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2021年06月23日

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」ファストバック 15S(AWD/6AT)

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」ファストバック 15S(AWD/6AT) レンタカーでマツダ「MAZDA3」に乗ったのでレポートしておく。
今最も好きなクルマの1つである「MAZDA3」に乗れるチャンスが巡って来たのだから、テンションUP!!(^o^)。しかもこの日は晴天。写真撮影にも力が入るというもの。
今回のグレードはファストバックのエントリーモデル「15S」(AWD/6AT)。価格は245.7万円(税込)。有料色のスノーフレイクホワイトパールに加え、メーカーOPの「UVカットガラス+CD/DVDプレーヤー」と「360°セーフティパッケージ」が装着されていたから+169,380円。合計で262.7万円のクルマ。
一昔前なら国産Cセグメントのエントリーモデルが250万円超え??と驚くだろうが、現在の相場ではかなり良心的。他社ならメーカーOP扱いになりそうなADAS(先進安全装備)やカーナビ関連も標準装備だから、乗り出し価格を比較するとそのお買い得さが際立つ。
既に「MAZDA3」の1.5L(AWD/6AT)モデルは、昨年9月にセダンの15Cでインプレッションを書いている。基本的に走りはセダンと同様の傾向だから、今回は流麗で美しいデザインのファストバックをどう写真撮影するかに注力した。
折角の機会なので、最近レンタカーを中心にBセグメントモデルのテストが続いていたから、そのあたりとの違いについて簡単に書いておきたい。

↓最近テストしたBセグメントのコンパクトカー達。
トヨタ「ヤリス」HYBRID G (AWD)
トヨタ「ライズ」X“S” (4WD/CVT) 
スズキ「スイフト」XGリミテッド(AWD/CVT)
マツダ「MAZDA2」15S Smart Edition(AWD/6AT)
スズキ「スイフトスポーツ(2WD/6MT)
ルノー「ルーテシア」インテンス テックパック(2WD/6EDC)
日産「ノート e-POWER」X FOUR(2モーターAWD)
プジョー「208」Allure(2WD/8AT)....まだインプレ書いてません。

最近各社からBセグメントの新型車が多数投入され、そのどれもが気合の入った力作ばかり。特に昨年は「ヤリス」と「フィット」がほぼ同時にモデルチェンジを実施し大いに話題となったのは記憶に新しい。
結構長いこと、国内市場は軽自動車のスーパーハイトワゴン(N-BOXとか)が売れ筋でコンパクトカーは元気が無かった。まぁ流石にスーパーハイトワゴンにもそろそろ飽きが来るタイミングなのかも。
一方、モデルチェンジしたBセグメントモデルの価格上昇が顕著。以前ならセカンドカー的存在だったクラスだが、今は完全にファーストカーである。
Cセグメントに属する「MAZDA3」の1.5Lモデルは価格設定が良心的で、Bセグメントとガチの競合も多々あるだろうから、あながち間違った比較でもない。なにせ私自身の次期マイカー検討においてもB/Cセグメントに垣根はない。

さて。「MAZDA3」で走り出してすぐ「やはり、これはイイクルマだ~」としみじみ感心してしまう。表現が難しいが、全体的に調律が取れていて非常に精度の高いクルマだと否が応でも感じさせてしまう凄さが有る。
ドイツ車ほど無機質(事務的)ではなく、イタフラ系ほど強い癖があるわけでもない。さりとて、従来の日本車のような軽薄さとも違う穏やかな深み。
私もある程度歳を重ね、色々なクルマに触れてきたからこそ、こういう類のクルマに惹かれるのかもしれない。「MAZDA3」の開発陣はマニアックなクルマ好きが多いのだろうなと勝手に想像してしまう。
「MAZDA3」と前述したBセグメントモデルと比較し、最も大きな違いは「静粛性」だろうか。日産「ノート」あたりはパワーユニット関連の静粛性に結構気を配ったが、やはりロードノイズは盛大に侵入し興醒め。(先日発表された「ノート・オーラ」はそのあたりも対策されたらしい)
その他のBセグメントモデルについても、メモ帳を見返すとすべて「静粛性が課題」と記している。「静粛性」はそのクルマに乗る限りずっとつきまとう故、なかなか悩ましい問題。
次に、ステアリングフィールの緻密・精密感(より工作精度の高いピニオンギアが精緻に動いているかの様な感覚)や6ATの滑らかな変速フィールにも大きな違いを感じてしまう。
また、最近のマツダがこだわり続ける自然なドライビングポジションも影響が大きい。無意識に感じる「イイクルマ感」とはこんな基本・基礎的な部分にこそ宿るのかもしれない。
正直なところ、エンジンパワーは必要最低限だ。1400kg(AWD)にも達する車重に対し、1.5L(NA)のガソリンエンジン「SKYACTIV-G」は111ps/6000rpm 14.9kg-m/3500rpmのアウトプットに留まるから、単純計算でパワーウエイトレシオは12.6kg/ps。
山道を積極的に走るようなシーンではモアパワーを望みたくなるのだが、シーケンシャルシフト〈+/-〉を駆使しエンジンを遠慮なくぶん回す楽しみがある事にも注目したい。
またその際、ちょっと驚く程の快音を発しながら爽快に高回転まで綺麗に吹け上がってしまうのがこのエンジンの隠れた実力。いや、最大の魅力。
惜しいのは、1.5Lモデル全車にパドルシフトを省いたのは理解に苦しむ。最も必要なグレードなのに。せめてOP設定すべきだろう。
Bセグメントモデルにここまで個性的なエンジンを有するクルマは無い。強いて言えば、意外にもトヨタ「ヤリス」が頑張っている様に思う。
※「MAZDA2」には同型の1.5Lガソリンエンジンが搭載されるが、一部印象が異なるのが不思議。やはり静粛性やバイブレーションが要因かも。
逆に「MAZDA3」最大の弱点はボディサイズと車量だろう。流麗なスタイリングに加え、こだわりのパワーユニット(SKYACTIV-Xとか)を収めつつ、ドラポジにも妥協しないとなれば、これくらいの寸法が必要になるのは充分理解しているつもりだが、やはり普段遣いにはオーバーサイズと感じる。(次期シビックはもっと大きいが)
個人的に、現在使用している駐車スペース枠の寸法と、そこへ至るアプローチが狭いため、ボディサイズ(特に最小回転半径)がリアルに影響を与える。やはり5ナンバー枠に収まるクルマは何かと気楽。次期「MAZDA2」が「MAZDA3」にも負けない魅力的なデザインを纏っていたら次期マイカーとして即購入なんだけどね。
そろそろ結論を。
「MAZDA3」の1.5Lモデルは価格が手頃にも関わらず、Bセグメントモデルとは一線を画す品質感を備えており、「いい買い物をした」と満足出来る事は間違いない。
また2020年「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「MAZDA3」のデザインはやはり凄い。今回もカメラを構えながらその奥深さに唸らされた。
異論を恐れずマニア目線で言えば、「MAZDA3」真のベストバイは1.5Lガソリンの「2WD/6MT」で決まりだろう。試乗車が用意されないのでテストする術がないのだが、今回のAWDモデルより-80kgの1320kgに留まることや、限られたエンジンパワーを隅々まで使い切るには6MTが最適だ。
私が「MAZDA3」を買うとすれば、やはりファストバックの「15Sツーリング」(2WD/6MT)だろうね。ボディカラーはしばらく悩むだろうが。
今後マツダに限らず、クルマの環境対応や電動化が進むのは確実。純然たるガソリンエンジンをMTでコキコキしながら駆る楽しさを「普通」に楽しめるのはあと少し。うーん。考えるほど「MAZDA3」は貴重な存在だな...と思う。
そんな事を考えながら夜は更けていく.....。




ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2021/06/23 23:23:03

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