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スズキ「ハスラー」が一部改良を実施した。発売から二年が経過し、ライバルとなるダイハツ「キャスト」が発売された事を考えるとベストなタイミングでの補強。
今回のメニューで目を引くのはスズキが軽自動車では「マイルドハイブリッド」と呼ばず「S-エネチャージ」と呼ぶモーターアシスト機能をターボエンジン搭載車にも採用。減速時エネルギーを助手席下に設置のリチウムイオンバッテリーに充電し、加速時に(僅かながらも)モーターアシストに使うことで燃費向上を狙うもの。カタログにはモーターの最高出力は2.2PS/1,000rpm 最大トルク4.1kg-m/100rpmと記載されるから過度な期待は禁物だが、軽自動車のエンジンが元来そんなに大きな出力を持たない事を考えると馬鹿には出来ない。特に燃料を多く消費する発進時にモーターアシストするだけでも燃費改善効果はある。
私の「フレア・クロスオーバー」は「S-エネチャージ」の前世代である「エネチャージ」が搭載され、回収した電力を電装品に使うことでエンジンの発電負荷を減らすものだが、それでも平均して18km/L(ターボ+4WD)は走る。一昔前の軽ターボ車の燃費を考えると隔世の感すらある。今回「S-エネチャージ」に進化したことで、燃費は25.0km/Lから26.2km/L(ターボ+4WD)へ改善された。約5%の改善だが、軽自動車の価格帯でこの技術を普及させようとスズキが孤軍奮闘しているのは頼もしい。
上級グレードの「X」系には、スバル「アイサイト」の様にステレオカメラを使う衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備した。「ハスラー」はヒット車であり最近はアチコチで見かけるクルマになった。そういうクルマこそ積極的に安全装備を充実させていくべきで、スズキの英断は称賛に値する。あわせて「X」系にはクルマの真上から見た様な映像を四カ所のカメラから合成する「全方位モニター付メモリーナビゲーション」をメーカーオプションで設定した。当初は馬鹿にしていたが、案外実用的で車庫入れが苦手な方には役に立つ装備だ。惜しいのは「SRSサイド・カーテンエアバッグ」の設定が無い事。スズキは他社に比べ何故かサイド・カーテンエアバッグに消極的だ。上級グレードの価格帯を考えると、軽自動車といえども装備してほしい。
ボディ色にも「アクティブイエロー ブラック2トーンルーフ」「ポジティブグリーンメタリック ブラック2トーンルーフ」「シフォンアイボリーメタリック」の三色を追加設定。
個人的には助手席にもシートヒーターが設定された事が悔しい。従来の運転席だけと言うのは割り切り過ぎだろう。特別仕様車の「JスタイルII」になると、パドルシフトやクルーズコントロール、「ナノイー」搭載のフルオートエアコンとか「これでも喰らえ」的な状態になるのも面白い。結果的にデザイン面では大きな変更はなかったが、装備面での改良は驚くべき内容だったと思う。ダイハツ「キャスト」も私の想定よりは売れているとか。この改良を契機に両車のセールスがどう展開されていくか楽しみにしたい。

Posted at 2015/12/16 15:27:23 | |
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