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2010年09月18日 イイね!

[ニューモデル]ルノー カングー ビボップ

[ニューモデル]ルノー カングー ビボップ ルノーは日本市場に「カングー ビボップ」を投入した。思い出せば、2007年の東京モーターショーに「カングーコンパクト・コンセプト」として展示されていたモデルの市販版。改めて当時の資料を見てみると、今回の市販版はコンセプトモデルからあまり変わっていない事がわかる。
私はこういうクルマを見ると、欧州は「クルマを楽しむ」という基本的な風土がしっかり根付いているんだな....と羨ましく思う。これが日本ならば企画段階でボツになってしまうだろう。奇跡的に発売されたとしても、それまでも開発工程の中で色々な摩擦や妥協を経て退屈なモデルになってしまった例を沢山見てきた。もちろん、過去にはトヨタ「bBオープンデッキ」みたいなトライが有った事も事実だが。日本メーカーはサラリーマン的に売れなかった時の責任回避のため、マーケティングやユーザークリニックの結果を重視するのは仕方が無いのかも知れない。しかし、開発者が自分の身銭を切って「欲しい」と思うクルマを本当に提案しているのだろうか。ラーメン嫌いな親爺が作るラーメンを食べたいと思う客はいないと思う。
ホンダから先日発売された「フリード・スパイク」と「カングー ビボップ」は似ているようで、一番対極のクルマではないかと思う。両車とも量販されるベースモデルがあり、ニッチな需要を満たす為に企画された派生車種という意味ではとても似ている。しかし、フリード・スパイクは高速道路の無料や週末1000円に加えて「車中泊」することで旅行にかかるコストをケチりたい...と言うような雰囲気を感じてしまう。一番大切な「フリード・スパイク」に乗って移動している時間そのものを楽しむという発想が全然感じられない。それじゃお土産店を連れ回される「格安バスツアー」と同じではないか。まぁホンダが悪いと言う訳ではなく、日本人の民族性かもしれないが。
「カングー ビボップ」はその点、楽しく移動すると言う事について呆れるほどこだわっている。フロント(運転席/助手席上)・センター・リアの合計3ゾーンにグラスルーフを設置。しかも、リヤは大開口の手動スライド開閉式のグラスルーフ。もちろん、開けたままで走行する事も可能。更に、リアテールガラスは電動で上下するから後席の開放感は抜群だろう。(ハイラックスサーフのリヤガラスも上下しましたよね)もちろんベースモデルは客貨両用の「カングー」だから全長を345mmもショート化(ホイルベースは390mmも短い)したとは言え、「カングー ビボップ」もイザと言うときにはかなりの荷室容量(最大1700L)を備えるのも面白い。最後はリヤシートを2脚とも取り外す事で荷室容量はMAXになる。
ボディ色が3色に限られるのは残念だが、なかなか大胆な2トーン。黒×銀・朱×銀・白×銀の3パターンが輸入される。こういう遊びコゴロも面白い。私が買うなら白×銀かな。
「カングー ビボップ」のサイズは全長3870mm全幅1830mm全高1840mmホイルベース2310mm。車重は1370kg。エンジンは「カングー」でお馴染みのK4M型 1.6L 直4DOHCで105ps/5750rpm 15.1kg-m/3750rpm。ミッションは5MTのみという潔さ。FFのみで4輪ディスクブレーキが奢られる。有り難い事に「カングー」では削られてしまったESP(横滑り防止装置)とASR(トラクションコントロール)が標準装着。グラスルーフを装備した関係でカーテンエアバッグが装着されないのが残念だが、4エアバッグ(運転席・助手席・前席サイド)が標準。
ベースモデルの「カングー(5MT)」が1420kgだから「カングー ビボップ」は50kg程軽量に仕上がっている。以前「カングー(5MT)」をテストしたことが有るが、5MTのお陰で非力な印象がなかったから「カングー ビボップ」も全く問題ないだろう。余談だが約1年前に書いた[試乗インプレッション]ルノー・カングー(5MT) は当ブログの人気記事となっており、今でもかなりのアクセス数がある。
ちなみに「カングー ビボップ」の価格は234.8万円(5MTのみ)となかなかリーズナブルに設定された。昨今のユーロ安も影響しているのだろうが、これだけ個性的でニッチなモデルだと思えば安い。いまや全然珍しくなくなったNewMINIやFIAT500とも充分競合・検討に値する価格帯である。先述した「フリード・スパイク」のトップグレード「Giエアロ」は246.8万円(FF/CVT)とカーナビが標準とは言え、意外と高価で驚いた。日産キューブのトップグレード「15G」は191.1万円(FF/CVT)だが、VDC(横滑り防止装置)などのメーカーOPを追加して行くとこちらも同じ様な価格帯になるから、もはや輸入車/国産車の枠を意識する事も不要だ。
日本市場ではATが用意されない事はネガティブな要素だろうが、元々ニッチなクルマ。出来の悪い4ATしか設定されないよりもずっとマシだと思う。「カングー ビボップ」を5MTでコキコキしながら郊外をドライブするなんて楽しそうではないか。少なくとも、私のブログを読まれているようなニッチなクルマ好きの方なら理解して頂けるのではないか。「カングー」は現愛車であるゴルフⅥヴァリアント購入の際に落選(全幅の広さとESPが無い事が理由)となったが、「カングー ビボップ」は改めて次期愛車候補の一角としてノミネートしておこう。




Posted at 2010/09/18 12:23:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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