![[試乗インプレッション]マツダ・アクセラセダン 9万キロ超の個体とは。 [試乗インプレッション]マツダ・アクセラセダン 9万キロ超の個体とは。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/027/978/493/27978493/p1m.jpg?ct=3cc2a8e87e66)
私がレンタカーを借りる際はマツダレンタカーを好んで(ほぼ100%)利用する事は過去何度も書いているが、大抵はコストと走りのバランスから「デミオ」を借りている。しかし、稀に「デミオ」が満車の場合がある。今回も正にそのパターン。よって第2希望の「アクセラ」が用意された。あぁアクセラスポーツの1.5L・CVTだろうな...と言う脳内シミュレーションに反し、マツダレンタカーのお店で私を待っていたのは驚いた事に初代「アクセラ」。しかもセダン(笑)。色もシルバーで明らかに法人需要で酷使されているクルマだろう。走行距離もかなり進んでいて9.1万キロ!! 過去に数え切れないほどレンタカーを借りてきたが、9万キロオーバーの個体は初めてだと思う。写真では綺麗に見えるが、ボディのアチコチに擦り傷やタッチペンの補修跡もある。まぁ走行距離を考えれば妥当なところか。マイカーと違い、レンタカーはとにかく手荒に扱われる。憂鬱な気分で乗り込んだ事は言うまでも無い。
しかし、走り出して直ぐに不安は解消された。劣化によるヨレヨレのボディ・曖昧なステアリング・ドタドタする足回りを想像していたが、結構ビシッとしていて過走行を感じさせないコンディションだった。マメなメンテナンスが功を奏しているのかもしれないが、ヨーロッパを主戦場に設定し開発された初代アクセラの実力を改めて認識した気分。これは収穫だった。もちろん、新車に近いコンディションの個体と直接乗り比べる事が出来れば、それなりの劣化はしているはず。しかし、フニャフニャだらしない走りを見せるトヨタ車なんかに比べれば余程シッカリしているのは間違いない。
グレードはベースモデルの「15F」(FF/4AT)で価格は160万円だった。ボディサイズは全長4480mm全幅1745mm全高1465mmホイルベース2640mmで車重は1210kg。エンジンは1.5L(NA)で114ps/6000rpm 14.3kg-m/4500rpm を発揮する。スペック的には中庸であるが、リヤサスがトーションビームではなくマルチリンク式を奢られる事や前後スタビライザーをしっかり装備している事は大きい。最近のマツダ車は大人びたと言うか、一時期の様な機敏な味付けを修正している様だが、初代アクセラはスパッと切れる様なコーナリングが気持ちよい。もちろん、同クラスライバルとの差別ポイントになっている。この日は約330km程ドライブしたが、この味付けによって疲れる事は無かった。トヨタ車に慣れている人にとっては違う感想を持つかもしれないが。
以前、私が乗っていた
マツダ・ベリーサは基本的に同じエンジン/ミッションを搭載していたが、4ATのセッティングに癖があり、アクセルを必要以上にカバッと開き、加速力を大きく演出する傾向と、1速で高回転まで引っ張りたがる(2速へ変速したがらない)のは少しやり過ぎと思ったが、そう言う悪癖も無かった。毎日乗る通勤やビジネスのパートナーとして好ましく思った。
スタイリングの話をすれば、初代アクセラの後姿はイマイチだと思う。その反面(?)現行アクセラセダンは世界的に見ても、ベストデザインだと思う。「インプレッサG4」も先代はチグハグなスタイリングだったが、新型はかなり良くなった。そう言う意味で、日産「ラティオ」は先代に引き続き酷いデザインだね。ブサイクでボッタクリの「ラティオ」を新車で買うくらいならば、たとえ9万キロ以上走っていたとしても「アクセラ」の中古車を買うね。間違いなく。

Posted at 2012/10/08 22:39:55 | |
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