![[フルモデルチェンジ]スバル・インプレッサ 5代目は全幅1775mmに成長 [フルモデルチェンジ]スバル・インプレッサ 5代目は全幅1775mmに成長](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/038/749/729/38749729/p1m.jpg?ct=458caad1da1d)
スバルは「インプレッサ」をフルモデルチェンジした。セダンは「G4」。5ドアHBを「スポーツ」と呼ぶのは先代からの継承。
早いもので、「インプレッサ」も5代目となった。初代モデルは1992年(平成4年)に登場。既に「レガシィ」がツーリングワゴンでヒットを飛ばしていた頃で、よりコンパクトでラリーで勝てるモデルとして登場した事は周知のとおり。「レガシィ」が正統派ステーションワゴンなら、「インプレッサ」は軽快な印象の「スポーツワゴン」を設定し、「WRX」との2本柱となった。もはや記憶も薄れつつあるが、2ドアクーペボディの「リトナ」が設定されていたのも懐かしい話。
1998年に私が購入したのが2ドアボディの「
STiバージョン4 TypeR」と言うガチガチのスポーツモデル。随分古い話になりました。
月日は流れ、スバルはラリー競技から撤退し、今や「WRX」は独立したスポーツモデルとなり、「インプレッサ」は完全にスバルのエントリーモデルとして役割を果たすこととなった。今回はセダンとハッチバックのみだが、近い将来「XV」も新型へ移行するだろう。個人的にはソレが一番気になるところだ。
新型「インプレッサ」の詳細は公式HPを見ていただくとして、やはり社運を賭けた新プラットホームである「スバルグローバルプラットフォーム」を新型「インプレッサ」から導入する事に興味がある。まぁクルマ好き目線では大きなニュースだが、一般的には地味な裏方の話題。しかし、今後登場するスバル車の大半が採用する新プラットホームなだけに、そのポテンシャルは否が応にも期待が高まるというもの。一方、期待していたパワートレーンは改良を加えられたとはいえ、1.6L/2.0Lの水平対向4気筒エンジン(NA)にCVT(リニアトロニック)の組み合わせを踏襲。今回MT車はラインナップから消えた。折角の「スバルグローバルプラットフォーム」採用なのに、パワートレーンは退屈な状態で興醒め。本来なら、このタイミングでCVT(リニアトロニック)は卒業すべきだった。
スバルはCVTの元祖であるECVTを生み出したメーカーであり、ノウハウを豊富に保有する事や、独自性の高い水平対向レイアウトにマッチするミッションを簡単に外部調達出来ない問題が有ることは想像に難くない。また、世に数あるCVTの中で、スバルのCVT(リニアトロニック)はかなり出来が良く、取り立てて非難すべき存在とは思わない。しかし、それはCVTの中で比較した話であり、最近の優秀な多段ATには太刀打ち不可。スバルがよりプレミアムな存在を目指すのであれば解決すべき問題だ。残念ながら、当面私がスバル車に乗ることは無さそうだ....。
新型「インプレッサ・スポーツ」のボディサイズは全長4460全幅1775全高1480mmと更に拡大。マツダ「アクセラ」とほぼ同寸と言える。グローバルで勝負するにはこれ位のサイズが必要なのは理解するとして、スバルにはマツダ「デミオ」に相当するコンパクトカーが無い。トヨタ/ダイハツからのOEMでお茶を濁さずに多少価格は高くとも、スバル謹製のコンパクトカーを見てみたいものだ。
新型「インプレッサ」は全車に運転支援システム「アイサイト(ver.3)」や歩行者保護エアバッグを採用するなど、先進的な安全装備を積極的に標準装着したことは称賛に値する。価格もそれなりに高価になった印象だが、上質になった内外装のお陰で割高感は無い。むしろ、FWDを設定した事に違和感を感じるくらいだ。どうせなら、スバル得意のAWDに特化しても良いのではないか。
まぁなんにしてもスバルの力作であることは間違いない新型「インプレッサ」。色々と注文を書いてしまったが、それは期待の表れ。これがトヨタならそんな期待はしない。スバル・マツダ・スズキが元気なうちはクルマ好きも安泰だ。近いうちに新型「インプレッサ」のインプレッションをお伝えしたい。
Posted at 2016/10/24 22:38:36 | |
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