」に分離。ステーションワゴンも追加されたが、初代モデルの特徴であった欧州車以上に欧州らしい硬質なイメージは後退し、ブルーバードの顔違いになってしまったのは残念だった。
マイナーチェンジの際に追加されたHyper CVTを搭載したモデルに試乗した経験があるが、あまりの違和感に驚いた記憶がある。
2001年1月に「プリメーラ」はフルモデルチェンジを実施し3代目へ。3ナンバーボディに拡大されたヌメッとしたデザインは挑戦的だったと思うが、初代モデルが確立したイメージとは随分かけ離れてしまった。2005年12月には国内生産・販売を終了し、「プリメーラ」は消滅している。
日産は本当にモデルチェンジが下手で、ヒットモデルの良い部分を何故かスポイルしたモデルチェンジをしてしまう悪癖は今でも健在...。もし初代「プリメーラ」の長所を上手く継承していれば、日産の欧州市場戦略も随分と違ったろうに。
次回以降もう少し日産車を掘り下げようかと思います。






↓初代「プリメーラ」とサイズが近いトヨタ「カローラ・アクシオ」


↓【過去記事】カタログコレクション↓

第01弾 マツダ「ファミリア」1991年版

第02弾 いすゞ「ジェミニ」1987年版

第03弾 日産「ローレル(C33)」1989年版

第04弾 日産「マキシマ」1989年版

第05弾 日産「シルビア」1989年版

第06弾 ホンダ「コンチェルト」1988年版

第07弾 スバル「インプレッサ・リトナ」1994年版

第08弾 トヨタ「キャバリエ」1995年版

第09弾 スズキ「カルタス・クレセント」1996年版

第10弾 三菱「FTO」1994年版

第11弾 ダイハツ「アプローズ」1997年版

第12弾 ダイハツ「ストーリア」1998年版

第13弾 スバル「ヴィヴィオ」1994年版

第14弾 マツダ「センティア」1991年版

第15弾 スズキ「ジムニー」1995年版

第16弾 トヨタ「セプター・ステーションワゴン」1996年版

第17弾  マツダ「RX-7」1998年版

第18弾  スズキ「X-90」1995年版

第19弾  マツダ「オートザム・レビュー」1990年版

第20弾  日本フォード「フェスティバ」1989年版

第21弾  日本フォード「レーザー・クーペ」1989年版
ブログ一覧 | カタログコレクション | クルマ
Posted at 2021/01/02 16:00:47

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この記事へのコメント

2021年1月2日 16:31
初代プリメーラ、好きなクルマです。
買うとしたら2LのベーシックグレードTmの5MT、ボディーカラーはワインレッド(今、調べてみるとダークレッドパールと言うんですね)・・などと妄想していましたが、縁がありませんでした。(自分用のクルマとして4ドアセダンは必要なかったので、あまり真剣に探さなかったこともありますが・・)
コメントへの返答
2021年1月2日 17:17
コメントありがとうございます。
奇遇ですね。今、私が選ぶなら同じ仕様になると思います。
当時の自分はスポーツグレードのTeを選びそうですが…。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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