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2024年10月25日

[試乗インプレッション]トヨタ「プリウス」X(E-Four)297万円

[試乗インプレッション]トヨタ「プリウス」X(E-Four)297万円 先日レンタカーで現行モデルのトヨタ「プリウス」に初めて乗ったのでインプレッションを書いておく。
テストしたのは所謂ビジネスグレード扱いのX(E-Four)。価格は297万円。プリウスのカタログや公式ページにはこのXグレードは記載されておらず、ビジネス向けにひっそりと販売される裏メニュー的存在だ。ボディ色もホワイトとシルバーの2色しか選べない。せめてもう一色「ブラック」が選べたら一般ユースでも選びやすくなるのにね。
このグレードは8インチのディスプレイオーディオに加え、ブラインドスポットモニター・パーキングサポートブレーキ・バックガイドモニター・ETC2.0ユニット等が一括セットでメーカーオプション(+222,200円)。実質必須オプションだろう。合わせて320万円。これに諸費用とフロアマット等の販売店オプションを加えると340万円位だろうか。一般的にイメージされる「ビジネスカー(商用車)」としてお安くはない気がしますね。100万円台で買えるカローラアクシオが未だに現役なのも納得。
個人的に現行「プリウス」を買うなら、よりハイパワーな2.0Lエンジンを搭載するGグレードにメーカーOPで17インチのダウンサイズ(-112,200円)を選択した方がボディ色の選択肢も増えてお買い得だと思う。
さて初めて乗る現行型「プリウス」で公道を走りだす。1.8LのTHS-IIは現行カローラシリーズと同型ユニットだから、特に不満のないアウトプットを披露する。斬新なフォルムを構成するキレキレに倒れ込んでくるAピラーは確かに煩わしいし、乗り降りにも影響がないとは言わないが、まぁギリギリ実用性を失わない範囲で踏み止まっていた。室内に乗り込んでしまえば、そう大きな不満を抱く程でもないのは流石というべきか。
メディア等で物議を呼んでいたステアリングの上から見るメーターパネルも私のドライビングポジションでは特に見辛いようなことも無かった。恐らく、シートを倒し気味にして腕を伸ばして運転するようなスタイルの方は見辛くなりそうな気がする。私はかなり背もたれを立てて運転する方なので。しかし、メーターパネル内の文字が小さい!!のは頂けない。私も老眼が始まっているせいなのか、瞬時に細かい文字を読み取るには難儀した。正直デザイン的な新しさや面白さ的なチャレンジは認めたいが、そんなに関心すべきものでもなかった。不特定多数が運転するレンタカーなら、素直にカローラをチョイスすべきかも。
GA-Cプラットホームを採用するクルマの共通的な欠点として、ロードノイズがウルサイのはこのクルマでも治らなかったようだ。特にハイブリッド車はエンジンが停止している時に余計ロードノイズが響くのでそろそろトヨタも真剣に改修すべきだと思うが、その割り切りがトヨタの強さなのかもしれない。GA-Bを採用する「ヤリスクロス」ではロードノイズに加えてエンジン等のパワートレーンに由来するノイズも盛大になるから更に厳しい。
ビジネスグレードとは言え、合皮巻きのステアリングホイールやToyota Safety Sense・レーントレーシングアシスト・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)・プロアクティブドライビングアシストが装備されるのは価格相応か。
降雪地域でプリウスを乗るには、リヤワイパーが無い事が気になっている。かなり後方視界が悪いクルマだから、リヤガラスが汚れてしまうと後方視界が絶望的になりそう。実際乗られている方はどうでしょうか。
そろそろ結論を。
現行「プリウス」は豊田章男社長(当時)が「タクシー専用車でいいのでは?」と発言したのに対し、「愛車」として一目惚れするデザインと、虜にさせる走りを追求したクルマらしい。燃費スペシャル的なポジションはヤリス/アクア系に譲り、よりスポーティーでポジティブに選ばれるクルマを目指したと理解している。
今回はビジネスグレード扱いのX(E-Four)で、アウトプットも平凡な1.8Lモデルだったから走りにも鮮烈な印象は無かったが、全体的にカッチリしたボディと剛性感のあるステアフィールなど、近年のトヨタ車に共通する「もっとイイクルマ作り」を明確に感じさせる出来栄えなのは間違いない。
一方で、相変わらずゴーゴーとウルサイロードノイズには正直辟易している。グローバルで見ればCセグメントはもう少し音・振動に気を配るべきだろう。次期カローラシリーズ辺りからテコ入れされることを期待したい。
最終的に新型「プリウス」を選ぶポイントはこの奇抜なデザインを好むかどうかだろう。個人的に他の何にも似ていないトヨタオリジナルのデザインにトライした事は認めつつも、私には正直「欲しい」とそそられるモノでは無かった。デザイン優先でこのクラスのクルマを選ぶならマツダ「MAZDA3」を迷わず選ぶ。





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Posted at 2024/10/25 19:43:55

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この記事へのコメント

2024年10月26日 3:11
現行プリウスに1.8Lモデルもあるのですね。
2Lモデルに試乗しましたが2Lターボ並みの加速だったと思います。
デザインはどうしようもなかった旧型に比べたら斬新で良くなったと感じます。
2Lモデルも是非乗ってみてください。
コメントへの返答
2024年10月26日 9:53
やはりこのクルマは2.0Lが本命ですので、機会あれば乗ってみたいと思います。
デザインは違和感だらけだった先代より良くなったと思います。但し195/50R19の特殊サイズタイヤが見た目に必須のデザインに感じました。降雪地ではスタッドレスタイヤが高額になるので悩ましいですね。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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