![[カタール モーターショー]Volkswagen XL1 111km/Lの超低燃費 [カタール モーターショー]Volkswagen XL1 111km/Lの超低燃費](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/021/269/068/21269068/p1m.jpg?ct=6be986044ed3)
VWは「カタール モーターショー」で超低燃費の2人乗り"1 リッターカー"(1.0Lの燃料で100km走る事の出来るクルマ)の「XL1」を発表する。
この2人乗り"1 リッターカー"はVWが随分真面目に開発を進めているクルマで、どうやら真剣に市販化を検討しているようだ。2002年に発表された初代のコンセプトモデルが発表され、実際にDr.ピエヒが自らステアリングを握り、ウォルフスブルグのフォルクスワーゲン本社工場から、ハンブルグの発表会場に向けて自走。100kmあたり0.89リットル(112.4km/L)の燃費記録を樹立した。エンジンは300ccの単気筒ディーゼルエンジンを搭載していた。その後、暫く音沙汰が無かったのだが、2009年9月の「フランクフルトショー」でより現実的なコンセプトモデル「L1」が発表された。車重がわずか380kgのハイブリッド車に進化。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)ボディに800ccのターボディーゼルエンジン(TDI)を搭載。更に7 速 DSGやアイドリングストップ、電気モーターを搭載する。最高速度は160km/h を誇り、燃費は100kmあたり1.38リットル(72.5km/L)を達成していた。
そして、今回発表された3代目の1 リッターカーは「XL1」と名づけられた。2009年の「L1」の進化版である事は言うまでも無い。燃費は100kmあたり0.9リットル(111km/L)を達成し、目標であった「1Lの燃料で100kmを走る」をクリアした。軽量設計(カーボンファイバー製のモノコックおよびボディパーツ)や超低空気抵抗(Cd=0.186)の他、48PSを発生する2気筒TDI(直噴ターボディーゼル)エンジン+電気モーター。ミッションは7速DSGで、バッテリーはリチウムイオン(プラグインハイブリッド)となる。
「XL1」は最長35kmの距離を純粋な EV モードで走行可能。バッテリーは一般的な家庭用電源からも充電可能。減速時にはエネルギーを回収し、バッテリーを充電する。これまでVWの"1 リッターカー"は前後2名乗りのタンデム配列だったが、「XL1」は見慣れた左右配置。インテリアも随分と現実味を帯びてきたし、ひょっとしてこのまま市販するつもりじゃないか?と思ってしまう完成度である。
思えば、1999年に市販化された初代ホンダ・インサイトって210万円で買えたんだが、実はとても贅沢な実験車だったんですよね。あぁ乗っておけば良かったと後悔している1台。

Posted at 2011/01/29 13:48:21 | |
トラックバック(0) |
フォルクスワーゲン関連 | クルマ