• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ezoflatのブログ一覧

2010年12月11日 イイね!

[2012年10月から]横滑り防止装置とブレーキアシストの装着が義務化

[2012年10月から]横滑り防止装置とブレーキアシストの装着が義務化国土交通省は自動車の安全性向上のため、専ら乗用の用に供する自動車に対して、現在任意装着となっている横滑り防止装置及びブレーキアシストシステムを標準装着とすることを、新型生産車については平成24年10月1月(軽自動車にあっては平成26年10月1日)から。継続生産車については平成26年10月1日(軽自動車にあっては平成30年2月24日)から義務化すると発表した。
かなり以前から当ブログでは「横滑り防止装置」と「SRSサイド+カーテンエアバッグ」の標準装着化について推進派の立場を明確にしてきた。既に欧州車ではかなり常識的な装備となっているにも関わらず、日本メーカーが日本国内で販売するクルマに限って言えば、未だ標準装着率は極めて低い。更に言えば、メーカーOPで選択・装着したくても、そもそも設定すらないクルマが沢山ある。軽自動車の場合はほぼ壊滅的だ。私は全車標準装備にした上で、不要と感じるユーザー(もしくは1円でも安くしたいユーザー)が自己責任で「レスオプション」出来る様にするのが望ましいのではないかと思う。
もちろん、消費者側にも様々な意見があるだろう。安全装備といえども、追加コストが発生する訳だから、当然新車価格は数万円程度高くなる。また、法定速度内で走っていれば、そこまで大袈裟な装備は不要と言う意見もある。その他、クルマの利用形態が近所のスーパーや病院の往復だけであり、交通量の多い幹線道路は走らないから事故リスクは低いと言う方もいる。まぁ少数派の意見として、電子制御されるのが嫌(笑)とか、クルマに安全装備が増えれば「より運転が雑になり事故リスクが高まる」と言う意見もある。どの意見が正しくて、どの意見が誤っているとひとつひとつ論破する事に価値は無いと思うが、私の基本的な考え方はクルマの進化の歴史を振り返れば、安全装備の進化でもあったはずだと思う。例え「横滑り防止装置」が不要と言う方であっても、シートベルトや合わせガラスが不要とは言わないだろう。今となってはフロントエアバッグ(運転席・助手席)やABSを不要と言う方もかなり少数派になったと思うが、これらが標準装備化され始めた頃には不要論が沢山聞かれたものだ。
私も若い頃に単独も含め、自分が原因の事故を経験している。また逆に、自分に全く過失のない状態(信号待ち)で居眠り運転の車に猛スピードで追突された事や、後ろを良く見ずにバックしたクルマに側面衝突された事もある。事故には必ず原因があり、加害者がいる限り、被害者もいる。たとえ無事故無違反の優良ドライバーであっても、居眠りや飲酒・薬物中毒者が運転するクルマが原因の事故に巻き込まれる可能性はゼロではない。
残念ながら、「横滑り防止装置」や「SRSサイド+カーテンエアバッグ」・「ブレーキアシストシステム」を装着したとしても、全ての事故を回避出来るわけではなく、死者をゼロにする事も出来ないだろう。しかし、結構な割合で事故の発生を防ぐ効果が見込めるのもまた事実である。トヨタは「横滑り防止装置」を装着することで、30~35%の単独・正面衝突事故が回避されるとの調査結果を発表している。
人間が製造した「クルマ」に乗った事によって尊い命が失われる事を防ぐ為に技術は進歩していくのだと言う根本的な発想に立てば、安全装備の標準装着化は当然の進化であり、それをコストや利用シーンの違いによって不要と結論付けてしまうのは偏った発想だと感じている。もちろん、新技術は概して高コストだが「横滑り防止装置」・「SRSサイド+カーテンエアバッグ」・「ブレーキアシストシステム」等について言えば、欧州で標準装着が既に当たり前となりつつある昨今となって、珍しい装備だから高コストと言う説明は現実味がない。クルマは新車で販売されたあとに、中古車となって市場に流通する。これらの安全装備は工場装着が大前提だから、後付けすることが出来ない。今年、エコカー減税によって大量に販売されたクルマは今後10年間は所有者は変わっても日本の道路を走り続けるのである。10年後にも「横滑り防止装置」や「SRSサイド+カーテンエアバッグ」が装着されていなかったことが原因で命を落とす人がいるという事でもある。
私は今回の国土交通省による装着義務化は英断だと思うが、非常に残念でもある。本来ならば、メーカーの良心と自助努力によって標準装着が進む事を期待したかったのだが.....。今回は予防安全の発想から、「横滑り防止装置」と「ブレーキアシストシステム」の装着が義務化されたが、受動安全装備として、未だ標準装着の進まない「SRSサイド+カーテンエアバッグ」や乗車定員分のベッドレスト+3点式シートベルトの標準装着についても検討を進めていただきたい。
是非、今後国内メーカーが今回の装着義務化に対し、どの様な対応を取って行くのか注目して頂きたい。義務化のギリギリまで装着を渋るメーカーと早期に対策を完了するメーカーに分かれるかも知れない。自分と大切な家族の命を守る為にマイカー購入時には「値引」以外についても気を配る必要がある時代になったと理解すべきではないか。
◎関連リンク◎
[フルモデルチェンジ]トヨタ・ラクティス 買ってはいけないクルマ
[フルモデルチェンジ]トヨタ・パッソ 公約違反!!
Posted at 2010/12/11 22:51:52 | コメント(6) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2010/12 >>

   123 4
5678910 11
12131415161718
192021222324 25
262728 29 3031 

愛車一覧

スズキ ジムニーノマド スズキ ジムニーノマド
39台目 ジムニーにロング5ドアが設定されたら買いたいと販売店にお願いしていた待望の「ジ ...
マツダ ロードスターRF マツダ ロードスターRF
27台目 ロードスターRFの30周年記念車。一度は落選になるも、次点(キャンセル分の繰上 ...
トヨタ GRカローラ トヨタ GRカローラ
40台目 2022年/2023年のメーカー抽選に落選し、いつかは買いたいと思い続けていた ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
38台目 1年以上の長納期の末に納車された進化型「GRヤリス」。8速ATの「GR-DAT ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation