![[ニューヨークショー2011]スバル・新型インプレッサを公開。 [ニューヨークショー2011]スバル・新型インプレッサを公開。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/022/144/866/22144866/p1m.jpg?ct=637f9d5cb5d2)
スバルはニューヨークショーで新型インプレッサを発表した。正直言って驚いた。スバル車は他社に比べてモデルチェンジまでのスパンが長いことが特徴でもあり、長所だと思っていたから。初代インプレッサは1992年~2000年の8年間。2代目は2000年~2007年の7年間に渡って販売された。もちろんスバルは「年改」と呼ぶ改良を常に実施するから商品力も保たれてきた。現行モデルである3代目は2007年に登場したモデルだから、まだ僅か4年。従来ならばようやくモデルライフ中盤の状態である。「
インプレッサXV」なんて昨年の6月に発表されたばかりだ。
スバルは2008年末にリーマンショックなどの影響を受けてインプレッサの存在意義(?)でも有ったWRCから撤退をしている。当然ながら、クルマそのものの設計思想にも影響を与えるだろう。セールスもレガシィ同様に北米を主力に据えた設計を求められる。また、「環境性能」の向上に対するアプローチとして、昨年刷新された新世代のボクサーエンジンやリニアトロニック(CVT)を搭載する為には骨格部分からの変更が必要だった事もあろう。(フォレスターは新エンジンを搭載しても、リニアトロニックを搭載出来ず未だ4ATだ)
新型インプレッサのスタイリングは一言で言えば、北米のベーシックカーとしてのポジションを狙ったものだろう。フォード・フォーカスやマツダ・アクセラ(向こうではマツダ3)・ホンダ・シビック等と競合関係になりそうだ。少なくとも、現行インプレッサ(特に5ドアHB)がデザインや基本骨格面で新鮮味を失っているとは思わないが、メカニズム的には安全装備・重量・環境・燃費など色々な面で時代遅れになっている事は否定出来ない。いよいよWRCのイメージでセールスを牽引してきたインプレッサの時代は終わったとスバル自身が自覚したと理解すべきなんだろう。マツダはいよいよ「SKYACTIVテクノロジー」を搭載したモデルを発売する。スバルの取組みは既に遅れつつ有る様にも見えるがどうなのだろうか。
リリース文の中で、ボディサイズは全長4580mm(セダン)/4415mm(HB)×全幅1740mm×全高1465mm×ホイルベース2645mmで車両重量は1320kg(2.0L・4ドア/5ドアの5MT)と記載されている。現行型は全長4580mm(セダン)/4415mm(HB)×全幅1740mm×全高1475mm×ホイルベースが2620mmとサイズはほぼ据え置きだった事は朗報だ。(既に充分大きい様な気もするが)
日本では1.5Lをどうするのだろうか。
現行型のインプレッションを思い出せば、1.5L+4ATでは残念ながらアンダーパワーな印象が拭えなかった。1.5Lにリニアトロニックを組み合わせる事で多少は改善出来るだろうが.....。それともダイハツ・トヨタからの不細工なOEM車にその役目を譲り、自社開発の車は2.0L以上に絞るのだろうか。私が一番心配している部分である。

(↓)現行型のインプレッサ。私はまだ色褪せてないデザインだと思います。

(↓)現行セダンの「アネシス」。モデルチェンジの必要性があるのはコッチだろうね。

Posted at 2011/04/21 08:13:28 | |
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