![[フルモデルチェンジ]VW・ティグアン MQBプラットホームのSUV [フルモデルチェンジ]VW・ティグアン MQBプラットホームのSUV](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/039/233/995/39233995/p1m.jpg?ct=0296618fccad)
VWのSUV「ティグアン」がフルモデルチェンジした。初代は割と長寿モデルになった。日本市場では2008年9月の導入だったから、約8.5年が経過。初代「ティグアン」は、累計280万台以上をワールドワイドで販売したヒットモデルだが、日本では累計約1.5万台と低調だった。まぁ日本車のライバルが多いセグメントだから、知名度・ブランド力・価格設定・商品力のどれもが初代「ティグアン」は元来VW贔屓の私にも中途半端に見えた。乗ればそれなりに説得力のあるクルマだったと記憶しているが....。
さて、2代目「ティグアン」について。今後モデル追加があるだろうが、今回の初期モデルは全車FF(2WD)で6速DSG。エンジンは1.4L-TSIで150ps/5000-6000rpm 25.5kg-m/1500-3500rpmを発揮する。車重は1540~1570kgあるから、必要充分なスペックだろう。しかし、このタイミングでもクリーンディーゼル(TDI)を輸入しないVGJにガッカリ。未だVWのディーゼル排気ガス偽装問題は記憶に新しく、ネガティブなイメージを払拭出来ていない。さりとて逃げ回っているだけで良いのだろうか。
新型「ティグアン」の価格設定にも驚いている。ベースグレードの「TSI Comfortline」は360万円だが、肝心の安全装備などが多数削られていてむしろ割高。実質的に「TSI Highline」の432.2万円がエントリーモデルだろう。
正直、惚れ惚れするほどスタイリッシュでもなく、驚くほどパワフルでもなく、取り立てて特徴のないFFのガソリンSUVとして極めて高価。本来200万円台のクルマだろう。輸入車でライバルを探すならBMW「X1」やメルセデス「GLA」により魅力を感じるし、マツダ「CX-5」なら2.2Lディーゼル+AWDの最上級グレードが買える。正直、新型「ティグアン」がマツダ「CX-5」に勝るポイントを見い出せない。VGJの勘違いマーケティングはいつまで続くのかと辟易している。
ちなみに、北米で「ティグアン」は2.0Lターボエンジン+4WDの「S with 4MOTION」が$26,970~で販売されている。(現時点で北米は先代モデル)日本円換算で約310万円。先代「ティグアン」の日本仕様(最終モデル)は「2.0TSI Leistung 4MOTION」が419.9万円だったから、100万円以上の差がある。これはVWに限った話ではないが、その差分を払う価値のあるモデルなのか見極める必要がある。10~15年前はVW車にその価値相当のアドバンテージを感じたものだが、現在そのオーラが無く残念。

Posted at 2017/01/28 01:25:31 | |
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