iQの試乗のついでにメガウェブでパッソセッテも見てきた。149万円~という3列シートミニバンとしてはかなり低価格路線のクルマだから、多くを望むのは難しいとは思いつつも、あまりにも各部が安普請で.....。一般的なファミリーユーザーがパッソセッテを買った場合、5~10年といった長期間保有されるケースが多いのではないかと思うが、そんな長期間を共に過ごすクルマとしてみたらこんなクルマを買うべきではない。特に、2-3列目シートはほぼ平板で公園のベンチみたい。とても数時間のドライブに耐えられる代物ではない。例え149万円と言えども大金をはたいてもの哀しい気分になるようなクルマを買うのは得策ではない。同じ予算でトヨタの純正中古を探せば先代エスティマのH16年式前後から探せるようだ。トヨタの中古車は手厚い保証「トヨタロングラン保証」がついてくるので最長3年間は完全保証が受けられる。ボディサイズがパッソセッテに近い、ウイッシュなら同予算でH20年式(つまり今年登録のクルマ)が買える。まぁ「パッソ」の名前が表しているとおり「プチトヨタ」でしかない内容なのだ。しかし、パッソセッテのスタイリングについて言えば、写真で見るよりはまとまり感があって良かった。個人的には、無理して3列シートにせず"まともなシート"を奢った2列シート車で広々ラゲッジを実現。ステーションワゴンとしてホンダ・エアウェイブのライバルになった方が良かった気もする。

ようやく、短時間だがトヨタ・iQに試乗することが出来た。と言っても、お台場のメガウェブでほんの少し乗っただけだが....。まぁそのうち改めてじっくり乗りたいと思っている。試乗したグレードは一番ベーシックな「100X」で140万円。全長2985mm 全幅1680mm 全高1500mm ホイールベース2000mmで車両重量は890kg。エンジンはダイハツが開発した「1KR-FE」直列3気筒DOHCの1.0L(NA)で最高出力68ps/6,000rpm 最大トルク9.2kg-m/4,800rpmを発揮。パワーウエイトレシオは13.1kg/psとなる。(10・15モード値は23.0km/L)ミッションはSuper CVT-iのみ。限られた環境下での試乗なのであくまでも「感想」のレベルであるが、iQの祖先(?)とも言うべきスズキ・ツインを所有していた人間のファーストインプレを述べたい。まず、前後にコンパクトなボディであるが故にエンジンとドライバーの距離が近いので、騒音的に不利ではないかと思っていたがそこはトヨタの得意分野。不満無し。しかし、3気筒エンジン特有の振動は残っていた。(普段4気筒エンジンのスバルR2に乗っているから余計気になるのかも知れない)「プレミアム」を自称するクルマとしては物足りない。ステアリングは軽い部類だが、路面のフィードバックは感じられるタイプなので、不安はない(先日乗った現行フィットは酷かった)。超ショートホイルベースから来るピッチングを押さえ込みたいのだろうか、足回りは比較的堅めの味付けでフラット感がある。また全幅は普通小型車並みの1680mmもあるから、全長に対してかなりのトレッド幅がある事によって、予想以上の踏ん張り感がある。この辺りはスズキ・ツインやスマートとは全く異質の乗り味と言っていい。しかし、裏を返せば超コンパクトなクルマに乗っている...という実感が薄いと言うことでもあり必ずしもトヨタ・iQのセッティングが正しいと言う訳ではないのではないか。この辺りは後日、もう少し長距離のテストドライブを経て結論を出したい。総じて、試乗前の想定よりもトヨタ・iQの走りには高得点を出したいと思った。トヨタが言うほど「プレミアム」を感じないのが歯痒いところではあるが....。CVTのセッティングが燃費志向なのか、低回転域のトルク感が今ひとつ物足りないのが惜しいところ。やはり本命は1.3L(アイドリングストップ機構付き)かディーゼルなのかも知れない。ただ、これ以上価格が高くなっても売れないかもナァ。


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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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