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2010年09月25日 イイね!

[いまここで再検証]スズキ・スプラッシュ ハンガリー製の輸入コンパクト

[いまここで再検証]スズキ・スプラッシュ ハンガリー製の輸入コンパクト新型スイフトの発売を記念して(?)、同じスズキのコンパクトカー「スプラッシュ」をこのタイミングで再検証しておこう。先日アップした新型スイフトの試乗インプレッションが過去最高に迫る爆発的なアクセス数を記録しているので便乗の意図もある(笑)。
スプラッシュは2007年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミア。翌月に開催された東京モーターショーでも展示されていた。東京では国内発売予定という感じではなく、ひっそりと参考出展として置いてあり、反応次第では国内投入も検討....そんな雰囲気だった事を記憶している。個人的には個性的なスタイリングが印象に強く残った。
日本市場での発売はそれから約1年後の2008年10月に開始。スプラッシュはハンガリーの「マジャールスズキ社」で生産を担当しているから、全量が輸入車となる。当時の為替相場が今と正反対の超ユーロ高で1ユーロ=170円近くまで高騰していた(本日現在113.5円)。そんな逆風下でもスズキがスプラッシュの輸入を決意したのは、主力「スイフト」の男性的イメージが強く、あまり女性層に支持されていなかった事を問題視したスズキの「苦肉の策」だった模様。確かに、スプラッシュのボディ色はポップで明るいカラーが多く、CMも女性を強く意識した内容である。まぁスズキの思惑通り、スプラッシュが女性層の支持を得られたかどうかは疑問では有るが.....。
スプラッシュの主要諸元を見ていくと、全長3715mm全幅1680mm全高1590mmホイルベース2360mmで車両重量は1050kg。エンジンはK12B型の1.2L 直列4気筒で88ps/5600rpm 11.9kg-m/4400rpmを発揮。ミッションはアイシン製のCVTを組み合わせる。新型スイフトが搭載する副変速機構付きCVTはジャトコ製である。また、新型スイフトに搭載される1.2Lも同型式のK12B型であるが、こちらは改良が加えられ吸気側に加えて排気側にもVVT(可変バルブタイミング)が採用された。スペックも若干向上し、91ps/6000rpm 12.0kg-m/4800rpmとなっている。
スプラッシュは新型スイフト(XG/FF/CVT)と比較すると135mmショートで15mmナロー。80mm背が高く、そしてホイルベースは70mmショート。重量は60kg程重い。残念ながら、最小回転半径は5.2mとサイズの割には若干大きいのが難点だが、コンパクトなボディに少し背が高いパッケージングとなる。
価格は123.9万円。発売当初の為替レート(170円)で計算すれば7288ユーロでしかない。現在の為替レート(113円)でも10,964ユーロ。内容が欧州仕様と一部違う(CVTは日本専用など)から正確な比較は難しいが、かなりお買い得なプライスに設定されている。
スプラッシュの登録台数は2008年度(10-3月)3202台。2009年度(4-3月)5318台。そして2010年度(4-8月)が1829台。発売以来約1年10ヶ月間の累計登録台数は10,349台となっている。(日本自動車輸入組合より)ホンダ・フィットの2010年8月の登録台数が 17,258台だったから、スプラッシュの累計台数はフィットなら約18日間で捌いてしまう台数。それだけスプラッシュはレア車だと言っても良いだろう。
さて、私はスプラッシュについて過去3度テストする機会に恵まれている。やはり「気になるクルマ」や「好きなクルマ」は複数回乗っていることが多い。「VW・ゴルフ/ポロ」「マツダ・アクセラ」「スズキ・スイフト」「トヨタ・iQ」なんかはスプラッシュと同様に機会ある毎に乗っているクルマだ。
スプラッシュの最大の魅力は「欧州車そのもの」の骨太な走り。トヨタ車に乗り慣れている方には「堅過ぎる」と感じられるかもしれないが、オペルや欧州フォード、そして少し前までのVW車に通じる「饒舌ではないが、淡々と路面を掴み続ける実直な走り」に尽きる。唯一、CVTの採用が日本メーカーの製品である事を感じさせるポイント。ステアリングもグッと手応えのある頼もしいフィーリング。シートも大型でビシッとした堅めの味付け。本当ならば、MT車でエンジンをブンブン回しながら走りたいクルマだ。また、このクラスでは珍しく後席3名分のヘッドレストや3点式シートベルトやSRSサイド+カーテンエアバッグが標準で装備される事はもっと評価されて良い。これにESP(横滑り防止装置)が加われば文句なし。最近の為替相場を反映した「円高還元セール」でESPを奢ってくれないだろうか。
新型スイフトが登場した事で、スプラッシュのCVTやエンジンはひと世代古くなった。また、スイフトにはステアリングのテレスコ機能やキーレスプッシュスタート機能が装備される等、羨ましい部分もある。今後、スプラッシュが2型へマイナーチェンジする際にはESPの装備やエンジン・CVTを新型スイフト相当へアップデートするなど商品力の向上に期待したい。
また、スズキの純正中古車を検索してみると、お買い得なスプラッシュがかなり豊富に存在する。2009年(平成21年)式だけでも全国で120台弱。価格は65~92万円で、70万円以下でも30台近くが見つかる状態だ。これは安い。昨年に登録されたクルマがこの価格なんだから、当然新車保証の継承も可能。新車のスイフトと昨年登録の中古スプラッシュ。交渉次第ではスイフトの半額程度でスプラッシュを乗り出すことも可能だろう。予測だが新型スイフトは2型以降で後席ヘッドレストやシートベルトの改良が実施されるはず。今一番お買い得なのは中古スプラッシュではないかと思う。

[試乗インプレッション]スズキ・スプラッシュ(発売当初)はこちらへ




Posted at 2010/09/25 17:18:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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