![[輸入再開・フルモデルチェンジ]トヨタ・アベンシス [輸入再開・フルモデルチェンジ]トヨタ・アベンシス](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/023/017/221/23017221/p1m.jpg?ct=806056bf7ec0)
トヨタは欧州で生産・販売している「アベンシス」を日本でも販売する。正確に言えば、途絶えていた輸入が新型になって再開されるというべきだろう。販売はトヨタ店・トヨペット店・ネッツ店で実施し、販売開始は9/19からとなる。
アベンシスは、1997年に欧州市場でデビュー。当時の日本では「カルディナ」としてワゴンが販売されていたが、欧州にはセダンと5ドアHBのバリエーションがあった。2代目は日本でも2003年からセダンとワゴンが2008年まで販売されていた。それ以来「アベンシス」の輸入が途絶えていたが、欧州では2009年にフルモデルチェンジを実施し、3代目へ移行していた。もう「アベンシス」の日本導入はないのかと寂しく思っていたが、ワゴンのみの設定で輸入再開される事となった。
トヨタも様子見らしく「欧州テイストのクルマを求めるお客様の要望に応えるべく、英国工場にて4ヶ月(7-10月)限定で日本市場向けのアベンシスを生産し、日本のお客様にお届けすることにした」と説明している。これが順調に売れれば、更なる展開もあるかもしれないネ。
池袋のアムラックス・トヨタに新型「アベンシス」の展示車が有る事を知り、早速立ち寄って来た。ひっそりとした展示であまり注目度も高くない様だが、私の評価は比較的高い。
新型「アベンシス」のボディサイズは全長4765mm全幅1810mm全高1480mmホイルベース2700mmで車重は1470kg。ざっくり言えば現行レガシィ・ツーリングワゴンに近いサイズ。エンジンは3ZR-FAE型の2.0Lバルブマチックエンジン。燃料は欧州車らしく、ハイオク指定。152ps/6200rpm 20.0kg-m/4000rpmを発揮する。ミッションは残念ながらSuper CVT-i(7速シーケンシャルシフトマチック付)。トヨタのCVTは今のところ私の採点では全て不合格。「アベンシス」は6ATにすべきじゃないのかな。CVTを載せたってエコカー減税の対象にもならなかったし。
先代もそうだったが「アベンシス」はトヨタが苦手とする欧州市場での拡販を目指す戦略モデル。同価格帯のトヨタ車と比較すると明らかに真面目な作りこみが施される。お買い得なクルマと言っても良いだろう。新型はワゴンの単一グレードで250万円に設定されているが、リヤサスはダブルウイッシュボーンで4輪ディスクブレーキ。当然の様に前後スタビライザーも装着される。更に、S-VSC(横滑り防止装置)やSRSサイド+カーテンの他、運転席ニーエアバッグもキチンと装備。ディスチャージヘッドランプ・ステアリングのテレスコ機能・革巻きステアリング・スマートエントリー・左右独立式のフルオートエアコン......まぁ最新の乗用車として私が望む装備は全て揃っている。欲を言えば、シートヒーターが欲しかった位。改めて250万円ならバーゲンと言えると思う。「アベンシス」が最も残念なポイントはボディ色が3色に限られる事か。黒・白・銀。つまんねー。せめて紺・青・赤も加えた6色展開を期待したい。
まぁ本当はカローラクラスで「アベンシス」相当の装備レベルを実現しなければならない時代だと思うのだが。私が新車で「アベンシス」を検討するならば、前述したレガシィ・ツーリングワゴンが対抗馬だろう。同等装備の「2.5i Lパッケージ」が279.3万円。レガシィはAWDであり、断然出来の良いリニアトロニック(CVT)を採用する事を考慮すると、スバルのお店で価格差を埋めるべく商談頑張ろうかと言う気になってくる。間違いなくリセールもレガシィの方が強い。現実的な問題としてはスタイリングがどちらも好みでは無いのだが....。
「アベンシス」は3年後にトヨタの認定中古で安く買うのが最も賢い買い方だと思う。メーカーOP設定も無く、単一グレードだから悩みも少ないだろうし。

Posted at 2011/07/03 23:41:23 | |
トラックバック(0) |
クルマ | クルマ