![[生産中止]ホンダ・ライフ ひっそりとモデル廃止。第2章閉幕。 [生産中止]ホンダ・ライフ ひっそりとモデル廃止。第2章閉幕。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/033/121/957/33121957/p1m.jpg?ct=1b6ec06a11fe)
ホンダの新世代軽自動車「N」シリーズの販売が好調だが、永年に渡ってホンダの軽自動車を支えてきた「ライフ」がひっそりとモデル廃止となった。(2014年4月で販売終了)
初代「ライフ」は、N360の後継モデルとして1971年に登場。しかし、1974年にはホンダが軽乗用車から一時撤退。短命なモデルであった。1997年に「トゥデイ」をベースに再び「ライフ」(2代目)が復活。しかし驚いた事に、翌1998年には新規格へ対応した3代目「ライフ」が登場。2代目「ライフ」は僅か1年半の短命モデルとなった。3代目以降はホンダの主力軽自動車として活躍してきたが、2011年「N-BOX」が登場し主役交代。「N-ONE」「N-WGN」も登場し、「ライフ」はいよいよお役御免となったようだ。
「ライフ」の最終モデルとなった5代目(2008-2014)は結論から言えば、セールスはイマイチで失敗作に分類されるだろう。しかし、失敗していたのは主に「スタイリング」であり、基本的なコンセプトやクルマの出来映えはかなり良かっただけに惜しいモデルであった。既にCVTが全盛の時代に、ホンダは旧態依然の4ATを採用したのも失敗要因だろうが、不自然なフィーリングのCVTよりも枯れた4ATの方が余程自然であり、ホンダらしく軽快に吹け上がるエンジンとのマッチングは悪くなかった。個人的にも、リースアップ迄の数ヶ月だったが会社のクルマとして5代目を愛用した経験がある(写真左上)。前後左右の視界は抜群に良く、とても運転がしやすいクルマだった。また、器用なシートアレンジをバッサリ諦めた事で、シートは前後共にタップリとした厚みとサイズで好印象だった。まぁ燃費はライバルに比べて若干見劣りしていたと思う。外観のみならず、インテリアも大雑把でパッとしないデザインなのは残念ポイントか。この頃のホンダデザインはどれもこれもピント外れだった。2010年11月のマイナーチェンジで大掛かりなフェイスリフト(下の写真)を実施したが、人気の回復には繋がらなかった。(
2008年11月の発売直後に5代目ライフをインプレッションしているのでご参照あれ。)それでも数年後に二束三文の投げ売り価格になったら...。街乗りのゲタ車として1台欲しいね。
「ライフ」と言えば、4代目(写真一番下)が5代目以上(?)に今でも普通に走っているし、内外装の質感は5代目より良かったのも事実。2003年の登場だから、初期モデルは既に10年以上が経過しているが、未だその魅力は色褪せない。思えば、今日に繋がる軽自動車の品質・質感向上はこの4代目「ライフ」から顕著になった様な気もする。レンタカーで何度も借りて乗った経験(
その1・
その2)もあり、とても好きなクルマでした。1997年に復活を遂げたホンダ「ライフ」の第2章はこれで幕を閉じた。お疲れ様でした。

↓未だデザインが色褪せない4代目ライフ。この頃が人気もピークか。

Posted at 2014/05/17 02:29:13 | |
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