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2009年07月17日 イイね!

[試乗インプレッション]レクサス・HS250h ハイブリッド専用車

[試乗インプレッション]レクサス・HS250h ハイブリッド専用車いち早くレクサス・HS250hをテストする機会に恵まれた。まずは簡単に概要から。レクサスブランド初のハイブリッド専用モデルとなる「HS250h」はその名の由来である
「Harmonious Sedan」をテーマに、地球並びに人との調和に加え、上質との調和も備えたクルマを目指して開発した。プレミアムセダンとしては群を抜く優れた燃費性能23.0km/L(10.15モード)と高い動力性能の両立を目指した。日本に続き、9月より北米での販売を予定している。2.4Lアトキンソンサイクルエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。更に燃費を向上させるアイテムとして、排気熱再循環システム、IR(赤外線)カットガラス、LEDランプなどを採用。空力性能にも気を配り、CD値0.27を実現している。月販目標台数は意外と控えめな500台/月だが既に3000台を超える予約が入っており、発売時点で4ヶ月待ちの状態だそうで、補助金狙いの人は急ぐ必要がある。ボディサイズは全長4700mm 全幅1785mm 全高1505mm ホイルベース2700mmで重量は1640kgに達する。写真で見た印象よりは大きく重い車だ。ハイブリッドシステムの主要諸元としてはエンジン型式「2AZ-FXE」の2.4Lエンジンは最高出力150ps/6,000rpm 最大トルク19.1kg-m/4,400rpmを発揮。モーターは 最高出力143ps 最大トルク27.5kg-mを発揮する。システム全体としては最高出力190psとなる。バッテリーはニッケル水素である。価格はベースモデルの395万円 ~“version L”の535万円となっている。やはり話題は400万円を切ったベースモデルのようで、事前の予約もベースモデルが好評らしい。第一印象はずんぐりとした背高ルック。お世辞にもカッコイイ!と一目惚れする様なイケメン車ではない。私は勝手にプログレ(もしくはブレビス)の後継車的イメージで捉えているのでギリギリ許容範囲。まぁちょっと大きなプレミオのイメージかな。北米でこのデザインがどう受け止められるのか興味がある。正直、レクサス車のテイストと言うよりはトヨタの色が濃いように思う。さてHS250hのベースモデル(395万円~)と比較し、プリウスのトップグレード「G“ツーリングセレクション・レザーパッケージ”」が327万円であるから、HS250hは70万円ほども高価な車となる。もちろんレクサス車なだけに装備に不満は全く無し。プリウスもさすがトップグレードともなれば不満は無い。売れまくるプリウスのトップモデルを買うべきか、それともHS250hのベースモデルを買うべきか...なかなか興味深い問題となろう。用意されたテスト車は中間グレードの“version I”453万円。メーカーOPでワイドビューフロントモニター(8.4万円)が加えられていた。まだ30kmしか走っていないおろしたての新車であった。のっけから否定的な事を書くようだが、正直他のレクサス車(IS/GSなど)と比べてしまうと質感の面で物足りない。やはりプリウスの少し上、せいぜいカムリクラスかな...というところだ。質感の面ではプログレのほうが趣があった。(生産初期モデルだからかもしれないが)ボディ外板のチリ等についても格別に緻密なイメージはない。まぁ250万円前後のベース車にハイブリッドシステム代とレクサス化(笑)費用の上乗せが合計150万円位で400万円と見積もればそんなものか(裏づけ無し)。むしろプリウスが不当に安いから話がややこしくなる。多分、HS250hは高価なグレードほどトヨタの利幅は大きいのではないか。いずれにしても既にプリウスに乗っているユーザーのステップアップに対する受け皿としては上出来だ。走り出して驚くのは案外エンジンが回っている時間が長いこと。プリウスはかなりの状態でエンジンが止まったまま走れる(EV状態)が、HS250hは車重が重い(プリウス+300kg)事が災いするのかホンダ・インサイトの様に頻繁にエンジンが回っている。プリウスからの乗りかえ組は(HS250hの場合)エネルギーモニターを見ながら運転しないほうが精神的には良いかもしれない。しかし、モーターのアシストを受けるお陰で走りに力不足は感じない。スルスルと滑る様に加速していく感覚はトヨタのハイブリッド独特のものだ。意外なことに(?)HS250hは全般的にコンフォートな味付けだった。これまでのレクサス車は結構固めでゴツゴツした(一昔前の)ドイツ車的乗り味だったのだが、HS250hはあきらかにコンフォート志向。特にステアリングは軽い。インフォーメーションは無いに等しく、運転を楽しめるタイプの車ではない。多分“version S”ならもう少しスポーティな味付けがされるはずなので、後日試してみた上で結論を出したい。回生モードを備えるブレーキの違和感は完全に無くなってはいないが、無視出来るレベル。それよりも回生モード時に聞こえる"キュイーン"というメカニカルノイズのほうが静かなクルマなだけに気になる。電車好きな人にとっては快音かもしれないが....。個人的には大きく傾斜したAピラーが死角になりやすくとても鬱陶しい。この車にミニバンの様な三角窓付のサブピラーが必要だったのかは疑問だ。(プリウスもそうだが)燃費は確かに素晴らしいが走りはやはり退屈。まぁ無いものねだりをせず、これまでの価値観に縛られずエコドライブに新しい「楽しみ」を見出すべきなんだろうね。その点では来年発売予定のホンダCR-Zに大いに期待してしまう。今回のテストは30分程度、市街地を中心とした100%一般道のコースだった。区間燃費は簡単に20km/L前後を表示していたから1600kg以上もある車としては望外な燃費であろう事に疑いの余地は無い。HS250hは充実した装備に加えて、手厚いレクサスのアフターサービスが受けられる事を加味すれば概ねこの価格帯は許容できる。セダン冬の時代といえどもリセールバリューもある程度は期待出来そうだ。プリウスやインサイトの内外装には満足できないリッチ気味な人達にとっては悪くない選択肢だろう。今年中にも登場するといわれているHS250hの正真正銘トヨタ版の兄弟車(SAI??)の価格はどの程度になるのだろうか。300万円を切るくらい(たぶんカーナビはメーカーOP)まで安いのであれば良いが、320万円を超えてくるような価格帯であればHS250hを買うべきなんじゃないかな。今更プリウスのウエイティングリストに名を連ねるのも面白くないし、これを機会にレクサスの敷居を跨いで見るか...。そんなユーザーが一ヶ月に500名程いればHS250hは成功なのである。それにしても、スタイリングはもう少し何とかならなかったのか。惜しい。




Posted at 2009/07/17 00:03:38 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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