![[フルモデルチェンジ]日産・ラティオ 10年に一度の酷いクルマ。 [フルモデルチェンジ]日産・ラティオ 10年に一度の酷いクルマ。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/027/946/388/27946388/p1m.jpg?ct=94892d1335ce)
日産の「ティーダ ラティオ」がフルモデルチェンジし、「ラティオ」となった。初代「ティーダ ラティオ」は2004年10月の発売だったら、8年ぶりのモデルチェンジとなった。「ティーダ」が日本市場での販売を終了し、「ノート」へ集約されてしまった関係から、セダンモデルは「ラティオ」として独立する事となった。
新型「ラティオ」は減り続ける日本国内市場に見切りをつけ「マーチ」に引き続き、タイで生産したモデルを輸入販売する。新興市場では未だセダンの人気が高く、量販が期待される一方で、日本では大半を法人需要とシニアユーザー層が占めると予想している。月販目標は1200台/月。
それにしても、醜いデザインだ。おまけに、内容的にも手抜きだらけ。これは途方も無く酷いクルマだ。こんなクルマは絶対に買ってはいけない。(もちろん買うのは各人の自由だが)最近の日産はふざけたクルマ造りが得意であり、さすがにこのレベルまで来ると怒りを通り越すね。以前、私は三菱の新型「ミラージュ」を「ドンキホーテで売っている安物のホットプレートみたいなクルマ」と評したが、「ラティオ」は徹底的な安普請かつタイ生産ながらも価格は見事なボッタクリ。もはや「詐欺」レベルではないだろうか。
「ノート」には新開発の直噴ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを搭載した「HR12DDR」エンジンを与えたが、「ラティオ」には「マーチ」と同一の3気筒1.2L(NA)「HR12DE」エンジンのみ搭載。ミッションも副変速機付きエクストロニックCVTに限られる。4WDも用意されず、FFのみ。グレードは4タイプで、法人需要を見込んだ「B」138.8万円~トップグレードの「G」169.8万円となる。
このクルマは安全装備についても大きな瑕疵を残した。セダンであるにも関わらず、後席中央のヘッドレストは用意されない。また、「2012年10月以降に新型車として発売される車種」には横滑り防止装置を装着する事が義務付けられている(軽自動車除く)が、「ラティオ」は10月5日発売であるにも関わらず、「横滑り防止装置」がトップグレード「G」のみに装備され、それ以外はメーカーOPに留まった。聞けば「2012年10月以降の新型車」とは、10/1以降に新型車として国土交通省へ届出をしたモデルという意味らしく、日産はそれ以前に「ラティオ」の登録を済ませており、対象外と言う事らしい。まぁ法的義務は逃れたとしても、そこまでして安全装備を省略し「見た目」の安さを追求し、自社の利益を優先する日産と言う会社の姿勢が気に入らない。しかし、新型「ノート」も同様の手抜きを抱えるクルマであるが、初期受注で2.2万台を獲得しており好調らしい。これでは真面目に取り組んでいるメーカーが馬鹿らしくなる。やはり最終的には日本国民の意識の低さが招いた災いであろう。外資企業の日産に自浄努力を期待するのはもはや無理な話だ。
そもそも、同じエンジンを搭載している「マーチ」と比較しても「ティーダ」は不当に価格が高い。国内生産ではなく、スタイリングもダメ。装備も貧弱で安全装備は手抜き。そして価格は不当に高い(笑)。正直、どうやったらこのクルマを褒める事が出来るのだろうか。今後、評論家の方々がこのクルマをどの様に評価・表現するのかを楽しみにしたい。
私はアンチトヨタだが、「ラティオ」を買うならば「カローラアクシオ」を買って頂きたい。ベースモデルの「1.3X」は139.5万円と「ラティオ」とほぼ同価格にも関わらず、エンジンは1.3Lの4気筒だし、横滑り防止装置もSRSサイド+カーテンエアバッグも、リヤ3名分のヘッドレストも付く。恐らく、将来のリセールも「ラティオ」を上回るだろう。そして、「カローラアクシオ」は紛れも無く国内生産車である。中国や韓国との衝突を見るまでも無く、今後はそういう部分も大いに評価の対象にすべきだろう。

↓「カローラアクシオ」間違いなく、ラティオよりコッチを買うべきでしょう。

Posted at 2012/10/06 11:56:38 | |
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