![[マイナーチェンジ]ホンダ・CR-Z 欲しいのはエコか走りか。 [マイナーチェンジ]ホンダ・CR-Z 欲しいのはエコか走りか。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/027/894/705/27894705/p1m.jpg?ct=478521c00a8c)
ホンダ「CR-Z」がマイナーチェンジした。デビュー当初の盛り上がりがウソの様に、最近は日陰の存在だった。まぁホンダの悪い癖と言うか、出したクルマを育てられない。スポーツカーは日々手を入れる事で新鮮味をキープしていかなければ存在感を失ってしまう。NSXやS2000から何も学んでいないのかと呆れていたのだが、ようやくマイナーチェンジに漕ぎ着けた。でも小幅改良の印象かな。
「CR-Z」は2010年2月の発表だったから、約2年半のインターバルを経てMCとなった。改良のポイントとして、まずは「ハイブリッドシステムの進化」である。バッテリーをニッケル水素からリチウムイオンバッテリーへ変更を実施。従来型に比べ、約1.5倍の電圧を発生することでモーター出力を向上し、より力強い走りを実現した。更に、モーターの出力が向上したことによって、強い加速を瞬時に実現できる「PLUS SPORTシステム」を採用した。(ボタンを押したときだけ加速力が増すと言うマンガチックな仕掛け)
その他、1.5Lエンジンを改良し、高回転・高出力化を実施。120ps/6600rpm 14.8kg-m/4800rpmを発揮する。まぁ高回転型といっても、ホンダに期待されるエンジンスペックとしては「ごく普通」なのだが。スポーツ性と燃費の両立は難しいのだろうが、依然としてモヤモヤする部分ではある。
次に「内外装のデザイン変更」について。8連LEDポジションランプや新デザインのフロントバンパー/リアディフューザーなどの採用により、エクステリアをリフレッシュ。インテリアは小幅ながら、素材・デザイン・配色を変更した。
その他、17インチ軽量アルミホイールの採用や、専用サスペンションチューニングの実施により、コーナリング性能と乗り心地を向上させたという。
グレードは3つ。ベースグレードの「β」と上級グレード「α」に加え、「αMaster label」を用意。価格は236.5万円~263万円。6MT/CVTの価格差はない。相変わらず、SRSサイド+カーテンエアバッグはメーカーOPに留まっており、他の快適装備と抱き合わせになっている事にもガッカリ。いつになったらマトモな装備内容になるのやら....。
「CR-Z」が登場した2010年当時とは違い、今はスバルBRZがある。あちらは本格的なFRであり、価格も「CR-Z」と同等。厳しいようだがエコとスポーティが中途半端に同居する「CR-Z」を積極的に選ぶのは難しいだろう。既に「CR-Z」の中古車は結構値崩れしており、ホンダの純正中古でも150万円位から探す事が可能。個人的には、斜めと真後ろの視界が絶望的に悪い事も「CR-Z」に乗りたいと思わない要因である。そろそろ、モーターとバッテリーを外して低価格のモデルを出すか、超高回転型のパワーユニットを搭載した「TypeR」を設定するか。それくらい刺激的な事をしないと「CR-Z」は低空飛行のままだろうね。本当に惜しい....。

Posted at 2012/09/30 20:23:30 | |
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