![[ビッグマイナーチェンジ]ダイハツ・ムーヴ 「スマートアシスト」を装備 [ビッグマイナーチェンジ]ダイハツ・ムーヴ 「スマートアシスト」を装備](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/028/686/623/28686623/p1m.jpg?ct=e75a29a140fe)
ダイハツは「ムーヴ」をマイナーチェンジした。スズキ「ワゴンR」やホンダ「N-ONE」の登場で、商品力の低下が目立っていた「ムーブ」を大幅に改良することで商品力を取り戻した。軽自動車の世界は競争が激しく厳しいのだが、ダイハツ「ムーヴ」の戦線復帰により俄然面白くなってきた。
新型「ムーヴ」は燃費の向上と衝突回避支援システム「スマートアシスト」の採用が大きなニュースである。スバルの好調を支える「アイサイト」やVW「UP!」でも採用(シティエマージェンシーブレーキ)されて話題の衝突回避支援システムをダイハツは「ムーブ」はの普及モデルにも採用してきた。価格的にはベースグレードに+5万円。もはや、装着しない方がおかしいとすら思う。もし、軽い接触も含め事故が起きた際は5万円の補修費で済む事の方が少ないのではないか。それでもダイハツは慎重に「スマートアシスト」装着グレードと非装着グレードの両方をラインナップしてきたが、思い切って全車標準にした方が話題性はあったと思う。まぁ軽自動車を求めるユーザーはコストにシビアな層が大多数だから、「スマートアシスト」の装着率がどの程度になるのか注目したい。「スマートアシスト」にはVSC(横滑り防止装置)も含まれるだけに、ぜひ装着率が高まることを祈る。
燃費については、CVTサーモコントローラーの導入やエコアイドル(アイドリングストップ)の性能向上(9km/h以下でエンジン停止)等で29.0km/L(2WD/NA)を達成した。これはスズキ「ワゴンR」の28.8km/Lを0.2km/L上回った。ダイハツにしてみれば、昨年「ミライース」の30.0km/Lを0.2km/L上回った「アルト・エコ」の借りは返したということか。何にしても熾烈な戦いである。しかし、私はこの程度のカタログ燃費はどうでも良いと思っている。
e燃費による実効燃費はアルトエコが22.70km/Lで、ミライースが20.60km/L。(ミライースの方が圧倒的に登録台数が多い事は考慮すべきだが)まぁどっちも平均すると20km/L前後は走ると理解しておけば良いのではないか。ハイブリッド車も含め、エコカーはカタログ燃費と実効燃費の乖離が大きいのは由々しき問題と感じている。
今回「ムーヴ」のマイナーチェンジで一番評価したいところは、センターメーターを改めたことと、足回りにスタビライザーを装着したことだ。一時期は親会社のトヨタもセンターメーターを好んで採用したが、結局は廃れていった。また、ダイハツ車は特にコストダウンのためにスタビライザーを平気で省いていたのだが、「ムーヴ」は今回の改良より、前後スタビライザーを装備することとなった。(2WD)
一方で、残念なことはSRSサイド+カーテンエアバッグの設定が最上級のターボモデル「RS」にメーカーOPで用意されるのみで、それ以外は選択肢すら無い。「スマートアシスト」で安全性をウリにしているにも関わらず、SRSサイド+カーテンエアバッグには消極的なのか。ホンダ「N-ONE」はVSA(横滑り防止装置)とサイド+カーテンエアバッグの装着に積極的なだけに惜しい。
フロントフェイスを大きく変えてきたことは商品力のリフレッシュには効果的だった。残念ながら、改良前のフェイスはコストダウンが優先されたのか、品質感に欠けていたと思う。新型「ムーブ」はベースモデル「L」に「スマートアシスト」を装着した「L"SA"」がお買い得。113万円(2WD)と言う価格と装備レベルを考慮すると、「ワゴンR」「N-ONE」より頭ひとつ抜けている。
2013年は「ワゴンR」「ムーヴ」「N-ONE」の販売競争が楽しみ。是非、機会を見つけてテストしてみたい。

↓3代目「ムーヴ」(2002年 - 2006年)この型が一番良かったと思います。
Posted at 2012/12/23 01:08:45 | |
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