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日産自動車は電気自動車「e-NV200」を仕様向上し、注文受付を開始した。但し正式な発売は12月を予定している。
「e-NV200」は、商用車としての積載性や使い勝手を犠牲にせず、「リーフ」由来の電動パワートレーンを与えられた商用EV。また、給電機能「パワープラグ」(100Vコンセント)を装備し、外出先で電気製品へ電源供給を可能とし、走る蓄電池としてさまざまなビジネスシーンへの活用が期待される。さらに、「EVパワーステーション」を設置することで、「e-NV200」の電気をオフィスや店舗などへも供給することが可能となり、停電時や非常時などのバックアップ電源としても活用可能となる。
今回の目玉は40kWhの大容量バッテリー採用により、航続距離300km(JC08モード)を実現。従来モデルは24kWhのバッテリーで航続距離は190kmだったから、性能向上は多くのユーザーに歓迎されるだろう。
また、「リーフ」同様にバッテリー容量の低下抑制や耐久性の向上などにより、バッテリーの高寿命化を実現。これにより、保証を従来の5年10万kmから8年16万kmへ延長した事は大きなニュース。主にビジネスユースで酷使されるクルマとして信頼性の向上は必須であろう。
価格は395.4万円~476.2万円。今回、改良と同時に廉価グレード「VXバン」系を廃止したので、エントリー価格は60万円程度も高くなってしまったが、同等グレードで比較すると電池性能の向上に比して大きな値上げではない。
しかし、「リーフ」に比べて約100万円は高い価格設定には疑問がある。ベースモデルである「NV200」は200万円以下の商用車であるから、電動化に際してザっと価格は2倍以上になっている印象がある。勿論、装備内容が違う事は承知しつつも、価格設定に違和感が残る。せめて「リーフ」と同等の価格帯で「e-NV200」が設定されたならもっと話題になるだろうに。
ファミリーユースよりビジネスユースの方が車両電動化には適性があると考えている。夜間は未使用(充電)で、走行ルートも限られる(途中の追加充電が不要)場合が多い。しかし、コストには敏感な客層でもあるから、より一層の価格低減を日産はどう進めていくのか。非常に興味のある話だ。

Posted at 2018/04/22 17:44:24 | |
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