![[フルモデルチェンジ]トヨタ・オーリス トヨタを信じられるか。 [フルモデルチェンジ]トヨタ・オーリス トヨタを信じられるか。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/027/509/715/27509715/p1m.jpg?ct=e19c9ff3f340)
トヨタ「オーリス」がフルモデルチェンジし2代目へ移行した。初代「オーリス」は
失敗作「ブレイド」と兄弟車種だったが、「ブレイド」は既にモデル廃止。それ以前は「カローラ・ランクス」もっと以前は「カローラFX」と呼んでいたカローラ系のハッチバックモデル。よくよく考えたら、トヨタはずっとこのジャンルでヒットモデルを生み出せていない。まぁトヨタのハッチバック下手は既に伝統となっているが、新型「オーリス」でそのジンクスを破れるだろうか。まぁパッと見た印象では今回もダメだろうね(笑)
トヨタの説明では、「オーリス」の主戦場は欧州であり、VWゴルフを始め、数々の名車が群雄割拠するCセグメントで「同クラスの欧州車を凌駕する走りに進化させた」と言う。スタイリングについても「キーンルック」と名付け、今後トヨタブランドで世界展開をする車種については同様のデザインテーマが採用されるらしい。まぁトヨタの言う事を信じるか否か。日本人としては信じて応援したい気持ちもあるが、このスタイリングを見る限り....。国内ではマツダ「アクセラスポーツ」やスバル「インプレッサSPORT」が「オーリス」と直接的な競合関係になるだろうが、これら2車を選ばず「オーリス」を選択させるだけの魅力に乏しく感じるのも事実。やはり根本的にトヨタを信じられない私としては「オーリス」をトヨタの力作と評価するポイントを見出せないでいる。
以前「ブレイド」の記事でも書いたが、これが格安の高年式中古車ならば一考の価値はあると思う。しかしながら、値落ち覚悟で新車を購入し、心中する価値のあるクルマかどうか。初代「オーリス」もしくは「ブレイド」の中古相場を見る限り、その勇気は無い。
もう少し詳細に新型「オーリス」を見ていくと、国内版のカローラ・アクシオ/フィールダーは「ヴィッツ系」のプラットホームへ移行し、5ナンバーサイズを維持したが、「オーリス」は遠慮なく3ナンバーボディである。全長4275mm全幅1760mm全高1460mmのボディは先代比で全長+30mm/全高-55mmとし、ローandワイドを強調した。プラットホームは基本的に先代からのキャリーオーバーであり、ホイールベースは2600mmで車重は1220kg~1280kg(2WD)である。エンジンも特にニュースは無く、1.5Lと1.8Lの2本立て。AWDは1.5Lのみに用意される。
足回りは1.8Lと1.5LのAWDはダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションとリヤスタビライザーを奢られるが、売れ筋となる1.5L(FF)のリヤサスは安価なトーションビームに格下げされ、スタビライザーも省かれる。こういう「器用な作り分け」が「オーリス」の残念なポイント。「欧州車を凌駕する走り」を実現するならば、最上級の「RS」ではなく、一番ベーシックな「150X」でもこだわりを見せるべき。やはり、アクセラやインプレッサのライバルとは言えないし、欧州Cセグメントの器では無い。それでも、全車に4輪ディスクブレーキを奢ったのはトヨタの良心と見るべきだろうか。
価格は「150X “C Package”」の171万円~「180G “S Package”」の221万円。私の感覚では全般的に高いと思う。「インプレッサ」の「2.0i EyeSight」はAWDに人気のアイサイトもついて219.4万円である。「アクセラ」の「20S」もスカイアクティブ2.0エンジンに6ATの組み合わせで215万円である事を考慮すればお判りだろう。
最後に、一番ガッカリしたのは「SRSサイド・カーテンエアバッグ」が全車にメーカーOPだったこと。欧州を主戦場にする車種であるにもかかわらず、国内仕様はアッサリとカット。カローラ・アクシオ/フィールダーには全車標準装備にした事を褒めたばかりなだけに、トヨタの考えている事は良く判らない。更にもうひとつ。ここで凄い情報を掲載しておきたい。上記、「SRSサイド・カーテンエアバッグ」の非装着理由について、トヨタ自動車のお客様相談室へ問い合わせた際の正式回答を掲載しておく。
お問合せいただきました、新型オーリスに「SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ」が標準設定されていない理由につきまして、ご回答を申し上げます。
SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグがメーカーオプションの理由は、非装着でも、J-NCAPの最高ランクを目標に開発され、十分な安全性能を確保しているからでございます。SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグは更なる安全性を求められるお客様が、個々にお選びいただけるようメーカーオプションとして、設定いたしました。
とうとう「SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ」は不要であると言い出しました。これにはビックリ。さすがに想定外の回答でした。それでも貴方はトヨタを信じますか??

↓スバル・インプレッサ

↓マツダ・アクセラスポーツ

Posted at 2012/08/21 23:02:39 | |
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