新型アクセラにいち早く試乗することが出来た。グレードは日本で一番量販が期待されるアクセラスポーツ(5HB)の15C。1.5L(NA)にCVTを搭載し、贅沢にも7速のマニュアルシフトも可能(パドル無し)。ボディサイズは全長4490mm全幅1755mm全高1465mmホイルベース2640mmで重量は1250kg。欧州でライバルとなるゴルフ6(TSI Comfortline)は全長4210mm全幅1790mm全高1485mmホイルベース2575mmで重量は1290kg。アクセラの方が280mmもロングだが、全幅は35mmナロー。ホイルベースはアクセラの方が65mm長い。エンジンはアクセラがZY-VE型の1.5L・直列4気筒DOHCで111ps/6000rpm 14.3kg-m/4500rpm。ミッションはCVTで10.15モードは18.4km/L。価格は166万円となる。ゴルフ6(TSI Comfortline)はCAX型の1.4L・直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(TSI)で122ps/5000rpm 20.4kg-m/1500-4000rpm。ミッションは7段DSGで10.15モード値は16.8km/L。価格は275万円である。恐らく日本でこの2台を直接のライバルと考えるユーザーは少ないだろう。しかし私は109万円の価格差を認識しつつもこの2台はライバルとして見る価値があると思う。それ位、新型アクセラの出来が良かったのだ。スタイリングについて言えば正直先代モデルの方が好みだが、私は新しいデザインが目に馴染むのに結構時間がかかる保守派(?)なので各自の好みに任せたい。(最近になって現行BMW5シリーズが気になってきたりとか...笑)外装よりも内装の方が先代比で大きく変わった部分かもしれない。どこか未来志向で大胆な造形だが、ホンダ車のように馬鹿っぽくない(笑)のはマツダのデザイン力が光る部分だ。驚いたことに、ソフトパッドが多用されていて質感も悪くない。(カチカチのハードパッドばかりで落胆した新型レガシィとは大違い。)4.1インチのカラー液晶に表示されるマルチインフォメーションディスプレイはとても精細で見やすい。(15Cの場合はディスチャージヘッドランプとセットOP)プッシュボタンを押してエンジンスタート。CVTは昔の様な違和感を感じさせることもなく、スムーズに加速していく。普段私が愛用しているベリーサとエンジンは基本的に同じ。アクセラの方が+150kgも重いのだが


マツダは「アクセラ」をフルモデルチェンジした。ファミリアの後継として2003年に初代モデルが発売された「アクセラ」はグローバル累計販売台数が200万台を超え、マツダの年間総販売台数の3分の1以上を占める主力車種。今回が2代目となる同車は“再びカスタマーの期待を超える”を開発コンセプトとして、従来から評価の高いスポーティな走りとスタイリングをさらに進化させた。加えて、質感が高く機能性に優れた室内空間、先進の環境・安全性能も実現したと言う。新型「アクセラ」の話題は2.0L(2WD車)に標準装備される「i-stop」。これは燃焼エネルギーを利用することによりエンジン再始動時間が一般的なアイドリングストップの半分となる約0.35秒を達成。また、エンジン停止・始動時の振動や騒音を抑えることにより、違和感のないスムーズな操作性を実現した。燃費については「i-stop」付2.0L車が旧型比で約15%燃費を改善した16.4km/Lを達成している。1.5L車では新採用の自動無段変速機(CVT)を組み合わせることにより、スポーティな走りとクラストップレベルの低燃費18.4km/Lを実現した。全車が平成17年排ガス基準低減75%レベル(SU-LEV)に適合しており、その結果9機種中6機種が「環境対応車普及促進税制」による減税対象(75%あるいは50%)および「環境対応車普及促進対策費補助金」の対象となっている。価格は15C(CVT/2WD)166万円~マツダスピードアクセラ(6MT/2WD)2.3LDISIターボの267.8万円となっている。エクステリアは先代よりも躍動感のあるアグレッシブなデザインに仕上げると同時に、最新のマツダ顔を採用。フロントのデザインを構成するすべてのラインを5角形グリル下部中央に向かって集束させる「センターフォーカス」の考え方を取り入れたデザインは好き嫌いが別れるだろうが、インパクトはある。「マツダスピードアクセラ」では、ボンネットの専用エアインテーク、専用エアロバンパー(フロント/リア)、大型フローティングリアルーフスポイラー、大型デュアルエギゾーストマフラーにより、より強烈なスポーティさを表現。インテリアではセンターから両サイドへ向けて力を発散させるようにデザインしたダッシュボードは新しさを感じさせる。興味深いのは、新開発のマルチ・インフォメーション・ディスプレイ(MID)の採用や、50km/h以上での走行時に急ブレーキした際に、ハザードランプを高速点滅させることにより後続車に知らせる「エマージェンシー・シグナル・システム(ESS)」を全車に標準装備した事があげられる。個人的にはプリウスのモデルチェンジなんかよりも断然楽しみにしていた。しかし現実にはプリウスショックの真っ直中に誕生してしまったため逆風下のスタートであることは否めない。さりとて、新型アクセラがマツダ渾身のモデルチェンジである事に変わりはない。燃費を意識して、ハイオクガソリンを使うスポーツ系モデルをマツダスピードアクセラに集約(先代の2.3Lはカタログ落ち)し、CVTの1.5Lと「i-stop」の2.0Lに量販の期待がかかる。(月間販売計画台数は2,000台/月)マツダでは6~7割が1.5Lになると予測しているようだ。本音を言えば、1.5Lに「i-stop」が搭載出来れば完璧な気もするが、「i-stop」は直噴エンジンが前提であるため、1.5Lクラスへの展開はもう少し先の話になるのだろう。欧州ではガチンコのライバルとなるVWゴルフ6も日本では275万円~とマツダスピードアクセラ(267.8万円)よりも高価であるため、ライバルとは言い難い。アクセラは相変わらず、超お買い得なクルマと言える。実は既に試乗済み。試乗インプレッションは次回報告したい。



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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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