![[フルモデルチェンジ]スズキ・スペーシア 恐らく今回も.....。 [フルモデルチェンジ]スズキ・スペーシア 恐らく今回も.....。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/040/862/881/40862881/p1m.jpg?ct=c029401e9242)
スズキはハイトワゴンタイプの軽乗用車「スペーシア」をフルモデルチェンジした。
「パレット」の後継として「スペーシア」が登場したのは2013年3月だったから、5年未満でのフルモデルチェンジ。最近はどのクルマもモデルライフが長期化しているから、「スペーシア」はモデルチェンジを急いだ印象すらある。
ライバルのホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」にセールスで差をつけられていたのは事実。スズキが誇る新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、低床を維持しつつ全高を上げることで室内を高くし居住性を向上。さらに、前後乗員間距離を拡大し足元空間を広げた。これによって、ユーザーの期待する「広々感」を更に向上させるとともに、ライバルよりも華奢に見えていた外観の「見栄え」も改善したと説明する。
まぁ確かに、「パレット」・初代「スペーシア」は共にライバルに比べドッシリとした安定感の表現が弱点だった。実際の走りはライバルに劣ることは無かったと思うが、見た目の印象で損をしていたのは事実だろう。但し、個人的には新型「スペーシア」も相変わらずライバルより弱々しく見える気がするが大丈夫だろうか。特に、テールランプを随分高い位置に設置したおかげで、ヒョロっと背が高く横風に弱そうな印象を受けるのが惜しい。
新型「スペーシア」は予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用し、安全装備を充実させた。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」に加え、軽自動車で初めて後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を採用するなど、前後の衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備。さらに、フロントガラスに進入禁止の道路標識や車両情報などをカラー表示するヘッドアップディスプレイ、周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」を採用するなど、安全運転を支援する機能を充実させ、「セーフティ・サポートカー」の「サポカーS ワイド」に該当する。
販売目標台数は「スペーシア」シリーズ全体で12,000台(月販)とかなり強気。残念だが、私の予想ではこの目標を通期で達成するのはかなり厳しいのではないか。2月に発売した「ワゴンR」シリーズも16,000台(月販)を掲げたが惨敗。直近の11月は9241台。10月は8801台だから、「低迷」とは思わないが、スズキの計画には未達の状況である。(正確に言えば1度も達成していない)恐らく、「スペーシア」も同じ道を辿りそうな予感がする。(根拠は無いが....)
個人的に、スズキの割り切りと言うか、大衆車を作る上での取捨選択は潔くて好感を持っているのだが、最大のライバルであるホンダ「N-BOX」が格上の「フィット」や「フリード」ですら霞んでしまうような商品力を詰め込んでフルモデルチェンジを実施したことに比べてしまうと弱い。あくまでも従来の軽自動車レベルで構成されたモデルチェンジ。
要するに、ホンダ「N-BOX」から販売台数首位奪還を目指す様な意欲作ではなく、初代「スペーシア」よりはもう少し売れるように....程度の"志"で開発されているのが残念だ。
残念ながら、マーケットは日々変化している。「低価格」と「燃費」だけがフォーカスされた時代は終わり、軽自動車には「安全性能」とメインカーとして乗れる「見栄え」や「高品質感」が求められている。そのためには多少の追加コストも許容される時代。スズキは「ワゴンR」以降、この流れに乗り遅れているような気がしてならない。普通車の開発に工数が取られていて、軽自動車に手が回らないのかな....。



↓タントカスタム

↓N-BOX カスタム
Posted at 2017/12/17 22:58:46 | |
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