![[フルモデルチェンジ]スズキ・MRワゴン 新世代エンジン「R06A型」を搭載 [フルモデルチェンジ]スズキ・MRワゴン 新世代エンジン「R06A型」を搭載](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/021/210/203/21210203/p1m.jpg?ct=0696f7bdd873)
スズキは軽自動車「MRワゴン」をフルモデルチェンジした。早いもので「MRワゴン」も3代目となった。
初代「MRワゴン」は2001年11月に登場。1999年の東京モーターショーで参考出品された「
MR-wagon」は、その名の通りエンジンを後部フロア下に搭載したミッドシップレイアウトとロングホイールベースを採用することにより、広々とした室内と荷室スペースを確保していた。今思えば、三菱i(アイ)が採用したレイアウトですよね。しかし、市販車となって登場したときには普通のFFだったのがスズキらしい。
2002年4月からは日産自動車へ「モコ」としてOEM供給を開始。今では「MRワゴン」よりも「モコ」の方が数倍売れている。OEMビジネスの常識を覆す事となった。(日産と三菱が軽自動車の開発と生産のために合弁会社を設立するらしいのでこれが最後のモコになるかも...)
2代目「MRワゴン」は2006年1月に発売。ママと子どものためのワゴン「Mom's Personal Wagon」が開発コンセプト。(2007年10月に
日産「モコ」をテストした際のインプレッションはこちら)2006年12月にはカスタム系の別顔版「MRワゴン・Wit」を発売するも、イマイチ販売は振るわなかった様だ。
さて、今回フルモデルチェンジを迎えた3代目「MRワゴン」は大役を仰せ付かる事となった。それは16年ぶりに新規開発された「R06A」型エンジンを搭載した事。それまでのK6A型と比べ、トレンドとなっているロングストローク型へ変更を受けた。(K6A : 68.0mm×60.4mm / R06A : 64.0mm×68.2mm)更に、NAエンジンは贅沢にも吸排気共にVVT(可変バルブタイミング)が奢られ、ターボエンジンも吸気側にVVTが付く。これは低燃費・低速トルクの向上・静粛性向上などに貢献。近い将来にアイドリングストップシステムの採用も間違いないだろう。「R06A」型エンジンは順次、他のモデルにも展開されていく事となる。私はこれまでのK6A型が類まれな傑作エンジンだと思っている。特に回していったときのサウンドや回転の伸びやかさは「さすが二輪車を作るメーカーのエンジン」と思わせてくれた。「R06A」型はロングストローク型なので、どの程度フィーリングに違いが出たのか興味があります。ジムニーやエブリィ・パレットなどの重量級モデルには待望のエンジンになりそう。これまで「
カプチーノ」でF6A型に乗り、「
ツイン」でK6A型を所有した経験があるから、いずれ「R06A」型エンジンを搭載するモデルもマイカーに迎えたい。
「MRワゴン」はエンジン以外にも見所の多いクルマ。話題の(?)フラットでクリアなピアノブラック調の「タッチパネルオーディオ」は音楽ソースの主流がiPodになっている事を反映したものだし、バックモニターの機能も有するなど、軽自動車の標準装備品としては贅沢だが有り難い。カーナビなんて今は低価格で高性能なPND(Portable Navigation Device)が豊富にある。
トップグレードとなる「T」はターボエンジン搭載モデル(139.3万円/2WD)だが、メーカーOPでESP(横滑り防止装置)とSRSサイド+カーテンエアバッグがセット装着可能(+110,250円)。価格は150.3万円になるが、選択肢として用意された事は評価したい。是非、次の改良のタイミングでNAエンジンのグレードにも選択肢を拡大して頂きたい。
ピンと立ったAピラーを初め、スタイリングは比較的プレーンな手法で仕上げられた。ターゲットユーザーを先代の主婦層(女性)から、スズキがライバルのダイハツと比較し苦手とされる、これから新しくクルマを持とうとしている若年ユーザーへ変更。これまでの主婦層は「パレット」でカバーしていくのだろう。思えば「ワゴンR」も以前は若者に支持されたが、最近は少し平均年齢が上がっている様な気がする。「MRワゴン」はスズキの思惑通りに若者層を取り込めるだろうか。
新型エンジンのフィーリングも試したいので「MRワゴン」は近いうちに乗りたいと思います。
(↓)先日東京オートサロンの会場で先行展示されていた「MRワゴン」

Posted at 2011/01/23 19:02:39 | |
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