楽しみにしていたスズキ・スプラッシュに20分程度だが試乗することが出来た。(←)写真のようにオペル・アギーラ(2代目)としてOEM供給(実際にはOEMと言うほど一方的なものではなく、共同開発に近いらしい)されることが前提で作られたモデルであり、そう言う意味では初代オペル・アギーラのベース車両であるソリオ(旧ワゴンRワイド)の後継と言えなくもない。しかし、今のところソリオは現役車種としてラインナップされているから話がややこしくなる。まぁそのうち消えるような気もするのだが...。定評のあるスイフトのプラットホームを利用し、ハンガリーで生産されるスプラッシュ。CVTは日本市場専用に用意されるようだが、足回りなどのセッティングは基本的に欧州仕様と同一とは嬉しいニュースである。モノグレードで2WD/CVTのみ。価格は123.9万円と戦略的な値付けがされた。販売店の話では予想以上に引き合いがあり、納期が未定のボディ色も有るようだ。なにせ、月販500台しか予定していないのだから下手をするとウエイティングリストはかなり長くなってしまうだろう。早速乗り込むとインテリアのデザインはスイフトに比べポップだがチープ。下手に「見栄え良くしたい」と背伸びしていないだけ個人的には好ましいが、トヨタ的品質論で行けば物足りない人もいよう。しかしシートは格別スポーティな性格ではないがザックリとホールドするタイプで確かに欧州流儀なタイプ。私のポジションでは丸いメーターの上部が少しステアリングで隠れてしまったのが残念。惜しいのはSX4等にも言えるが、Aピラーと三角窓が原因で斜め前方の死角が大きいこと。またデザイン上の処理の都合だろうが、斜め後ろの視界もコンパクトカーとしては及第点レベル。比較的全高が高いクルマだが、開放感にあふれるという類ではない。気持ち重めのステアリングと堅めでフラット感の強いサスセッティングは日本のコンパクトカーでは通常味わえないモノ。しいて言えば、現行のVWポロに近い。スイフトもポロに近いと思ったが、より近似性が強い。また、スイフトの1.2XG(マイナー後初期モデル)で感じたCVT制御の甘さは随分と影を潜めた。短時間の試乗中にネガは感じなかった。(個人的には唯一欧州ではなく日本の雰囲気を感じる部分であり、CVTじゃなくても良かったかな...と思わなくもない。) 高速道路の試乗は出来なかったが、味付けとしては高速道路や長距離の移動時に真価を発揮するのではないかと思う。1,590mmという半端な全高の必然性を感じないなど、几帳面な日本市場にはカチッとはまらない部分も散見されるが、手軽な価格でオペル風味な欧州の味付けを楽しめるクルマとしては充分に合格点を出せる。なんでも、オペルやプジョー、ルノーのオーナーが見に来てるそうですよ。
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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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