
相変わらず連日に渡って「クルマが売れない」系のニュースが流れている。それは好調が伝えられていた軽自動車についても例外ではないらしい。先日、社団法人全国軽自動車協会連合会から2008年の通称名別新車販売速報が発表された。それによると、平成20年の年間新車販売台数(軽のみ)は1,869,893台で前年比2.6%減。2年連続のマイナス。ちなみに、平成18年は2,023,619台だったから2年間で7.6%位減っていることになる。今年のスズキは590,280台を販売したが、ダイハツは635,164台と昨年に続いて「軽No.1」はダイハツであった。その原動力はムーブ(ラテ・コンテ含む)のヒット(190,364台)に加え、タント(159,322台)の成功が大きい。スズキはワゴンRが辛くもトップを(205,354台)死守したが他が続かない。次はパレット(72,595台)やアルト(70,814台/ラパン含む)まで落ちる。乱暴に言えば、スズキとダイハツの差はタントとパレットの販売台数の差と言っても良いかもしれない。パレットにも「悪顔系」の「パレット・スティングレー」が必要なのかも知れないね。さて、昨年モデルチェンジを果たしたビッグネームの「ワゴンR」と「ライフ」だが正直、順調なセールスとは言えないようだ。ワゴンRは9/25発表で販売目標台数は18,000台だが、販売初月となる10月から15,243台と未達(おまけにムーヴに負けて2位)。11月は13,908台(2位)。12月は14,518台(1位)と未達のオンパレード。得意の登録済み未使用車が多数含まれていることを考えると状況は深刻だ。また、11/6にホンダの「ライフ」も最近では珍しくキープコンセプトではなく、先祖返りとも言うべき真面目路線のモデルチェンジを果たした。強気の販売計画13,000台に対し、初月の11月は10,702台(4位)。12月は10,652台(3位)とこちらも未達。ライフもかなりの台数が既に登録済み未使用車として流通していることを考えると先行きに不安有り。最近の傾向として発売初期に月販目標に届かないと、後になってクリアする例は希。ただ、不況のせいだけでなくクルマそのものの魅力に欠ける事も大きな原因だろう。ワゴンRはダイハツがワゴンRキラーとして送り込んだ「ムーブ・コンテ」にかなりの台数が食われているのは間違いなさそう。今回のワゴンRはコストダウンの為にモデルチェンジしたのか?と言うような内容なだけに、今後スズキの巻き返しに期待。ホンダはライフを「運転を苦手に感じる女性ユーザー」にフォーカスし過ぎたのかも知れない。クルマの出来はかなり良いのだが、スタイリングがあまりにも地味で説教クサイ。見た目で欲しくなるタイプではない。ホンダってメーカーは極端ですね...。
Posted at 2009/01/09 22:18:04 | |
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