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2020年11月27日 イイね!

[試乗インプレッション]ホンダ「N-ONE」RS(2WD/6MT) 待望の6MTモデル!!

[試乗インプレッション]ホンダ「N-ONE」RS(2WD/6MT) 待望の6MTモデル!!先日(11/20)フルモデルチェンジしたばかりの2代目ホンダ「N-ONE」に試乗させて頂いた。グレードはスポーツモデルの"RS"。そして贅沢にも6MTモデルを試すことが出来た。
今回のフルモデルチェンジは国内メーカーとしては珍しく、デザイン面では大きな変化を与えず、超キープコンセプトを貫き通した事が逆に新鮮。
プラットホームは「N-BOX」や「N-WGN」と共通の最新世代へアップデートされた一方、一部外板(ドア等)はキャリーオーバーされた部分もあり、余程のマニアでなければ新旧モデルを瞬時に見分けるのは難しいかも知れない。
個人的にこのモデルチェンジは大賛成。変えるべきところは変え、守るべきところは守る。小手先のスキンチェンジに意味はない。
「N-ONE」は1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」(↓写真一番下)をモチーフにしたヘリテージモデルでもあるから、コロコロとデザインを変えるべきクルマではないだろう。
さて、今回最も注目すべきポイントは、スポーツグレード"RS"にホンダファン待望の6MTモデルが設定されたこと。恐らく、コレを待っていた方は結構多いのではないか。
2015年にホンダ「S660」が発売され、私も早速購入したが、残念ながら短期所有で幕を閉じた。要因は色々とあるが、「S660」はあまりにも実用性が低く、手荷物の置き場にも困るほど。それ故「N-ONE」のターボモデルにも6MTが設定されれば....と妄想した方が結構いたと思う。
2018年7月に登場した軽商用バン「N-VAN」にNAエンジン限定ながら、「S660」用をベースにした6MTモデルが設定された。当然ながら「N-ONE」への拡大採用を期待していた。
「N-ONE」に搭載するターボエンジンは64ps/6000rpm 10.6kg-m/2600rpmを発揮。車重は840kg(6MT)だから、パワーウエイトレシオは13.13kg/PS。残念ながらFFのみ。AWDは用意されない。
価格は199.9万円(税込)とほぼ200万円也。まぁ正直に言えば、予想(期待)していたよりも20万円位は高い。更に、最近トヨタやマツダに多く採用されるスマホを接続するディスプレイオーディオは設定されないから、高価な販売店OPのナビを買うしかないのはイマイチ。ザッと計算すると乗り出し価格は240万円~だろう。
前置きが長くなりました。いざ試乗開始。
EP型2代目「シビックタイプR」を彷彿とするインパネシフトに近い場所のシフトレバーは超ショートストロークと評する程ではないが、手首プラスアルファ程度でゴクッゴクッと入る。(左右はかなり短く、上下が多少ある感じ)
先代のマツダ「デミオ」フィアット「500」のMT車もこの場所にシフトレバーがあり、個人的には結構好き。但し、惜しいのは「N-WGN」に全車標準採用されたステアリングのテレスコ機能が何故か「N-ONE」に用意されなかった。私のポジションでは、もう少し手前にステアリングを寄せたかった。
ステアリングやクラッチは軽い部類で、スポーツグレードならもう少しズシッとした手応えがあって良いと思うが、ホンダの考える"RS"は「ロードセーリング」だから、ロングツーリング向けのセッティングなのだろう。
タコメーター上で7000rpmに設定されたレッドソーンまで、一直線に駆け上がっていく回転フィーリングは「S660」に共通するもので、エンジンサウンドも車内へそれなりに侵入するから、MTをコキコキしながら街中を走り回るだけでも楽しめるクルマだ。
しかし「S660」でも感じた、スポーツモデルに期待されるエンジンのキレ感(サウンドや回転フィール)に届いておらず、「N-BOX」と共通のパワーユニットなんだな...と事務的な所作に興醒めする瞬間がある。
この辺りは「N-ONE」に何を期待していたかによって評価が分かれるだろうが、私の好みから言えば「やや甘口」...と言わざるを得ない。
試乗コースが帰宅ラッシュ時の市街地に限定されていたため、コーナリングは評価出来なかったが、全高1545mmは現在の軽自動車中で低い部類。試乗した限りでは不満を感じなかった。きっと、このクルマで山道を走ったら印象は相当良くなるだろうね。
そろそろ結論を。
待望の6MTが設定された「N-ONE」だが、期待していたよりもソフトかつ事務的な味付けに若干ながらガッカリした部分はある。次期マイカー候補として、かなり真剣試乗だったので、期待値が高過ぎたのかも知れない。
また割と高めな値付けに釈然としない部分もあるから、余計に採点が辛くなったのは否定しない。その一方でMT車は安全装備が削られる傾向の中、「N-ONE」はほぼフル装備していることは大いに評価したい。
駐車場や維持費から、軽自動車で探したい方にとって待望のモデルに違いないが、普通車まで見渡せば、マツダ「MAZDA2」やスズキ「スイフトスポーツ」に加え、最近評判の良いトヨタ「ヤリス」の6MT車も同価格帯で比較検討出来てしまうことを考えると、悩みは深い。
今後「N-ONE」がBMW「MINI」の様に、独自の存在感とブランド力を身に着け、多少割高でも指名買いされるポジションを獲得する必要があるだろうね。今後の限定車や更に過激なスポーツモデルの追加設定に期待。(日本のメーカーはこういうのが苦手なんですけどね...)
最後に。今回は残念ながら辛口論調ではあるが、それでもMTモデルを試乗車として用意して頂いた事に感謝したい。2ペダル全盛の時代にあって、3ペダルは「嗜好品」に等しいと思う。
「嗜好品」にも関わらず「試せる」機会が非常に限られており、開発陣が折角苦労して社内を説得し、MTを用意した熱意を販売会社が潰していると常々思っていた。
近年のマツダはMTモデルを他メーカーより多く用意するが、自慢の黒いお店へ行ってもMTの試乗車なんてほぼ見たことがない。(ロードスター以外では私の知る限り..。)
今回「N-ONE」の6MT車は全国各地で比較的多くの試乗車が用意されているようだ。是非興味のある方は、折角用意された試乗車に触れて頂き、少しでも商談が増えることを期待したい。
(お近くの試乗車はこちらから検索)


Posted at 2020/11/27 21:21:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2020年11月16日 イイね!

[試乗インプレッション]ABARTH 595 COMPETIZIONE(5AMT) 純正爆音マシン♪

[試乗インプレッション]ABARTH 595 COMPETIZIONE(5AMT) 純正爆音マシン♪先日、我が愛車「フィアット500c」の点検で入庫した際、アバルト595のトップモデル"COMPETIZIONE"をお借りしたのでレポートしておく。
テスト車は5速AMT(デュアロジック)だったので、価格は400万円(税込)ジャスト。本当は5MTに乗りたかったな...というのは贅沢な話。
日本の軽自動車を僅かに大きくした程度(全長3660mm全幅1625mm全高1505mmホイルベース2300mm)のコンパクトボディに、180ps/5,500rpm ・23.5kg-m/2,000rpm ※SPORTスイッチ使用時は25.5kg-m/3,000rpmを発揮する4気筒1.4Lターボエンジンを押し込んだスポーツマシン。車両重量は1120kgだから、パワーウエイトレシオは6.2kg/ps。
※パワーウエイトレシオの参考データとして、スズキの「アルトワークス」は10.5kg/ps(2WD/5MT)。「スイフトスポーツ」が6.9kg/ps(2WD/6MT)である。うーん。やはり「スイフトスポーツ」は激安だ。
アバルト595"COMPETIZIONE"は独特なスポーツサウンドを奏でるエキゾースト・システム「レコードモンツァ」やヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシートを採用。価格もそれなりにお高いが、中身も本気(笑)のモデルである。
正直なところ、アバルト595の価格は「割高」と感じていたから敬遠していたのだが、近年スポーツモデルの価格上昇が顕著。500万円以下でカーマニアが満足できるスポーツモデルは割と貴重な存在となりつつある。そういう意味で、モデル末期のアバルト595を今のタイミングで試しておくのは貴重な経験となりそう。
何度乗っても毎度驚くのは、マフラーの爆音。エンジン始動時からブリュリュリュ...という感じの独特なビートを奏でる「レコードモンツァ」の存在感が凄い。これを標準装備してしまうアバルトはもっと凄い。
走り出しても「レコードモンツァ」の雄叫びは続き、ターボのブースト圧が上がる毎に雄叫びも音色を変えていく。まぁもう笑うしか無いですよね。これを楽しいと思えない人は絶対に買ってはいけないと思う。
正直な所、私自身もコレをマイカーにしたとすれば、深夜早朝に自宅駐車場でエンジンを始動するのはそれなりに勇気がいるだろうし、長時間・長距離のドライブ時には、この爆音そのものが疲労の原因になりそうな気がする。(以前乗っていたホンダS2000も高速道路を長時間走ると騒音と振動でかなりの疲労感があった。)この手のクルマは理屈抜きに欲しいかどうか。何かと比較して買うもんじゃない。
FFのコンパクトカーに180psものハイパワーエンジンをブチ込んだと聞けば、じゃじゃ馬的なトルクステアの嵐に悩まされそう...と心配になるのだが、乗ってみると案外普通に走れてしまうのがまた不思議。
乗り心地も硬い部類ではあるが、ガツンガツン脳天に響くような硬さではなく、上質なダンパーが良い仕事をしているのが判る。ボディ剛性(感)も不足はなく、設計年次の古さを考慮すれば驚くべき仕上がりだろう。
個人的な好みを言えば、SPORTスイッチを"ON"にしたときにステアリングがグッと重くなるのだが、これが標準で良いと思うくらいだ。
なんと言えばいいのか「オモチャ」であることに間違いはないが、好き者の大人が真剣に。そしてコストも掛けて作られた「大人の玩具」。
まぁ私の好みを言えば、もう少し穏やかに躾けられたベーシックなアバルト595の方が性に合うかも知れないな。機会があれば、そっちのテストもしてみたい。

Posted at 2020/11/16 22:37:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2020年11月12日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ「MX-30」Industrial Classic Package(AWD)

[試乗インプレッション]マツダ「MX-30」Industrial Classic Package(AWD)マツダの新型車「MX-30」をじっくりとテストさせて頂いた。
テスト車両はAWDモデルで、Industrial Classic Packageを装着している。ボディ色はセラミックメタリック。
間違っているかも知れない(笑)が、テスト車のベース価格は¥2,656,500(税込/AWD)。こちらに以下のパッケージOP(合計\482,880)を装着した仕様である。
①Basic Package ¥77,000
②Industrial Classic Package ¥110,000
③Utility Package ¥88,000
④360° Safety Package ¥86,880
⑤Safety Package ¥121,000
合計で¥3,139,380(税込)となる。相当にカタログを読み込んだ上でこの記事を書いているつもりだが、どうにもオプションの選び方が理解し難いのは問題。
テスト車はAWDかつほぼフルオプションの状態だが、それでも300万円台前半に収まる。昨今の新車価格高騰を考えれば、かなりお買い得な価格設定と感じている。
他社の場合、一見お買い得に見えても無駄に高価な販売店OPのナビを買わされる事が前提だったりするから要注意。「MX-30」の場合、別途装着する販売店OPは少なく、フロアマット/ETC/ドライブレコーダー位で充分だろう。
早速テストを開始。やはり興味関心は「MX-30」から新規採用された24Vマイルドハイブリッド「e-SKYACTIV G」のフィーリングである。
僅か6.9ps / 5.0kg-mの低出力モーターを組み合わせるシステムだから、やはり主役は2.0Lのガソリンエンジンである。(156ps/6000rpm 20.3kg-m/4000rpm)
アイドリングストップからの復帰がほぼ無音・無振動であることに加え、低速域でのモーターアシスト効果は想像より大きく、ゼロ発進時からスムーズに加速していく様は新鮮。それでいて、高回転域まで回せばマツダ特有の乾いたエンジンサウンドが楽しめるから2度美味しいクルマ。但し、ハイブリッド=低燃費を誇るクルマではない。カタログ燃費(WLTCモード値)は15.1km/Lである。
決して有り余るほどのハイパワー車ではないが、終始パワー不足は感じなかった。異論を恐れずに言えば、少しアンダーパワーな「SKYACTIV-X」風のフィーリング。低回転域から充分なトルク(+モーターアシスト)がある一方、高回転域までスムーズに吹けていくのは最近のマツダらしいチューニングだ。
クルマ単体のスペック論ではなく、クルマのある生活を彩る事を目的に開発された「MX-30」の開発テーマは割と難解で、カタログを読んでいてもすんなりと理解できるものでは無かったが、触れて・乗ってみると「なるほど」と感じるものがある。
まず従来のマツダ車と比較し静粛性の高さが印象的。車外の騒音はちょっと驚くほどにカットされた一方、エンジンサウンドは(意図的に)ある程度は聴かせたい様だ。
MAZDA3/CX-30で指摘されたトーションビームサス採用に起因する足の渋さ(個人的にはドタバタ感)もかなり改善された。意地悪な粗探しをしなければトーションビームだと意識する事はほぼ無い。
ステアリングも極めて滑らか。路面状況も若干薄味ながらも伝わってくる。スポーティな性格のクルマではないから、これは一つの到達点だろう。
MAZDA3で感じた、ブレーキの初期制動の弱さ(奥で効くタイプ)も改良されたようで、全域でリニアに効いていた。大多数の方は歓迎するだろう。
インテリアはお洒落なデザインや色遣いがクラスを超えた上質感を演出し、「MX-30」の商品力を高めている。個人的にはメーターパネルにもう少し華やかな演出が施されても良かったと思うが、マツダとしては相当冒険したのだろう。
フリースタイルドア(観音開き)の採用で「MX-30」は独特なデザインを手に入れることに成功した反面、やはり保守的なユーザーは取りこぼすことになるだろう。「CX-30」との差異化と市場が理解してくれると良いのだが。
「MX-30」はクーペSUVのカテゴリーで、以前なら2ドアクーペで発売されたスペシャリティカーと考えれば、「オマケ」であってもフリースタイルドアで後席へのアクセスが高められていることを「加点要素」とマツダオタクは直ぐに理解出来るのだが、大半の一般顧客は「減点要素」と感じるだろうね。
そろそろ結論を。マツダとしては従来モデルとは全く違う、新たな価値観の提供を使命に背負った「MX-30」。国内向けモデルはマイルドハイブリッド「e-SKYACTIV G」から投入を開始したことは正解だろう。
リーズナブルな価格に対し、充分以上のパフォーマンスを発揮するパワートレーンに加え、高い静粛性やしなやかな乗り心地は望外なものであった。
一方、MAZDA3の様な「デザインの美しさ」で一点突破!!みたいな判りやすいセールスポイントが見え辛いのも「MX-30」の特徴だろうか。
理想はこれまでマツダに縁のなかったオシャレ系の新規顧客が「MX-30」を指名買いしてくれることだろうね。今後のセールス動向に注目したい。
2022年の投入が発表された、ロータリーエンジンを発電機として搭載する「REマルチ電動化技術」も「MX-30」からローンチされるとか。マツダファンとしてはそっちが本命になるだろうね。
「MX-30」で採用されたチューニング内容の一部は、遠からず「MAZDA3」「CX-30」にも反映されていくだろうから、そちらの展開も楽しみ。
それにしても「MX-30」は写真撮影が難しいクルマですね。カッコ良く撮れる角度というか、アングルを探すのに苦労しました。




Posted at 2020/11/12 22:45:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2020年09月29日 イイね!

[試乗インプレッション]スバル「エクシーガ」2012年式・走行27.5万キロ!!!

[試乗インプレッション]スバル「エクシーガ」2012年式・走行27.5万キロ!!!今日は珍しいクルマに乗ったのでレポートしておきたい。
出張の相棒として借り出したのはスバル「エクシーガ」。2012年8月に登録されているから、8年ちょっとが経過している個体。エンジンは2.0Lで、ステアリングがウレタンだから、ベースモデルの「2.0i」だろう。
確か「エクシーガ」の2.0L(NA)エンジン車は2012年で廃止されているから、E型だろうか。
モデル廃止になって久しいスバル「エクシーガ」だが、個人的にはその真面目な設計に好印象を抱いていたモデルだから、喜んで借りだした。
早速乗り込んでビックリ。この「エクシーガ」は何と、27.5万キロを走破した超過走行車。平均で年間3.4万キロ程度も乗られてきた計算だ。北海道は広大ですから、過走行気味なクルマは珍しくないが、流石にこれは凄い。
記憶によれば、以前格安レンタカーで「カローラ・フィールダー」をお借りした際、13年落ちで15.2万キロを走破していた事に驚いた記憶があるが、今度は8年落ちで27.5万キロ(笑)。こりゃ凄い個体に出会いました。
そう言われると、27.5万キロを走破した勲章なのか、内外装の痛みも散見された。走りのコンディションはいか程なのかと心配になったのだが、結論から言えば「まぁ大きな問題はないですね...」という感じ(笑)。
全体的なボディの緩みやショック関係のヘタリは感じられるものの、エンジン/ミッション/ブレーキ等に違和感はなく、約150kmのドライブも無事に終了となった。定期的なメンテナンスはキチンと受けている個体だろうが、大したものだと思う。
何よりも、立ったピラーと面積の広いガラスのお陰で、視界がとても良いクルマだ。スタイリングは野暮ったいが、実用性は間違いない。こういう真面目なクルマって少なくなりましたね。
なんだが、そのまま返却するのが名残惜しくなり、頼まれもせず自腹の徹底洗車を実施。全体的に煤けていたボディも随分とキレイになったと思う。そしてカッコ良く見えるように撮影も。
(借り物のボロ車をこんなに一生懸命洗車する人は少数派でしょうね....。)
まぁ怖いもの見たさでボンネットを開けたら....おったまげました。本来は「黒い」はずの部分が白くなる程の汚れが蓄積していた....。流石にこれを掃除するのは断念。そのままボンネットを閉めました。
「エクシーガ」としては、法人登録で大きな愛情を受けられずとも、27.5万キロもの距離を走破出来たことは幸せなんだろうか。そんな事を考えさせられた一日でした。


Posted at 2020/09/29 22:08:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2020年09月18日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」セダン"15C" やはり1.5Lがベスト。

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」セダン"15C" やはり1.5Lがベスト。愛車マツダ「ロードスターRF」が早いものでまもなく納車1年が経過。一足早く12ヶ月点検で入庫した。
現在までの走行距離は約5800km。冬季の半年程は車庫で眠っていたと思えば、割と走った方だろうか...。
この間初期不良やトラブルは無く、各部点検とオイル/フィルターの交換を実施。手のかからない優秀なスポーツカーである。
点検の際、代車として「MAZDA3」の1.5Lエンジン搭載車をリクエストしていた。
既に短時間ながら「SKYACTIV-D」1.8Lディーゼルと新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」搭載車はテスト済だが、最もベーシックな「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車には全く乗れていなかった。
個人的に「MAZDA3」のベストバイは「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車だろうと推察していたので、是非じっくりと乗りたかった。今回約250km程走らせることが出来た。
用意されたのは「MAZDA3」のセダン。法人向けの「15C(AWD)」というレアなグレードである。主にレンタカー向けとして用意されたようだ。
当然ながら、本音は「MAZDA3」ファストバックの15Sツーリングを期待していたが、まぁ贅沢は言うまい。ある意味美味しい体験かも。
法人向けグレードの「15C」は公式HPにも掲載されない裏メニュー的グレードで、言わば「廉価版」。カタログモデルでは「15S」が最もベーシックなグレードだが、「15C」は更に20.9万円安い201.1万円(FF)~224.8万円(AWD)。
しかし流石はマツダ。廉価版と言えど安全装備は削らなかった。お約束のウレタンステアリングだったり、鉄チンホイール+カバーだったりするが、正直この価格は安いなぁ...。最近軽自動車も高くなっているので、お買い得間違い無し。
※今回のテスト車は社外品のアルミホイールを装着している。
さて。結論から書いてしまうと、やはり「MAZDA3」のベストバイは「SKYACTIV-G」1.5Lエンジン搭載車で確定。但し、コストパフォーマンスも評価軸に加えた総合的な判断。
コスト度外視ならば「SKYACTIV-X」を6MTで駆るのが間違いなく楽しいだろうと推察するが、現時点で一般的にその価格差が許容される仕上がりではない。相応しい演出なり性能発揮が求められると思う。ある意味購入には「マツダ愛」が試されている...。
話を戻し。1.5Lエンジンの「MAZDA3」は走り始めて3分以内にベストバイと確信。こんなにも衝撃的なクルマに出会うことは稀である。
軽快で耳障りの良いエンジンサウンドと、絶妙な6ATの変速フィール。更にはクラスを超えた滑らかで上質感の有るステアリングフィールに驚く。
エンジンが軽量だから、鼻先の軽快感は終始好印象。山道は当然としても、街中の交差点でもスッーと綺麗にノーズが切れていく感触は感涙モノ。価格を考慮すれば望外に静粛性が高いのも驚きポイント。
以前「SKYACTIV-X」搭載車に乗った際は、後ろ脚のドタバタ感が荒れた道では気になる傾向があり、やはりトーションビームの影響かとガッカリしたが、こちらはかなり影を潜めていた。
「SKYACTIV-X」搭載車と比較し、約100kgも軽量な1.5Lエンジン搭載車は、その大半がボディ前半部に集中するだろうから、前後重量バランスが違うのかもしれない。また、廉価グレード故に205/60R16インチの小径タイヤを履いていたのも印象を良くしたか。(上級グレードは215/45R18)
1.5Lエンジンのスペックは111ps/6000rpm 14.9kg-m/3500rpmでレギュラーガス仕様。近年の傾向から察すれば、割と高回転型のエンジンに分類しても良いのではないか。
実際、登坂路などでアンダーパワーを感じることはあるものの、アクセルを踏み増すことでキックダウンと同時に高回転域まで爽快に吹け上がっていくフィーリングはクルマ好きならば歓迎すべき特性だろう。所謂ダウンサイジングターボの弱点でもある。近い将来、純然たるガソリンエンジンは整理淘汰されていく運命にあるとすれば、今のうちにこのエンジンを楽しまないのはもったいないとすら思う。
異論を恐れずに言えば、FF版ロードスターの様にも感じてくるから不思議。マツダは「MAZDA3」をベースにFF版のオープンカーを作ったとしても、きっと名車になるだろうな....。
コースを山道に移すと、更に「MAZDA3」は更に輝いてくる。6ATのマニュアルシフトも反応が素早く、適切なエンジンブレーキが得られるから、コーナリングも爽快だ。ステアリングが剛性に富み、インフォメーションも明確だから、修正舵が少ない。ブレーキは割と奥の方で効く(初動でガンッと効くタイプではない)ので、一般的な国産車に慣れた方には違和感があるかも。走り好きな方がチューニングしたのだろうね。
マツダがこだわるドライビングポジション(特にペダルレイアウト)も長所として挙げたい。普段オフセットの有るフィアット500cに乗っているから、特に有り難みを感じる。山道や長距離ドライブにはその差は歴然だろう。
1.5Lエンジンの「MAZDA3」は、6MTで駆るのが最もイキイキするのだと思うが、それをテストするのは難しいだろうね。更には、AWD仕様に6MTが用意されていないのが惜しい。今後のMCで1.5LエンジンのAWDに6MTが追加されたら即購入したい。
難点を言えば、内装が本当に真っ黒でちょっと陰湿に感じることだろうか。最近のマツダ車はどれもダークな色調で統一されているから戦略なんだろうが、個人的には息苦しい。(今回のテスト車は外装も真っ黒なので更に感じた。)もう少し華やかさも必要ではないだろうか。
ついでに言えば、ボディ色もダーク調のラインナップがここのところずっと続いているから、どうにも選びにくい。まぁ個人の好みなんだろうが。
トータルで約250kmを走破し、燃費は14.5km/Lとメーターパネルに表示されていた。1390kg(1.5L/AWD)のボディ重量やAWDであり、カタログ値15.8km/L(WLTCモード値)にも近いので、まぁ優秀と言えるだろう。
「MAZDA3」のカタログを見ると、1.5Lエンジン搭載車は扱いがかなり小さく、積極的に売りたくないような印象すら感じる。より単価の高い「SKYACTIV-X」やディーゼルエンジン搭載車を勧めたいのも理解はする。
しかしこれだけよく出来ているモデルが日陰の存在で埋もれてしまうのはあまりにも惜しい。次回のMCではもう少し1.5Lエンジン搭載車にも光を当てた改良が施されることを期待したい。(1.5L版の上級モデル追加など)
現行ラインナップで、私がマイカーとして「MAZDA3」を購入するならば、ファストバックの"15S Touring"をFF/6MTもしくはAWD/6ATで悩む...。そしてボディ色でも悩む。うーん。でも欲しい(笑)




Posted at 2020/09/18 13:00:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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