スズキは新型コンパクトカー「スプラッシュ」を発売する。ハンガリーの「マジャールスズキ社」で生産し、日本に輸入して発売するスズキ初の自社ブランドの輸入車。昨年の東京モーターショーにもひっそりと展示されていた。私は結構楽しみにしていたクルマ。少なくと、オデッセイのフルモデルチェンジよりは興味深い。「スプラッシュ」は、スイフトのプラットフォームを共有。日本仕様にはマイナーチェンジ後のスイフトと共通の1.2LエンジンとCVTを採用した。国内の販売目標台数は500台/月と極めて控えめな数字。モノグレード構成で2WDのみ。価格は123.9万円となっている。ボディサイズは全長3715mm全幅1680mm全高1590mmホイールベース2360mmで、車両重量1050kg。スイフトの1.2XG(1.2L/2WD/CVT 119.7万円)が全長3755mm全幅1690mm全高1,510mmホイールベース2390mmで車両重量1000kgなので、スプラッシュは40mmショートで80mmトールなボディになる。燃費は10・15モード値で18.6KM/L。エンジンの型式は「K12B型」で直列4気筒の1.2L(NA)。レギュラーガス仕様ながら、圧縮比11.0を達成した新エンジン。最高出力88ps/5600rpm 最大トルク11.9kg-m/4400rpmを発揮する。パワーウエイトレシオは11.9kg/psとなる。雑誌などの事前情報では輸入コストの関係もあり、スイフトよりも高めのプライスになると言われていたが、蓋を開けてみればびっくり仰天のバーゲンプライス。まず、なんと言っても運転席・助手席SRSエアバッグに加え、カーテン+サイドエアバッグが標準。チルトステアリング・運転席シートリフター・ヘッドレスト(フロント2名分、リヤ3名分)・リヤELR3点式シートベルト(3名分)等の安全装備が惜しげもなく標準装備された。横滑り防止装置(ESP)が用意されなかった事を除けばコンパクトカーとしては破格の内容だろう。更に、インフォメーションディスプレイ[時刻・外気温・燃料計・オドメーター]やイモビライザー・セキュリティアラームシステムの他、タイヤは185/60R15のアルミ付を奢る。前述したスイフトの1.2XGよりも僅か4万円高のプライスであるが、スイフトにはカーテン+サイドエアバッグの設定が無く、リヤのヘッドレスト/シートベルトは2名分のみ。そしてアルミホイルも装備されない事を考えれば、「スプラッシュ」はお買い得と言っていいだろう。ボディ色もポップなカラーが多く好印象。(個人的には足踏み式ではなく、昔ながらのレバー式パーキングブレーキである事も加点要素)全高が1590mmと一般的な立体駐車場の高さ制限1550mmよりも高い事がネックになる人もいるだろうが、僅か500台/月のセールスボリュームを考えれば大した事ではあるまい。機会があれば、是非試乗してみたいクルマです。

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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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