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2014年12月29日 イイね!

[フルモデルチェンジ]スズキ・アルト 好きになるのに1秒もいらない。

[フルモデルチェンジ]スズキ・アルト 好きになるのに1秒もいらない。スズキ「アルト」がフルモデルチェンジした。なんとか年内に試乗したいと思っていたが、調整が出来ずタイムアップ。来年の課題としたい。
さて。新型「アルト」の話題はトヨタ「アクア」に並ぶ超低燃費 37.0km/L(2WD/CVT)を達成したことだろうが、本当のニュースは新規に開発されたプラットホームを「アルト」から投入したこと。高張力鋼板を多用し、レイアウトを見直す事で、大幅な軽量化と剛性の向上を実現したという。新型「アルト」は先代比で-60kgを達成。2WD車なら610~650kgに収まっている。元々700kg前後の軽自動車から-60kgを達成することは容易ではなかったはず。もちろん、低燃費の実現にも大きく向上した。価格にシビアな軽自動車の中で、最も低価格なアンダー100万円のゾーンを主戦場とするアルトは贅沢な燃費向上策の採用は難しい。今回の37.0km/L(2WD/CVT)はワゴンRに採用されたマイルドハイブリッド「S-エネチャージ」は使わずに達成されている。恐らく、今後ダイハツとの燃費競争が更に激化した場合にはサクッと搭載され、いよいよ40.0km/Lが達成されるのだろう。
スズキのラインナップ中で、主役が「アルト」から「ワゴンR」へ変わって久しい。正直、今回のモデルチェンジも地味な内容で、燃費と価格以外には見るべきポイントは無いだろうと思っていた。しかし、スズキは「アルト」で勝負に出た。今一度、最もベーシックな「アルト」にスポットを当てよう。ダイハツと激しいセールス競争が展開される最中、いつまでも「ミライース」の後塵を拝する訳にはいかない。燃費性能だけでなく、クルマの地力で選ばれるモデルへ。これまでの女性好みに擦り寄ったファニーフェイスを捨て、好き嫌いが別れても指名買いを期待出来る個性的なデザインを採用。キャッチフレーズは「好きになるのに1秒もいらない」これまでの「アルト」ならば、絶対に掲げなかったフレーズ。「ハスラー」が大ヒットしているスズキは何かを掴んだようだ。
新型「アルト」のグレードは5つ。5ナンバー乗用モデルが上位から「X」「S」「L」「F」の4つ。そして4ナンバー貨物登録のバンモデル「VP」。価格は69.6万円(VP/2WD/5MT)~124.5万円(X 2トーンバックドア/4WD/CVT)。売れ筋は100万円を切る「L」もしくは「F」だろうか。興味深いのは「L」と「F」の違い。「L」はCVTを採用し、エネチャージを搭載し、37.0km/Lを発揮するベーシックモデル。一方で、「F」は5MTとシングルクラッチのロボタイズドミッションである5AGSを用意する。現時点で「F」にエネチャージは用意されない。恐らく、「F」はスズキにとっては実験的なグレードではないか。スズキがジヤトコから調達する副変速機構付CVTよりも軽量で安価な5AGSへの移行が日本市場で受け入れられるのか試しているのではないかと推察する。
残念なのは、「L」・「F」どちらもリヤシートのヘッドレストが省略されたこと。更に、ライバルの「ミライース」では販売店オプションで後付のリヤヘッドレストが購入可能だが、新型「アルト」にその選択肢はない。リヤヘッドレストは上位2グレード「X」・「S」のみに用意される。メーカーOPでCVT/5AGS車にはレーダーブレーキサポート(衝突回避支援)が装着可能にも関わらず、リヤヘッドレストが無いというのは画竜点睛を欠くと言うものだ。早期の改良で解消すべきである。まぁ絶対にリヤシートにゲストを乗せない(乗らない)という方は気にする必要はないのだが。
先代の「アルト・エコ」で最も不評だったガソリンタンク容量は20L→27Lへ改善された。そもそもカタログ燃費の為に削られた項目であったが、今回は車体そのものが軽量化された事で、ガソリンタンク容量を減らす様な小細工が不要になった。ライバルの「ミライース」は30L(2WD)~34L(4WD)を確保しているから、本来ならば30Lを確保して欲しかった。ユーザーにとって燃料タンク容量を減らしたことで航続距離が短くなる弊害は最小限にすべきだろう。
私がアルトを買うとすれば....。先日新型になったダイハツ「ムーヴ」(L"SA"が119.8万円)が結構お買い得であるため、やはりアルトは100万円程度を限度に選びたい。「S」のレーダーブレーキサポート装着車が102.3万円(2WD/CVT)なのでコレを選ぶだろう。
新型「アルト」に、遅れてターボエンジンのスポーツモデル「RS」が追加されるようで、非常に楽しみであるが、恐らくベースモデル(NA)でもかなり良く走るはず。何故なら、私が以前乗っていた2名乗りの「ツイン」は600kgのボディを専用チューンのK6Aエンジン(44PS/5,500rpm 5.8㎏-m/3,500rpm)と3ATと言う非力なパワートレーンながらも、なんら不満のない走りを披露していた。一方新型「アルト」は重たいCVTモデルでも650kgに抑えられ、R06Aエンジン(52PS/6500rpm 6.4kg-m/4000rpm)とレシオの幅広い副変速機構付CVTで走らせる。単純にパワーウエイトレシオで比較しても13.63(ツイン)→ 12.5(新型アルト)とアルトが優位。加えてミッションの性能差が加わる。そう考えると、最もベーシックな「F」の5MTで84.7万円と言うのも面白いではないか。MTモデルは610kgと更に軽量だし。久しぶりに今後の展開が楽しみな新型「アルト」。そして、今後この新開発プラットホームがスズキの軽自動車に展開されていくのは間違いない。軽自動車の世界もまだまだ楽しめそうだ。




Posted at 2014/12/29 12:32:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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