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2016年03月23日 イイね!

[試乗インプレッション]スズキ・アルトワークス(5MT/4WD) 軽量こそ全て

[試乗インプレッション]スズキ・アルトワークス(5MT/4WD)  軽量こそ全て遅ればせながら、スズキ「アルトワークス」に試乗する事が出来た。しかも、希望していた5MT/4WDに乗れたので良かった。価格は161.7万円のモデル。新開発の軽量プラットホームを採用した恩恵で、車重が4WDモデルでも720kgに留まるのは立派。昨年乗っていたホンダ「S660」は830kgだったから、110kgも違う。この重量差は差異化の難しい軽自動車の世界では極めて大きな違いとなる。否が応でも期待が高まるというものだ。試乗は国道を中心とした一般道のみを20分程度。山道なども含まれないから、まずはご挨拶程度。
雑誌等々でレカロシートの座面が高いことを指摘する記事を多数見たが、確かに座面は高い。「シビックTypeRユーロ」を思い出す。まぁ現行「スイフトスポーツ」も決して低くは無いから、スズキとしてはこれ位が標準なのかも。個人的な好みとしては、座面を3~5cmは低くしたいと感じたが、ステアリングの調整はチルトのみ。闇雲に座面を下げてステアリング位置に違和感が出るもの考え物。まぁこの辺りはサードパーティがなんとかしてくれると期待。
また、ステアリングが重いとか、エンジン音が騒々しいという記述も複数あったが、私は全く気にならなかった。この程度で重いだのウルサイだの言うならば、スポーツモデルに乗る意味がない。普段トヨタ車にでも乗っているんだろうか。むしろ、個人的にはクラッチペダルの軽さが気になる。もう少し重みがあっても良いと感じた。あえて難を言えば、F6A/K6A時代のスズキユニットの方がサウンドとしては快音だった。R06A型は少々事務的かつ地味目なサウンドが惜しい。
小気味良くカチカチと決まるショートストロークのMTミッションと、割と濃い目の味付けを施されたスロットル特性のお陰で、イマドキ珍しいくらいにヤンチャな走りを楽しめるクルマ。恐らく、高速道路で延々と長距離を走ると疲れるクルマかも。やはり、郊外のワインディングが待ち遠しいクルマ。街中のちょっとした場所、そして法定速度内でも走りの楽しさを感じられるのが軽スポーツの醍醐味。
僅か720kgの軽量ボディにも関わらず、むしろガッチリとした剛性感すら感じるから不思議。ドアを閉める音はさすがにバチンと軽い感じだったが、まぁ許容範囲内だろう。一昔前の頼りない軽自動車のイメージは全く当てはまらない。
正直、「S660」の加速感とは比べ物にならない元気なダッシュに笑いすらこみ上げてくる。やはり、軽量ボディが効いている。数値的に大した差では無いと思うが、体感的にはかなり違う。「アルトワークス」を選ぶ理由の大半はコレだろう。あぁ若い頃に友達が乗っていた「アルトワークス」とか「ミラTR-XX」もこんな感じだったなと回想。常にクルマがイケイケで全力投球。但し、昔の様に低回転域がスカスカなエンジンではなく、発進も容易で気難しい部分は全く感じさせない懐の深さは現代流。最近のクルマはどれも退屈で刺激が無いとお感じの方は是非、一度お試しいただきたいクルマだ。
軟弱な事を言えば、カップホルダーはもう少し使いやすい位置に設置して欲しい。5MT車の場合、シフトレバーの前方に1本分しかない。スポーツモデルと言えども、そういう気配りはウエルカムなのではないか。後席もベースモデル「アルト」同様に一体可倒式だが、分割可倒式を奢って欲しい。
異論を恐れずに言えば、若者が無理して「86」「BRZ」を買うくらいなら、「アルトワークス」を買ってアチコチ走り回った方が面白いはず。燃費・タイヤ・維持費・保険・高速道路等すべてが安い。ついでに言えば、リセールも「アルトワークス」の方が強いだろう。同じ軽スポーツでも「コペン」や「S660」は2名しか乗れず、荷物の積載にも難があるが、「アルトワークス」ならそれも柔軟。下手な中古車を買って修理費に怯えるより、「アルトワークス」を新車で買えば手厚い保証も付いて来る。なかなか代わりの無いクルマ。まぁ実際には通勤車として「アルトワークス」を求めるサラリーマンが多いとスズキのセールス氏は言っていた。それも悪くない話だ。
これまで述べてきたとおり、完璧に良く出来たクルマだとは思わないが、懐に優しく、実用性もあり、刺激的な走りも楽しめるとあって、庶民のスポーツカーとしては有り難い存在。まぁ無理を承知で言えば、レカロシートをレスオプションして、あと10~15万円位安いモデルがあれば完璧。もしくは、アルト「ターボRS」に5MTが有っても良いのではないか。逆に、「ワークス」にはフロントLSDや四輪ディスクブレーキまで望むのは贅沢だろうか。
高いお金を払った排気量のデカいエンジンを積むクルマが速いのは当然で、なんの面白みもない。出来るだけコンパクトかつ価格の手頃なクルマの中で楽しいヤツを探すのが私の楽しみ方。「アルトワークス」は価格的にマツダ「デミオ」の13S(5MT/FF)が145.8万円~で買えることもあり、「アルトワークス」と「デミオ」のどちらがより楽しくて「買い」のクルマなのか。今年の研究テーマとなりそう。

Posted at 2016/03/23 21:30:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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