![[本日納車されました~]ホンダ・S660 "α"(6MT) 再びホンダのSへ。 [本日納車されました~]ホンダ・S660 "α"(6MT) 再びホンダのSへ。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/036/135/757/36135757/p1m.jpg?ct=addef780df3d)
突然ではありますが、本日ホンダ「S660」が納車となった。正直思っていたよりも早い納車で驚いた。今年の3月末に正式な発注を終え、7月末に生産予定だと口頭で説明を受けていた。とは言え、完全に通りすがりで一見さんの販社で契約したこともあり、口約束だけの納期が本当に守られるのか半信半疑(笑)であったが、結果はそれよりも少し早まって7月中旬に生産が完了。そういう意味では、注文が殺到し、クルマが取り合いになっている首都圏に比べ、新しいモノをあまり好まない気質の仙台は穴場だったのかも。私が購入した販売店では第一号納車との事だ。
早速、慣らしも兼ねて高速道路を中心に250km程走ってきた。実は「S660」を運転するのはこれが初めて。事前の試乗も出来たのだが、今回は先入観が無いニュートラルな状態で納車を迎えたかったので自粛していた。早速簡単なファーストインプレッションを書いておく。
グレードは「α(アルファ)」の6MTで、メーカーOPはセンターディスプレイ(バックカメラ付)とシティブレーキアクティブシステムを装着。本体価格はOPも含め226.6万円(税込)。これを高いと感じる方も少なからず居るだろうが、私はむしろ「S660」はバーゲンプライスだと思う。もしこのクルマが欧州メーカーで生産されていたとすれば簡単に倍以上の値付けになるだろう。「S660」はハンドバッグの置き場所すら悩む完全な趣味のクルマ。実用車の常識で評価すべきではない。
何にしても、まずは「低い」。乗り降りも結構大変だが、これだけでスポーツカーに乗っていると気分が高揚するのも事実。そして結構エンジン音が遠慮無く侵入してくる。ボディ剛性(感)は想像以上にガッチリしていて、ドアが閉まる音も「S2000」にも似た低く太い音で驚いた。スカットルシェイクが皆無とまでは言わないが、これだけガッチリしていれば安心感すら感じさせる。脚は思っていたよりもソフトでよく動く印象。ステアリングも軽い。これは先日試乗した新型「ロードスター」にも通じる部分。エンジンはホンダの得意分野でターボ付きでも高回転までストレス無く吹け上がるタイプだが、もう少しサウンドのチューニングに期待したいところ。3気筒特有の安っぽさを感じてしまう瞬間がある。正直、アウトプットは先代「コペン」に搭載されたJB-DET型直列4気筒ターボエンジンの方が刺激的だったと記憶している。但し、JB-DET型はあまり高回転まで回す意味がなかったから、「S660」のS07A型とはキャラクターが違う。低中回転域のトルクはコペンに劣るが、高回転域まで息の長い吹け上がりは「S660」の特徴だろう。最近モヤモヤしたフィーリングのCVT車が氾濫しているから、「S660」の6MTは結構新鮮味があるのではないか。今どき珍しく、しっかりと適切なシフトポジションを選んでクルマをコントロールする必要がある。失敗すれば失速し、ノッキングも発生する。でもそれこそがマニュアル車を駆る楽しみでもある。シフトストロークはかなり短く、手応えもシッカリ。「S2000」との比較ではミッションの剛性感で一歩譲るが、これだけでも「S660」を買う理由になる。燃費も良好で、車載燃費計の数値では21.0km/Lを記録していた。
久しぶりにしっかりと乗りこなすには多少の時間と距離を共にする必要が有ると感じたクルマ。確か「S2000」を買った時も同じように感じた記憶が有る。ND型「ロードスター」ではなく、「S660」を選択したことに後悔はない。「ロードスター」の後ろ姿が好みでは無い事と、全幅が1735mmである事。個人的には軽量化も含め、全幅は1695mmに留めて5ナンバーサイズへ回帰して欲しかった。その点、「S660」は軽自動車の規格内に収まっていることに価値を感じ、一票投じることとした。さて、これから暫く難しいハナシは抜きにして「S660」で走り回ることとしよう。

Posted at 2015/07/27 23:27:06 | |
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