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イイね!
2008年07月24日

[連続ドラマ 04]日本にクーペのときめきを。


BMWの2車種に続いて、日産のスカイラインクーペに試乗した。最初は5ATのベースグレード「370GT」369万円に乗った。V36スカイラインのセダン(350GT)に以前試乗したときに感じた、大袈裟なスポーティ感の演出(発進時にスロットルを多めに開くとか..)が影を潜め、とても乗りやすかった事に加え、吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に変化させる「VVEL」を採用したVQ37VHRエンジン(最高出力333PS/7000rpm 最大トルク37.0kg-m/5200rpm)の吹け上がりも滑らかでいて、グイグイとレッドゾーンを目指そうとするスポーティなユニットだった。スタイリングも個人的には先代の方が傑作だったと思うが、現行モデルも魅力的に見えたし、写真よりも実車の方がグラマラスでカッコイイ。続いて、6MTのトップモデル「370GT TypeSP」(441万円)に乗った。こちらは4輪アクティブステアが標準で装着されるが、セダンで感じた手応えの悪さや唐突(不自然)な切れ味は随分と解消されていた。それでも、私はあえて4輪アクティブステアについてはレスモデルを希望したいところだが、6MTモデルには標準で装着されてしまう。もう少し選択に自由度が欲しい。そしてなによりも残念だった事は、6MTミッションの出来栄えが悪かった事。相変わらずゴリゴリと渋いフィールとアイドリング時や加速時などにブルブルと振動が伝わってくるなど、残念ながら今回のライバルの中では一番出来の悪いMTだと言わざるを得ない。ATも5速しかない事も含め、日産はミッションの刷新を考えて欲しいものだ。登録諸費用も含めると500万円に達するクルマとしてみれば、各部の質感やシートの出来栄えも物足りない。個人的に期待が大きかった事も有って、落胆も大きかった。なによりもアメリカンサイズのボディサイズ(と車重)はやはり大きすぎるかな。


ホンダS2000は当初試乗の予定が無かったのだが、ポルシェ関連のガイドブック等でボクスターのライバルとして紹介している記事を見かけたので、急遽比較の材料として試乗することにした。今回の中では99年発売と最古参のクルマであり、発売当初(AP1型)のモデルに試乗した印象では低回転時のトルクが驚くほど痩せていて発進に気を使う事やチープな内装の割りに価格が高かった事もあって、正直印象が悪いクルマだった。しかし、幾多のマイナーチェンジを経たAP2型と言われる現行モデルのS2000は2.2LのF22C型エンジンを搭載。直列4気筒で最高出力242ps/7,800rpm 最大トルク22.5kg-m/6,500~7,500rpmを発揮する。今時珍しくATの用意は無く、6MTのみというスパルタンな設定。初期型で感じたようなトルクの薄さは無く、とても乗りやすい。それでいて、専用設計の6MTを動かし、アクセルを踏み込めばレッドゾーンとなる8000rpmまで一気に駆け上がるのはさすが。386万円と言う価格設定は一般論としては安いと言い難いが、全てが専用設計とも言えるS2000の場合はある意味バーゲンプライスなんだろう。しかし、一切チルトもテレスコもしない固定されたステアリングや回転数と共に轟音とでも言いたくなるようなエンジン音は勇ましいと言う範疇を超えている。全てにおいてスパルタンなクルマである事で徹底されている。50:50の前後重量配分にこだわった設計も功を奏してコーナリングはスポーツカーらしい鋭い切れ味が楽しめた。このクルマの最大の魅力は(スカイラインとは正反対に)手首の捻りだけでカチッと決まり、剛性感に富む6MTに尽きるだろう。モデル末期と言われるS2000の試乗車は全国的に見ても珍しいようだ。さすが埼玉はホンダのお膝元という事か。


最後はマツダRX-8のマイナーチェンジ後モデルに試乗した。グレードはトップモデルの「TypeRS」で価格は315万円。レカロシート、ビルシュタイン製ダンパー、19インチアルミなど贅沢な装備をふんだんに与えられている割に価格は安い。今回の候補車の中では一番リーズナブル。エンジンは世界で唯一の13B-MSP型ロータリーエンジン。最高出力235ps/8200rpm 最大トルク22.0kg-m/5500rpmを発揮する。内製になった6MTがギア比の見直しや最終減速比の低速化が功を奏して、従来型に比べ発進が非常に楽になった。RX-7の時代ほどではないにしても、初期型のRX-8に乗ったときはやはり発進時のトルクの薄さに気を使った記憶があるが、最新型では別物の扱いやすさ。そして、コクッコクッと手首を捻るだけで決まるシフトフィールも文句なし。右足に力を込めた瞬間から「シュルー」という独特のロータリーサウンドを響かせながら気持ち良く回転が高まっていく。2速から全開で加速をしていくと、あっという間に9000rpm手前まで行ってしまう。「ピー」と言うレブリミット警告音を聞かなければ、まだもう2000rpmは回るのではないかという勢いだ。RX-8については燃費以外(これが一番問題?)にはこれと言った問題点は見当たらない。スタイリングが玩具っぽいところがタマニキズだが、納期は4ヶ月待ちとセールスも順調のようだ。<つづく>
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Posted at 2008/07/24 22:33:49

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