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2021年09月18日

[試乗インプレッション]ホンダ「シビック」"EX"(CVT/FF) イイモノ感たっぷり

[試乗インプレッション]ホンダ「シビック」"EX"(CVT/FF) イイモノ感たっぷり 11代目となる新型ホンダ「シビック」に試乗することが出来た。
「シビック」は1972年の発売以来、世界累計約2,700万台を販売するホンダの主力モデル。国内では存在感を失って久しいが、グローバルでは「CR-V」との二枚看板でホンダの販売を支えている。
個人的に「シビック」と聞いて連想するのは1991年に登場した5代目「スポーツシビック」。(↓写真一番下)私が免許取得の頃に販売されていたモデル。周囲には中古車で4代目「グランドシビック」に乗る奴が結構居たな..。
新型「シビック」の国内仕様はハッチバックのみ。先代は途中でセダンがフェードアウトしていたから無理もない。パワーユニットも"1.5L直噴VTEC TURBO"1本でミッションはCVT/6MTを用意。
来年以降、2モーターハイブリッド「e:HEV」搭載モデルと、「シビック TYPE R」の発売も予定されている。
今回のテスト車は上級グレード「EX」のCVTモデル(FF)。価格は353.9万円(税込)。昨今珍しく、メーカーOPは潔く設定されない。事実上のフル装備と考えて良いだろう。
さて。テスト車に対面した印象として、カタログ写真より実車の方が良かった。デザインは各人の好みだから断定的な事を言うつもりは無いが、新型「シビック」のデサインはちょっと疑問に感じていた。写真映えしないクルマは結構存在するが、新型「シビック」もその類である。
先代モデルはガンダムチックなデザインが好き嫌いを生んだ一方、一部に強烈なファンを獲得したが、新型はどうか。個人的にちょっと保守寄りに過ぎるのではないかと心配。
新型「シビック」のボディサイズは全長4550mm全幅1800mm全高1415mmホイルベース2735mm。車重は1330~1370kgともはやコンパクトとは呼び難いサイズ。
率直なところ新型「シビック」のサイズ(と価格)はリアルなマイカー候補として躊躇を感じるが、世界的にCセグメントのサイズ感は全幅1800mmオーバーが一般的になりつつある。
「シビック」はサイズに鷹揚な北米市場が主力なのに加え、「シビック TYPE R」のベースモデルとしてルノー「メガーヌ」とのバトルを想定したディメンションを盛り込めばこれくらいの寸法になることは理解出来る。いつまでも過去の「シビック」像を押し付けてはいけない.....頭では理解しても...うーん(汗)。
気を取り直して。
早速室内に乗り込んでエンジンを始動。結構静粛性が高い上に、上質なインテリアが大人っぽい雰囲気を演出しているのが嬉しい。先代は無理に若者へ媚びた様な玩具っぽい加飾が鼻についたが、随分洗練された印象だ。
特に新型「シビック」の特徴でもあるパンチングメタルのパネルがエアコンのルーバーを覆い隠すようになって斬新。品質感にも貢献している。
インパネ全体も水平基調かつ低めにまとめられており、前方の視界がスッキリとしているのが今風で好印象。
10.2インチのフルグラフィックメーターも割と落ち着いたデザインでまとめられており、目にも優しく(笑)良かった。9.0インチのHonda CONNECTも最新世代らしいGUIでスッキリとした印象だ。各部スイッチの感触も練られており、しっかりと設計されたマトモなクルマであることがヒシヒシと伝わってくる。
走り出して、正直期待していなかったCVTのフィーリングがかなりスッキリしていて、嫌なラバーバンドフィールが相当抑え込まれていたのには驚いた。特に「SPORTモード」に入れるとレスポンスが向上し、スポーツモデルに期待されるパフォーマンスを遺憾なく発揮していた。
意地悪く見れば、アクセルOFFで減速してからの再加速時等で、若干CVTらしい散漫なフィールが残るものの、私の知る限りベストCVTと言える。もちろん8速ATあたりをサクッと搭載すれば何の問題もないのだが...。
ロードノイズは割と低く抑えられ、代わりにエンジンサウンドは聴かせるタイプのサウンドチューニングで、走り好きな方にとっては歓迎すべき方向性だ。個人的にもこっちの方向性を支持したい。最近のトヨタ/日産はエンジンサウンドを必至に消す一方で、ロードノイズ対策が甘いのが気になる。
私が感じた新型「シビック」最大の魅力はガチッとしたボディの上で構成されたよく動く脚回り。特にマルチリンクが奢られたリヤサスは期待以上によく動いているようで、路面にしっかりと追従する頼もしさが凄い。
国内では新型「シビック」とガチンコのライバルとなるであろうマツダ「MAZDA3」と最大の差はココ。リヤサスをトーションビームとした「MAZDA3」は状態の悪い路面でリヤの落ち着きが物足りなくなる傾向が否めない。
新型「シビック」は恐らく、6MTで乗るべきクルマだと思う。残念ながら6MTの試乗車が札幌近郊で用意される予定はなく、試すチャンスがないので「想像」ではあるが、山道を走らせたら相当楽しいクルマだろうな...と感じた。
さて。新型「シビック」をマイカー候補としてどう評価するかだが、全体的な仕上がりや走りの楽しさは想像以上で、もし試乗車が6MTだったら本格的な商談に突入していたかもと思わせるだけの魅力はある。
一方で、Cセグメントで私が最も評価する「MAZDA3」と比較した場合、ピリッとしない(ピンとこない)スタイリングと、割高な価格設定は減点要因だ。
特に価格は「MAZDA3」登場時に「高い」と酷評された"e-SKYACTIV X"を搭載するトップグレード"X Burgundy Selection"が345.1万円(2WD/6MT)と新型「シビック」の"EX"より安い。相対的に「シビック」が高く感じる。
(噂では間近に迫る改良で"e-SKYACTIV X"のエントリーモデルが設定されるとか...)
Cセグメントの雄VW「ゴルフ8」が1.0L3気筒ターボ(マイルドハイブリッド)で実質的エントリーの「eTSI Active」は312.5万円。これに必須OPのテクノロジーパッケージ(+209,000)と純正インフォテイメントシステム"DiscoverPro"パッケージ(+198,000)を加えた現実的な価格は353.2万円に達するから、新型「シビック」に限った話ではないが....。
先代「シビック」(特に6MT)は、販売台数が少なく希少価値があるのか、割と中古車市場では高値安定の傾向だ。新型「シビック」も同様となるかは不明だが、「ゴルフ8」や「MAZDA3」よりリセールが期待出来る可能性は高いだろうね。


↓個人的に「シビック」と言えばコレ。

↓国内でガチンコのライバルは"マツダ3"でしょうね。
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Posted at 2021/09/18 16:43:23

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この記事へのコメント

2021年9月19日 23:24
ブラックの外装すごくかっこいいですね。MTとCVTでコンソール周りのデザインが随分異なるようで珍しい車ですね。
ロードスターからの乗り換え候補として4シーターを探していた時期に先代タイプRにも興味を持っていたのですが、既に新車価格では買えない存在になっていたことを知って驚いた記憶があります。隠れ人気車種なんでしょうか。
コメントへの返答
2021年9月20日 0:03
私もブラックの塗色は似合っていると思いました。
先代のTypeRは完全に供給不足でしたよね。特にMC後モデルは争奪戦になってました。工場を閉鎖した英国からの輸入だったこともあるのでしょうが。
今回は国内生産のようですから、極端な供給不足は起きないと思うのですが、どうなりますか。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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