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2022年09月19日

[試乗インプレッション]トヨタ「GRヤリス」RZ“High performance”

[試乗インプレッション]トヨタ「GRヤリス」RZ“High performance” 先日投稿したトヨタ「GR86」のテストには続きが有って、「GRヤリス」RZ“High performance”も同日・同コースで比較させて頂く豪華メニュー。本当に有り難い限りです。
ネタばらしをすると、単なる試乗ではなく次期マイカーの検討も含んでいた。今回の本命候補は「GRヤリス」。
現在マツダ「ロードスターRF」とホンダ「S660」の国産スポーツ2台体制はクルマ好きにとって贅沢な構成だと大変満足しているが、やはりどちらも降雪期は車庫で冬眠してしまうのが寂しいなと。
ならば、1台は冬期も乗れるクルマを検討...とピックアップしたのがトヨタ「GRヤリス」。これならAWDで雪道もOKな上に、リヤシートや荷室も実用的だから、普段使いにもある程度は対応出来そうだと。
都合よく(?)「GRヤリス」の納期は長い。検討開始当時で2024年2月頃の納車予定とのこと。ざっと1年半以上の納期。それまでは「ロードスターRF」と「S660」の2台をじっくりと楽しみつつ「GRヤリス」を気長に待つ事に。なのでこの試乗は契約前の最終判断だった。
好事魔多し(?)。試乗の数日前「GRヤリス」は突然の受注停止(笑)。次期マイカー選定は暗礁に。まぁ「GRヤリス」がモデル廃止になった訳ではないと前向きに解釈。いずれオーダー再開がある事を想定し試乗は予定通りとさせて頂いた。それにしても、クルマを買うことがこんなにも難しくなるなんて...。というのが今回の背景。これ以降は「GRヤリス」のインプレッションを。
今回テストしたのは「GRヤリス」RZ“High performance”。価格は456万円。メーカーOPとしてシート&ステアリングヒーター(27,500円)と予防安全パッケージ(249,700円)を加えて483.7万円。乗り出し価格は530万円ほど。
ヤリスがベース車両だと思えば結構高価なクルマだと思うが、専用のGR FACTORYで丁寧に生産されるプロセスを見るだけでもその価格はバーゲンだろう。
「GRヤリス」のボディサイズは全長3995mm全幅1805mm全高1455mmで車重は1280kg。エンジンは1.6Lの3気筒ターボで272ps/6500rpm 37.7kg-m/3000-4600rpmを発揮。
全長は4mにも満たないショートボディだが、前後フェンダーのワイルドな張り出しは「GRヤリス」のハイライト。今時珍しい3ドアHBボディと共に、只者ではない雰囲気を醸し出す。
既に「GR86」で走行済のコースを「GRヤリス」でトレース。まずは市街地をソロソロと走り出すが、ガッチリした塊感のあるボディ剛性(感)はやはり大したもの。意外なことに「GRヤリス」のクラッチは重過ぎず、スポーツモデルとして適切な範囲。シフトフィールも素直で長時間のドライブにも苦労はなさそう。特筆すべきはステアリングの剛性感。ロードインフォメーションは豊かなステアフィールだが、不必要に重くはない。回転精度が高い様な感覚も有り、総じてイイモノ感のある操縦フィーリング。
こういうゴリゴリのスポーツモデルの脚は固いものと先入観があるが、最新のスポーツモデルは割りとしなやか傾向となるものも多い。「GRヤリス」も完全にそのパターンで、恐ろしくガッチリしたボディ(骨格)があるからこそ、不必要に脚を固める必要がないのだろうね。
先行した「GR86」が割りと古典的なスポーツカー然とした仕上がりだったから、「GRヤリス」との違いが際立ったのかも。まぁ本籍がサーキットか、ラリーフィールドかの違いと解釈すべきだろう。
そろそろエンジンも暖まってきたと判断し、それなりのペースで山道を駆け上がっていく。「GR86」で感じたトルクの細さとは無縁。ターボエンジンと言えどもごく低回転域から実用的なトルクを発生しているのは流石最新鋭の3気筒エンジンと評価すべきだろう。
また6MTには"iMT"と呼ばれる変速アシスト機能が備わり、変速時の回転合わせをアシストしてくれる。プロ選手ならいざ知らず。私のようなドヘタには大変有難い機能。これだけで随分と運転が上手になった様に感じるものだ。生粋のオタクはこういう機能に否定的だろうが、私は歓迎(笑)。
流石にレッドゾーンの7000rpmまで引っ張る様なシーンは無かったが、ターボパワーが炸裂したときの加速力は圧巻。まるで上り坂では無かったかのようにズバーンと駆け抜けていくのは驚愕。ある意味ズルい。
率直な感想として、「GR86」はある程度乗り手にスキルやお作法を求める敷居の高さ(もしくは面倒臭さ)を感じるが、それを理解して楽しむのが「GR86」の世界観なんだろうな....と思うが、
「GRヤリス」はそういうお作法みたいな癖がなく、MT免許さえ持っていれば誰でもハイパフォーマンスを楽しめてしまう懐の深さが印象的。これはある意味、真剣に勝つために作られたクルマだからこそ、癖やお作法は取り除かれた結果なんだろうなと。
反面、「GRヤリス」に足りないものは情緒とか色気と呼ばれる領域。例えばエンジンサウンドは3気筒由来のどこか事務的なもので、決して快音の類ではない。インテリアも素っ気ない印象で、特に殺風景なメーターパネルは流石に寂しい。もう少しスポーツモデルを所有する喜びをリアルに感じさせて欲しい。
そろそろ結論を。
個人的なトラウマ(?)で恐縮だが、若かりし頃に所有したインプレッサWRX以降、この手のホモロゲモデルは避けてきた。
無理にハイパワーエンジンを押し込んだ様なアンバランスなクルマは私の好むタイプではなかった。
では「GRヤリス」はどうなのか。確かに一般的な利用シーンでは過剰とも言えるエンジンパワーには圧倒されるが、それ以上に基本となる骨格レベルから贅沢に鍛え上げられたクルマであることが魅力だと理解した。モリゾウさんが作りたかったトヨタ謹製のスポーツカーの世界観。
世界的に絶滅危惧種なこのジャンル。手頃なサイズに収まる「GRヤリス」のオルタナティブとなるクルマは少ない。現在受注停止中の「GRヤリス」だが、晴れて受注再開の暁には1台オーダーしようかな...と思っている。
まもなく兄貴分となる「GRカローラ」が発売開始になる予定。こちらも価格と内容次第では有力候補に浮上する可能性もあり楽しみにしている。
さてさて。「GRヤリス」を買う予定が、突然の「お預け」を食らってしまったわけだが、その振り上げた拳はどう納めるべきか。カーマニアの悩みは続く...。
(大人しく「GRヤリス」の販売再開を待つという常識的な判断が出来ないのは病気です....笑)



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Posted at 2022/09/20 00:11:02

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