![[マイナーチェンジ]トヨタ・オーリス 新開発1.2L直噴ターボエンジン搭載 [マイナーチェンジ]トヨタ・オーリス 新開発1.2L直噴ターボエンジン搭載](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/035/481/692/35481692/p1m.jpg?ct=187cf316a234)
トヨタは「オーリス」をマイナーチェンジした。今回の改良におけるポイントは3つ。①新開発1.2L直噴ターボエンジンを搭載 ②カローラに続いて採用された衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」 ③内外装デザインの変更である。
まぁ異論を恐れずに言えば、①の1.2Lのダウンサイジングターボエンジン以外は一切興味の沸かないクルマ。相変わらずブサイクで何ら魅力を感じないスタイリングや内容の割に高価な価格設定を見れば、これからも不人気車であることは確実。余程トヨタ縛りのある人か、不人気車マニアでなければコレに手を出す必要は無いだろう。
VW「ゴルフ」が1.4Lのダウンサイジングターボエンジン(ツインチャージャー)を「GT TSI」として日本市場に投入したのは2007年2月だった(305万円/6速DSG )から、そこから数えても8年以上が経過。ようやくトヨタもダウンサイジングターボエンジンの発表に漕ぎつけた。ハイブリッドに傾注するあまり、根本となるエンジンの開発に遅れを取っているのは明らかである。
トヨタの新型ターボエンジン「8NR-FTS」は、水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボチャージャーを組み合わせる。また、小型水冷式インタークーラーの採用等によって、高レスポンスと、幅広い回転域での最大トルクの発生を実現したという。また、シリンダー内の強いタンブル流と、直噴(D-4T)が混合気を形成し、高効率の高速燃焼を実現。さらに、負荷に応じバルブ開閉タイミングを制御する連続可変バルブタイミング機構(VVT-iW/吸気側)が可能としたアトキンソンサイクルなど、燃焼改善と損失改善を追求。スペックとしては、最高出力116ps/5200-5600rpm 最大トルク 18.9kg-m/1500-4000rpm を発揮し、圧縮比は10.0。但し、燃料はハイオク指定。日本のメーカーならレギュラーで勝負して欲しいところ。まぁそのうちレギュラーにも対応するだろうと勝手に期待。燃費は19.4km/L(JC08モード)。車重が1300kgもあるから頑張った数値と思うが、ライバルのVW「ゴルフ」は21.0km/L(1.2L TSI)を達成しているだけに、後発としては全く情けない限り。更に言えば、組み合わせるミッションが未だにCVTであることは大きな欠点。価格は259万円(120T)と、VW「ゴルフ」の「TSI Trendline」264万円の若干下を狙った様だが、これ位の価格差ならば悩むことなくVW「ゴルフ」を買うべき。更にもう少し予算を追加して277万円を出せば、AWDかつ1.6Lのダウンサイジングターボを搭載するスバル「レヴォーグ」の「1.6GTアイサイト」が買える。私には「オーリス」を選ぶ理由が感じられない。トヨタの強気なマーケティングも結構だが、いつまでも国内市場に盲目的なトヨタ信者が存在するとは限らない。そろそろ、トヨタは本当に「これは良いクルマだ」と驚くようなモデルを作ってほしいものである。まぁそれをあえて作らないのがトヨタの凄さなのかもしれないが。

Posted at 2015/04/18 14:25:40 | |
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