![[試乗インプレッション]トヨタ「ヤリス」"X"(HEV/E-Four)走行11.1万キロ [試乗インプレッション]トヨタ「ヤリス」"X"(HEV/E-Four)走行11.1万キロ](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/048/468/651/48468651/p1m.jpg?ct=abf3ca2f81ec)
カーシェアでトヨタ「ヤリス」の"X"(HEV/E-Four)に乗ったのでレポートしておく。
普段仕事の移動にはレンタカーを使うのだが、急遽決まった場合や、数時間のショートトリップにはカーシェア(タイムズ)を使う事もある。
まぁ正直なところ、極力カーシェアは使いたくないのが本音。なにせ、カーシェアは程度の悪い個体が多いし、どうにも清潔感に欠けるのが嫌。
レンタカーは出発/帰着の際に対面で受け渡しがあり、都度清掃・洗車を実施するから問題ないが、カーシェアは基本無人のサービスだから、まぁダラシナイ利用者が多いことに驚くしかない。
今回、急遽苫小牧方面へ日帰りの用事が出来たので、往復150kmのアシとしてカーシェアをチョイス。トヨタ「ヤリス」のHEVに乗った。
ステーションに到着するや、まあまあ荒れているボディの塗装面を見て早速憂鬱な気分になりつつも乗車。システムを起動すると既に約11.1万キロも走行している個体だったことにビックリ。
車検証を見ると令和4年2月に登録されているから、3年4カ月で約11.1万キロを走破。ざっくり月平均3000kmも稼働している事になる。これだけ稼働していれば、この個体はかなり稼いだのでしょう。
カーシェアに使われるクルマは2年毎くらいに入れ替えた方がリセールを考慮しても効率が良いのかと思っていたが、そうとも限らないらしい。
さて。約11.1万キロを走破した「ヤリス」だが、まぁそれなりに酷使されてきたことが伺えた。特にホイールアライメントが狂っているのか、タイヤのバランス調整が下手くそなのか。多分どっちも有りそうなのに加え、ダンパーもそれなりに劣化している様で、過去に乗ってきた、比較的新しいレンタカーの「ヤリス」に比べると、直進安定性が劣るし、ステアリングに雑味のある微振動が伝わってくる。妙にカックンブレーキ気味なのも気になったが、経年劣化としては想定の範囲内かなと言う感じだった。
個人的に「ヤリス」の最大の欠点は「騒音・静粛性」だと思うが、この個体も見事に騒々しい。次期モデルではとにかく静粛性の改善に期待したい。
と言う感じで、走り出して直ぐにアチコチの劣化(ヤレ)具合を体感していたが、まぁ30分も乗っていると慣れてきた。恐らくマイカーとしてずっと載っている分には気にならない程度の事なのかもしれない。
今回のコースは、札幌の都市部からスタートし、道央自動車道に乗って苫小牧市まで往復するもの。走行距離の80%以上は高速道路。ハイブリッド車には若干不利なルートだが、降車時のメーター表記で燃費は驚異の24.0km/Lを記録。走行距離は154kmだったので、僅か6.4Lのガソリンで札幌~苫小牧間を往復したのだから凄いね。ちなみにカタログ値(WLTC)は30.2km/L。
ハイブリッドバッテリーは特に劣化したような印象を受けなかったから、耐久性は流石のトヨタと言う感じだろうか。
驚くべきは、80%以上が高速道路のルートでも、メーター表記でEV走行比率が64%に達したこと。単純計算すれば154kmの64%=98.6kmはモーター走行したことになる。そりゃ不便なBEVが売れるはずないよね。
私は趣味の対象物としてクルマを選択するため、なかなか「素ヤリス」をマイカーに据えるのは考え難いが、経済性が求められる通勤・通学やビジネスカーとして使うには「ヤリス」は結構魅力的な選択肢なんだろうと思う。
個人的には、もう少し静かになってくれたら鬼に金棒なんですけどね。
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試乗インプレッション | クルマ
Posted at
2025/06/04 23:21:58