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2011年08月18日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ・デミオ 13-SKYACTIV ロングテスト実施!!

[試乗インプレッション]マツダ・デミオ 13-SKYACTIV ロングテスト実施!!先日SKYACTIVエンジンを搭載したMC後デミオの試乗インプレッションを投稿したが、限られた時間・コースでチョイ乗りしただけのショート・インプレッションに留まる内容だった。当然ながら、じっくりとMC後のデミオをテストする機会を別途設けたいと思っていた。今回はマツダさんの御好意により試乗車をお借りする事が出来たのでロングテストの模様をインプレッションしたい。
嬉しい事に「SKYACTIVデミオ」は順調にセールスを伸ばしているようだ。8/4のリリースでは「6月30日に発売した新型「デミオ」の累計受注台数が、発売後1ヵ月で月間販売計画6,000台の2倍以上となる13,500台に達した」と発表している。予約だけではなく、「デミオ」が7月単月の車名別国内新車登録台数が1万台を突破。マツダ車で1万台を超えたのは2004年3月の「デミオ」以来、7年4ヵ月ぶりの事である。ちなみに、MC後デミオの受注グレードの7割は「13-SKYACTIV」とか。マツダとしてはMC前と比較し、受注単価も随分と向上したと思う。
今回はスケジュールの都合上、いつもより短時間(約3.5時間)のテストとなっているが、写真(一番下)の通り約100kmを走破し、平均燃費は17.5km/Lと言う結果が出た。テストコースはお盆の帰省ラッシュ等と重なった事もあり、渋滞した国道や市街地(70%)・流れの良い郊外(20%)・高速道路(10%)と言う内容。午後7時になっても車載の外気温計が36度を示す様な猛暑だった事も含めて考慮すると、燃費データとしてはほぼ「最悪」のデータと言えるのではないか。燃費重視のエコ運転を心がけた訳でもなく、エアコンも終始全力で稼動していた事を考慮すると17.5km/Lは驚愕の数字といえる。感覚論だが、以前乗っていたマツダ・ベリーサ(1.5L)なら同環境で11km/Lに届くかどうか。現愛車のニュービートル(1.6L)は10km/Lにも届かないと言う環境だったと思う。デミオはエアコンOFF+流れの良い深夜帯走行であれば、20km/L台も容易に達成出来そうだ。これは想像以上の燃費。
e燃費によるSKYACTIVデミオユーザーの実効燃費は19.7km/Lらしい。これはフィット・ハイブリッド(20.0km/L)やインサイト(20.1km/L)等のホンダ・ハイブリッド車とほぼ同等の数字である。小さくない価格差を考えれば高価なハイブリッドは不要と言って良いだろう。
アイドリングストップ(i-Stop)について、クルマを受け取った当初は外気温が高くエアコンがフル稼働している為、ほぼエンジン停止が無かった。その後約20分ほど走行し、車内が充分冷えてくると頻繁にエンジン停止する様になった。実績としては3.5時間(210分)のテストドライブで約33分間のエンジン停止。約16%の時間はエンジンが停止していた事になる。単純ながら燃料節約効果は絶大なものがある。眩暈がするような猛暑だったが、信号待ち程度のアイドリングストップでは体感的不快感は無かった。(送風は作動している)再始動時のノイズや振動も少なく、ストレスを感じない。これならば積極的にエンジンは停止すべきと思った。
珍しく燃費の話題からスタートしてしまったが、私にとって燃費は最大の関心事項では無い。もちろん、悪いよりは良い方が有り難いのは事実だが、燃費のために運転の楽しさ等が失われてしまっては意味が無いと思う。私はほとんど酒を飲まないが、ビールを飲む時は美味しいビールが飲みたい。安いからといって発泡酒や第三のビールというヤツは飲みたくない。毎晩飲む人にとってはランニングコストも無視できないだろうが。クルマについても同様で、通勤やビジネスで否が応でも毎日走る人にとって燃費は死活問題だが、私の様に年間数千キロしか走らないユーザーにとって燃費など些細な問題である。それよりも駐車場や任意保険のコストの方が相対的に重いはずだ。
デミオの「13-SKYACTIV」を燃費以外の面で評価していくと、静粛性と前期型と大きく性格を変えたハンドリングが印象深い。前回のショート・インプレッションにも記述したが、非常に静粛性が高くなった事により、車格すら上がったように感じる。CVTの特性上、エンジンを出来る限り低回転域に留めようとする事も有り、コンパクトカークラスとしては望外に静かなクルマだ。燃費のために空力性能向上にも取り組んだ成果は高速道路でも風切り音が非常に小さく、限られた出力のデミオを爽快に加速させていく事からも実感出来た。ちなみにCd値は0.29(13-SKYACTIV)と発表されている。
足回りの味付けに関しては、MC前モデルが切れ味重視の判りやすいスポーツ方向だったのに対し、MC後はより大人の味付け。懐の深い味わいになっていた事に驚いた。(個人的にMC前のズバッと切れる様な味付けも嫌いではなかったが、奥行きの浅さは否めなかった)
短時間の試乗ではエコなエンジンとバランスを取ってコンフォート寄りの味付けに転向したのかと思ったが、山道でも腰砕けになる事は無く、ジワッと姿勢をキープし続ける滑らかで非常にバランスが取れた絶妙なセッティングと感じた。静粛性の高さも含め、こういうクルマは長距離運転でも疲労が少ない車だと思う。これまでの日本車にはあまり無かったタイプのクルマに仕上がっている。スズキ・スイフトと同様に価格帯が違う欧州車と比較しても遜色のない筋の通った仕上がりだ。惜しいのは燃費重視で採用した14インチのエコタイヤ(ヨコハマ・ASPEC)がグリップ力の面ではイマイチ物足りない。私がオーナーなら、多少の燃費と引き換えでもタイヤは交換するだろうね。
1.3LのSKYACTIV-Gエンジンは肩透かしを喰らう程に初物特有の荒さも無く、低回転域から太いトルクを発生し、5500rpmと低めに設定されたレッドゾーンまで爽やかに吹け上がる。CVTもフル加速時こそ特有のスリップ感を伴うが、通常時はほぼリニアな加速フィールが味わえる。正直言えば、スズキ・スイフトの副変速機構付CVTに一歩劣る印象ではあるが、違和感だらけのトヨタ・ホンダ勢に比べ走りのリズムを阻害するような悪癖は無く、毛嫌いするような要因は無い。もう少しだけスムーズな発進が可能になれば文句無しだ。次期デミオはCVTを捨て、マツダ内製の新世代ミッション「スカイアクティブドライブ(6AT)」へ移行する事を強く希望したい。
ステアリングやブレーキのフィーリングも含め、MC後のデミオは統一感といえばいいのか、クルマの隅々まで神経が行渡っているかの様なバランスの良さが印象深い。広さと燃費でしかクルマを評価出来ない心の貧しいこの国では「SKYACTIVエンジン」のもたらす燃費ばかりに話題が集まりがちのデミオであるが、細かな点にまで改良が施された走りの良さがもっと評価されても良い。
デミオの印象が予想以上に良かった事で、今年中には実施されるという「アクセラ」のマイナーチェンジが非常に楽しみになっている。デミオの1.3L SKYACTIV-Gエンジンは国内専用仕様であり、燃費スペシャル的な性格が強いと思うが、アクセラに搭載予定の2.0Lは燃費とスポーティな走りの両立を目指しているらしい。願わくば、6MTを国内にも設定してほしい。

Posted at 2011/08/18 01:30:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
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クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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