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2009年07月26日 イイね!

[試乗インプレッション]ホンダ・シビックTypeR

[試乗インプレッション]ホンダ・シビックTypeRホンダ・シビックTypeRを丸1日・約200km程テストすることが出来た。2007年03月にデビューした3代目となる「シビック TYPE R」。まもなく、イギリス製のシビック(ハッチバック)TYPE Rが輸入されるらしいが、その前に日本版「シビック TYPE R」をテストしてみたかった。普段S2000に乗っているが故に、どんなクルマなのか興味があったがこれまで試乗する機会を逸していた。用意されたテスト車は約9000km走った試乗車で、正確には現行型ではない。現行型は昨年9月にマイナーチェンジを実施。一部フェイスリフトされている事を予めお断りしておく。私のS2000もようやく6000kmを超え、どちらも遠慮無くVTECサウンドを楽しめる状態である。「シビック TYPE R」は全長4540mm 全幅1770mm 全高1430mm ホイルベース2700mmで車両重量は1270kg。エンジンはK20A型のNA2.0L VTECエンジンで225PS/8000rpm 21.9kg-m/6100rpmを発揮。10.15モード値は11.0km/L。ミッションは6段MTのみとなり、価格は283.5万円。比較材料として、S2000のスペックを記すと全長4135mm 全幅1750mm 全高1285mm ホイルベース2400mmで車両重量は1250kg。エンジンはF22C型のNA2.2L 縦置のVTECエンジンで242ps/7800rpm 22.5kg-m/6500~7500rpmを発揮。10.15モード値は11.0km/L。ミッションは6段MTのみとなり、価格は386.4万円。
実はこの2台スペック上ではかなり似通った部分が多い。しかし、実際にはかなり性格を異にするクルマであった。まず、乗り込んでみて驚くことがインパネの奥行きの深さ。これは同時に大きく倒れ込んだAピラーが存在することでもあり、デザイン上のアクセントでは有ろうが、視界という面ではメリットは無い。また、全く目視できないボンネットも含め前方視界には難あり。下段にタコメーター、上段にスピードメーター(デジタル)を配置する「マルチプレックスメーター」が目を引くが、私はタコメーターを上段に持ってきて欲しかった。質感という意味では物足りないが、それを論じるクルマでは無いだろう。以前のTYPE Rはレカロシートだったと記憶しているが、このクルマは専用の「Honda R spec シート」が装着されていた。ホールド感に不足はなくまずまずであるが、レカロシートよりも出来が良いとは思えない。特に肩から上方のサポートが物足りない。また、シートの座面が意外と高い。シートリフターでもっと下がるのかと思ったが...私の好みではもう2~3cm下げたいと思った。もし私が「シビック TYPE R」を買ったとしたら運転席シートだけでも交換するだろう。また、私のポジションではミッションノブが少し遠く感じた。シフトフィーリングはカチカチとダイレクト感のあるS2000と比べてしまうと今ひとつの印象だが、横置きのFF車だと思えば文句はない。やはり200ccの差なのか、発進時のトルクはS2000より細い。しかし、一旦繋がってしまえばエンジンの吹け上がりはS2000完敗である。文字通り、電気モーターの様に一気にレッドゾーンへ駆け上がっていく。いやS2000も世界的に見ればかなり電気モーターの様なエンジンだと思うが....。メーター上段のREVインジケーターは飾りではなく必要な装備だろう。物理的にS2000の方がキャビン内へ入り込んでくるエンジンサウンドのボリュームが大きい事もあるかもしれないが、「シビック TYPE R」の方が断然スムーズにレブリミットまで行ってしまう。設計年次の新しさだろうか。特に2速→3速の盛り上がりはたいしたもの。サーキット走行を念頭においているセッティングは伊達では無い。専用開発された18インチ(225/40R18)タイヤ「ポテンザRE070」を履くが、これのグリップ力は凄いですね。まぁその代わりロードノイズも凄いが。またブレンボのブレーキが奢られるがこれにも不満は全くなかった。悩ましいのはサスペンション。雑誌等でもかなり堅いと言う報告を目にしていたから、どれだけハードなのか...と覚悟していたが、S2000に乗り慣れている身としては許容範囲内ではあるがしなやかさが足りないと思う。サーキットトライアルではこのセッティングでも良いのだろうが、荒く凸凹した公道を走行する際にはポンポンと跳ね気味になってしまう。せめて、サーキット仕様と公道仕様をチョイス出来る様なオーダーシステムが取れないものか。反面、油圧式パワーステアリングはもう少し重くても良いかな。秩父方面の山道もそれなりに攻め込んで見たが、やはりもう少しボディがコンパクトだったら...と悔やまれる。全長4540mm 全幅1770mm ホイルベース2700mmではキビキビとした動き...と言う表現を使うことに躊躇してしまう。また、最小回転半径が5.9mと結構大きいので駐車場やUターン時に気を使ってしまう。インサイトのボディを利用して「インサイト TYPE R」を作ったら面白そうですね。しかし、「シビック TYPE R」と我がS2000。多分シビックの方が速いと思います。しかし、ミッション・クラッチ・ステアリングなど一連の操作系の味付けが統一されている等クルマとシンクロ出来る一体感はかなりの部分でS2000が上回っているように感じた。まぁ約100万円の価格差がこの辺りの質感に現れているのだとすれば、シビック相当にお買い得です。次期モデルがあるのかどうか私には判りませんが、気になる方は一度試乗だけでも乗っておいたほうが良いと思います。確かに「乗り手を選ぶクルマ」。しかし今時こんなにギンギン(死語)なメーカーチューンドカーが普通に売られている一方で、ハイブリッドもラインナップ持つシビック。ジキルとハイド。不思議なメーカーだ。






Posted at 2009/07/26 19:52:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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