![[ミニバンから撤退??]マツダがミニバン3車種を廃止し、SUVに特化? [ミニバンから撤退??]マツダがミニバン3車種を廃止し、SUVに特化?](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/037/433/700/37433700/p1m.jpg?ct=47f3326c59c1)
日経新聞のスクープとしてマツダがミニバン3車種(MPV・ビアンテ・プレマシー)の次期モデルを開発せず、順次生産を中止し、ミニバンから撤退。今後はSUVに特化すると書かれた。割と反響が大きかったようで、Yahoo!のトップページにもニュースとして取り上げられていた。
しかし、現時点でマツダからミニバン廃止に関する発表は無いが、そんなに驚くような事でもないだろう。まぁマツダ製ミニバン3車種を次期プレマシー1車種に統合するのかな..と期待はしていたが、最近の販売状況を見る限りそれも難しいとマツダが判断しても不思議ではない。
最古参の「MPV」は2006年2月に登場しているから既に10年が経過している。細かい仕様変更は続いていたものの、大がかりな改良は2008年1月のMCが最後。先代モデルが大幅値引きで有名だったのは残念な記憶だが、比較的大きなボディと手頃な価格がマッチし、それなりに売れていたが、現行モデルは海外市場を意識し、更に拡大されたボディはさすがに日本市場では大きすぎる印象を受けた。価格も割高感があり、販売は発売当初から低迷傾向だった。
続いて「ビアンテ」は2008年7月に登場。セレナ・ステップワゴン・ノア/ヴォクシー等の売れ筋ライバルが5ナンバーサイズを死守する中、「ビアンテ」はアッサリと全幅1770mmの3ナンバーボディで登場。それでいて好き嫌いの分かれる奇抜な外装デザインだったから、これも当初から販売は苦戦していた。途中でギラギラグリルを採用した「GRANZ」を追加したが、更に迷走を強調した様に感じた。三菱「デリカD:5」の様にキャラクターが明確ならば良いが、ビアンテは売るのが難しいクルマだったろうね。そういう意味で、「MPV」と「ビアンテ」に次期モデルが無いのは当然の事に感じるし、モデル廃止になっても実質的な影響は無い。
最後に「プレマシー」。現行モデルは2010年7月に登場しているが、実質的には先代モデルのビックマイナーチェンジ版。ガラス周りの大半がキャリーオーバーされたから、シルエット的に変化が少なく、新鮮味が薄かったのが惜しい。乗れば爽快な走りが楽しめる貴重なミニバンであったが、既に国内市場においてミニバンの主流は背の高いBOX型になっており、ステーションワゴン型のミニバンは少数派。但し、個人的には現行「アクセラ」ベースのステーションワゴン型ミニバンとして、次期「プレマシー」が出るのを期待していた。パワフルなクリーンディーゼルが搭載されれば結構売れるのではないかと感じている。
しかし、市場の状況は厳しくホンダ「ジェイド」の販売も不振だし、トヨタ「ウイッシュ」も後継がなく年内にもモデル廃止と言われており、このジャンルに「プレマシー」のモデルチェンジを望むのは厳しい。加えて言うならば、最近のマツダ車は正しい運転姿勢にこだわりを持ち、Aピラーをドライバー側に引き、立て気味にする事でボンネットを長くし、前輪をより前方に押し出すようなシルエットを採用する。サイズが限られる「デミオ」も例外ではなく、荷室や後席スペースを犠牲にしても走りを優先するコンセプトを貫く。一方で、少しでも広く使いやすくが期待されるミニバンはマツダの開発姿勢とは相容れないのも事実。やはり、マツダから新しいミニバンの登場を期待出来る状況ではない。欲しい方はお早目に…。

Posted at 2016/03/01 07:53:19 | |
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