• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2021年04月25日

[試乗インプレッション]スズキ「スイフトスポーツ(2WD/6MT)」驚異のコスパ

[試乗インプレッション]スズキ「スイフトスポーツ(2WD/6MT)」驚異のコスパ 念願の「スイフトスポーツ(6MT)」に試乗することが出来た。よく考えると、現行モデルの「スイフトスポーツ」は発売当初6ATモデルにホンの数分乗っただけで、本命の6MTモデルは初めて。
試乗コースは流れの良い郊外路を含むサービスコースだったので、ファーストインプレッションを綴るには充分な内容だった。
そもそも、6MTの試乗車が札幌にあるだけでも有り難い。マツダも折角MTを複数モデルに設定したものの、試乗車が用意されず試せないのが惜しい。このあたりは販売会社任せにせず、メーカー自ら投資して試乗車を全国巡回させるとか、もう少し努力が必要な気がするね。
さて。先日、日産「ノート」ルノー「ルーテシア」の「CMF-Bプラットフォーム」を共用する新型兄弟モデルをテストさせて頂いた。どちらも最新モデルらしく平均点の高い仕上がりながら、「今すぐ欲しい」と言う程に惹かれなかったのが本音。
ならばスズキ「スイフトスポーツ」ならどう感じるだろうかと思ったのが発端。
試乗車はプレミアムシルバーメタリックの6MTモデル。メーカーOPは装着されておらず、価格は201.7万円+OP塗色+2.2万円。合計で203.9万円也。
昨今クルマの値上がり傾向が顕著だから、「スイフトスポーツ」は相対的にお買い得に感じてしまう。
現行モデルは2017年9月に発売開始。2018年7月と2020年5月に小幅な改良を受けているから、モデルライフも中盤を過ぎた頃だろうか。熟成も進みマニア向け物件としては正に買い頃と言うべきクルマ。
「スイフトスポーツ」のボディサイズは全長3890mm全幅1735mm全高1500mmでホイルベースは2450mm。車重は970kg。
現行マツダ「ロードスター(ND)」が全長3915mm全幅1735mmで車重は990kg~だから、フットプリントや重量はほぼ同等。ジャンル的に異なるモデルだが、日本を代表するライトウエイトスポーツの諸元が近似するのは興味深い。
現行「スイフトスポーツ」は1.4Lのターボエンジンを搭載するのが良くも悪くも特徴。今となっては贅沢な4気筒のK14C型直噴ターボエンジンを搭載し、140ps/5500rpm・23.4kg-m/2500-3500rpmを発揮。
正直スポーツエンジンとして見ればスペック的にあまり高回転型ではない事が何よりも気になるポイントである。
実車と対面すると、今や"僅か"1735mmの全幅と表現すべきなんだろうが、それにしては抑揚の効いたボディデザインは充分な見応えがある。
インテリアも各部にレッド色の加飾を施し、サイドサポート部がハッキリと張り出したスポーツシートが奢られるから、スポーツモデル的な雰囲気の演出も抜かり無い。とはいえ、ソフトパッドが採用されずカチコチのハードプラに留まるとか、コスト制約の厳しさを感じる部分もある。
個人的には0km/hが真下からスタートするスピードメーターは260km/hまで刻まれているのはやり過ぎ(笑)。真左に針が来た時点で既に95km/h位にも到達するから、常用の速度域が物理的に狭い。経年劣化で老眼気味の私にはチト厳しい様に感じた。(マルチインフォメーションディスプレイにデジタル車速表示が可能なのでそれを併用して解決かな。)
最新のスポーツモデルらしく、無闇に重い・堅い・ウルサイと言った古臭い味付けは無く、適度に引き締められた爽快なフィーリングで統一されているのは好感である。
エンジンサウンドも先代までに比べるとチト事務的な印象なだが、静粛性も上がっているのだろう。全域で大人びたと感じさせる仕上がり。似た過去事例を言うならば、VW「ゴルフ5」のGTIが「ゴルフ6」に移行した際に通じるような気がする。
「スイフトスポーツ」はセグメントや価格を考慮すると、望外なボディ剛性(感)で、終始ガシッと堅牢な箱の中で運転している安心感が有る。このあたりがドイツ車を連想させる所以だろう。またステアリングも無駄な遊びが少なく、雑味のない操舵感にスズキの本気が伺える。
肝心の6速MTも、クロースしたギアレシオがなんとも痛快でマニア物件。低回転域から太いトルクが発揮されるから、所謂教習所シフトにも追従する懐の深さはあるものの、やはり忙しなくシフトをガチャガチャとやりながら駆ってこそのMT。これを設計した人は色々判ってますね(^o^)。
ただ、個人的な趣味嗜好としては、もう少しショートでカチカチと吸い込まれるようなシフトフィーリングを望みたい。「スイフトスポーツ」は「カポッカポッ」と入る様なフィーリングで、実は欧州車のMTに良く見られる様な味付けだから、スズキとしては狙い通りだろうけどね。
さて。最も心配していた1.4Lのターボエンジンが高回転型ではない事の影響だが、ギリギリセーフと勝手に評価しておこう。
やはり、鋭いNAエンジンのようなフィーリングは得られないから、MTのシフトを少しでも間違えると失速してしまうような気難しさは無く、ある程度ルーズに入っていても許容されるパワーバンドの広さは最新のターボエンジンの特徴。
逆に言えば、微妙なアクセルワークは反映されないターボ特有のレスポンスの悪さも当然ながら介在する。
このあたり時代の流れと許容出来るか否か。急速に電動シフトが叫ばれる2021年時点で評価するならば、この状態でも許容し楽しんでおくべきなんだろうね。少なくとも、マニアのみが喜ぶホンダのVTECエンジンみたいなのが、この先新たに開発され、「スイフトスポーツ」の様な価格帯で提供されることは絶対にない事はみんな判っているのだから。
個人的に疑問なのは、「スイフトスポーツ」の6MTには「ヒルホールドコントロール」が装着されないこと。(6ATには装備される)
恐らく皆さん同じと思うが、MTは楽しい。しかし坂道発進は嫌いだろう。そして急坂でエンストしたら....と不安になり、ダサいと感じてしまう。結果、無難にATを選択したくなる。そんな悪循環(笑)を断ち切るのが「ヒルホールドコントロール」なのだ。軟弱と言われても、コレがあるとMTのストレスは激減する。
実はスズキも判っているようで、「ジムニー」のMTには「ヒルホールドコントロール」が標準装備される。早く「スイフト」にも装着して欲しい。
そろそろ結論を。
日産「ノート」・ルノー「ルーテシア」との比較で「スイフトスポーツ」を試してみたわけだが、個人的な評価では「スイフトスポーツ」圧勝。
購入金額もライバルより割安で済むから、その差額でタイヤなりオーディオに投資するのも良いだろう。恐らくリセールも悪くないはず。
現時点で、マツダ「MAZDA3」のファストバック(1.5L/6MT)と並ぶ次期マイカー候補入りは確定です。
(燃費・静粛性・積載性といった項目は世間一般の基準より評価が低い独自配点です)
願わくば、あと+30万円位高くなっても良いから、内外装の質感向上に気を配った大人向けの特別仕様車を設定してくれると即購入。
是非、機会をみつけ6ATの「スイフトスポーツ」も試してみたい。実はコッチも隠れた名車なのでは??と思い始めている。
ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2021/04/25 21:27:05

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

ようやくお会いできました❣️shi ...
SELFSERVICEさん

ひとり撮影会・・・
シュールさん

今日の最初の目的地は阿寺の七滝でし ...
ブクチャンさん

BH5旅行記2日目(群馬県吾妻郡〜 ...
BNR32とBMWな人さん

ChatGPT 怖い
ひで777 B5さん

さぬきフラワーガーデンの紅枝垂桜( ...
ヒデノリさん

この記事へのコメント

2021年4月26日 23:42
本当に価値の分かる人にしか売れない車で勿体ない、ある意味贅沢な車ですよね。
私もいつかマイカーに迎えたいです。
それにしても、5人分のシートもあって、ハッチバックなのにNDロードスターより軽いってどんな手品ですか(笑)
コメントへの返答
2021年4月27日 11:47
デビュー当初に現行スイフトの標準モデルに乗った際、印象がイマイチで、勝手に現行スイフト全般の評価を下げていたのかも知れません。
かなり軽量に仕立てられていますが、スカスカな感じもなく、不思議なくらい良く出来ていたと思います。
確か現行スイフトでは最量販グレードが「スポーツ」らしいですね。
2021年4月29日 3:13
アルトワークスもですが
高回転型ではないエンジンを補う絶妙なクロスミッションだと思います。
スイフトスポーツはノーマルのままでも十分な刺激が得られる貴重な車だと思います。

走りの満足度はGRヤリスやアバルトにも負けていないと個人的には思います。
コメントへの返答
2021年4月29日 12:48
仰る通りだと思います。あのミッションに随分と助けられている気がします。
サーキットでは判りませんが、一般道(市街地~山道)の実質的な走行に焦点を絞ったチューニングは凄いなと思いました。
持て余さないという意味では絶妙な仕上がりと思います。
GRヤリスは未体験ですが、アバルト595はもっとスパルタンというか、良い意味で玩具っぽいスポーツモデルですよね(^o^)。

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

愛車一覧

スズキ ジムニー スズキ ジムニー
37台目 15ヵ月の長納期を乗り越え納車された軽ジムニー。以前2009年式のXC(7型/ ...
マツダ ロードスターRF マツダ ロードスターRF
27台目 ロードスターRFの30周年記念車。一度は落選になるも、次点(キャンセル分の繰上 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
38台目 1年以上の長納期の末に納車された進化型「GRヤリス」。8速ATの「GR-DAT ...
トヨタ ハリアーハイブリッド トヨタ ハリアーハイブリッド
36台目 ヤリスクロスHVの騒音・振動に我慢が出来ず急遽後継として導入。これまで乗り継い ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation