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2021年05月03日

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA2」15S Smart Edition(AWD/6AT)

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA2」15S Smart Edition(AWD/6AT) 先日ロードスターRFを6ヶ月点検に出した際にお借りした代車は「MAZDA2」の15S Smart Edition(AWD/6AT)だったのでレポートしたい。
偶然にも、最近Bセグメントモデルのテストが続いていたから、このタイミングで「MAZDA2」に乗れたのは好都合だった。
現行モデルは2014年9月に4代目「デミオ」としてデビュー。マツダのお家事情を反映し2019年9月より「MAZDA2」と改名したのは記憶に新しいところ。
(個人的にも、2015年式「デミオ」をマイカーにしていた)
既に登場から6.5年以上が経過しているから、所謂「モデル末期」であるのは間違いない。しかし、国内同セグメントで商品性が著しく色褪せていると感じさせないのは立派。但し、一般的な国内ユーザーはマツダのお店へ立ち寄ることもなく「ヤリス」か「フィット」を選ぶのでしょうけどね。マツダ自身も「2%の消費者に指名買いされる存在」を目指しているから、どんどん孤高の存在を目指し商品性を高めてほしいものだ。
現行「デミオ」については初期モデルがマイカーであり、その後も幾度と試乗するタイミングに恵まれてきた。しかし「MAZDA2」と改名したモデルに乗るのは初めて。名前だけでなく、中身がどの程度進化したのか大いに気になるところだ。
2018年「デミオ」としての最後の改良において、ガソリンエンジンを1.3L→1.5Lにアップデートしたことが大きい。ダウンサイジングターボ全盛の時代において、排気量アップで効率向上を目指すマツダの逆張り戦略には驚かされるが、今回お借りした「15S Smart Edition(AWD/6AT)」の価格が180.7万円(税込)だと知れば、それもあながち間違いでもないと感じる。(2WDなら159.8万円!!)
テスト車のボディ色は最近マツダが推す「ポリメタルグレーメタリック」。追加料金が不要の標準塗色に含まれるのはマツダの良心。「MAZDA3」にピタリとハマる塗色だと思うが、「MAZDA2」にも良く似合っていた。
個人的に「MAZDA2」になって与えられた新世代フェイスは、若干オリジナルボディとのマッチングに課題を残し、消化不良な印象が拭えないのだが、まぁライバルと相対的に評価すれば上手くまとめたと褒めるべきだろうか。
テスト車に乗り込んで、数百メートル走った段階で感じたポイントとして、エンジン音の透過が大きい。元々「MAZDA3」以前のマツダ車は流麗なデザインに対し、内装の質感や遮音性に課題を残していたが、恐らく1.5Lエンジンに換装され音質が変化したのだろうか。最近Bセグメントでも新型「ノート」など静粛性の高さを売りにするクルマが増えているので、相対的に音量が目立っていると感じた。
但し、必ずしもネガティブとは思わない。聴いて不快と感じる類のサウンドではなく、クワァーンと抜けるタイプの爽快なサウンドだから、ドライブ好きな方には好まれる筈だが、それでももう少し静粛性は高めたい。長時間走行時の疲労感にも直結するだけに、「MAZDA2」を名乗るのであれば手当すべきだった。
次にシートの感触が大きく変わった。シート全体で体をホールドする様になったと書くと褒め過ぎだが、スポーツシート程ガチガチのサポート性では無く、ソッと支えてくる感覚がある意味新しい。今回のテストでは2時間程度の連続走行をしたが、問題は感じなかった。
最後に、ステアリングや足回りのセッティングが全体的にしなやか方向へリセッティングされたと感じた。初期モデルに比べ、初期応答がわずかに鈍くなった様に感じたが、タイヤがスタッドレスだったので、参考程度に。
モデル末期と感じさせたのはボディ剛性(感)。特にステアリング周りの剛性方面で最新のライバルに劣ると感じられたのは残念。
それでもディーゼルエンジンモデルに比べ、明らかにフロント荷重が軽い影響もあり、コーナリングは大得意。4本のタイヤをしっかりと使いこなしながら、ハードな山道も苦にしないあたりはマツダの血統なんだろうね。
更には、贅沢な6ATによるダイレクトかつ違和感のある挙動をしない素直なフィーリングはやはり安心感に溢れる。更に、勝手にマツダの銘機と感じている「SKYACTIV-G 1.5」の爽快な回転フィールは大きな魅力。郊外路や山道を多用する方には是非体験していただきたい。
(逆を言えば、混雑する市街地中心の用途なら、他社の電動パワートレーンを選んだほうがよいのかも。)
そろそろ結論を。
現時点で電動化技術を取り入れていない「MAZDA2」だが、良心的な価格設定と妥協のないパワートレーンの組み合わせは、ベーシックカーとして今のうちに味わっておくべき価値を残しており、もう少し評価されても良いのでは??と感じる実力の持ち主。
その一方で、遮音性や剛性(感)において、続々とモデルチェンジを果たし、新世代へ移行しているライバル達に遅れを取る部分が散見されるのは事実。
それでも、充実する快適・安全装備を備えつつ、リーズナブルな価格設定はもっと評価されるべきだな...と思う。
次期「MAZDA2」はロータリーエンジンで発電し、モーター駆動で走るのだろうか。やはり期待せずにはいられない。



↓私のマイカーだった2015年式「XD ミッドセンチュリー」
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Posted at 2021/05/03 19:59:49

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この記事へのコメント

2021年5月4日 6:59
ヤリスの1.5-6MTに試乗した時にマツダのエンジンの方がいいなと感じましたが

ヤリスはバカ売れでmazda2と乗り比べる人は少数なんだろうなと思いました。

昨日はじめて走行しているmazda2をみましたがディーゼルエンジンで人気が出たのは過去の話になってしまいましたね。

燃費性能よりも走りの感動で選んで欲しいですね。
コメントへの返答
2021年5月5日 16:36
ヤリスの6MTに試乗できるのは羨ましいですね。こちらでは試乗車はAWDに限られるので、絶望的です。
ヤリスを買う方の大半はマツダのクルマを自腹で買う存在として認識すらしていないと思いますよ。
デミオ(MAZDA2)も登場時から比べ随分価格が上昇しているので、相対的にディーゼルが高価になっている気がします。

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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