![[新グレード追加]日産・フェアレディZに「Heritage edition」追加 [新グレード追加]日産・フェアレディZに「Heritage edition」追加](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/041/432/742/41432742/p1m.jpg?ct=abaf2566ab25)
日産自動車は「フェアレディZ」に「Heritage edition」を追加し、5月11日より発売する。
「フェアレディZ」は、1969年の初代「S30」の誕生より、日産を代表するスポーツカーとして、世界中で愛用されている。
6代目となる現行型(Z34)は2008年12月に発売を開始しているから、間もなく10年が経過する古参モデル。
残念ながら、日産は「フェアレディZ」の進化を諦めてしまったようで、この10年間に施された商品改良はいずれも小幅なものに留まっており、相対的な商品力は色褪せている。バブル崩壊後の日産は苦しい台所事情から「Z32」をリフレッシュすることが出来ず、約11年間の停滞を招いた反省から、2002年に復活を果たした「Z33」は発売当初から「毎年の進化」を公約に掲げ、頻繁なアップデートを施していたのは記憶に新しいが、「Z34」は一転して、またもや放置プレイに終止しているのが残念。
スポーツカーとは発売して以降の改良と熟成が商品力の維持・向上に不可欠であることは既に過去のモデル達が証明している。開発の手を緩めたモデルは容赦なくメインストリームから外れていく厳しい世界でもある。正直、現時点に至っては「フェアレディZ」の存在意義すら疑問に感じしまう。
現行型(Z34)は不幸にもリーマンショック直後の登場で、発売当初からセールスが苦戦した事も放置プレイを招いた要因かも。個人的にはカリスマ開発責任者だった湯川伸次郎氏が日産を去ったことも原因ではないかと思う。
さて。今回追加する「フェアレディZ Heritage edition」は、北米で愛された1977年の「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」のデザインをリメイクしたもの。特にメカニズム面で改良は無く、当時アメリカで人気を博したレーシングストライプを採用したのが特徴らしい。
インテリアでもステアリング、センターコンソール、シフトノブ、シートなどに、イエローのアクセントを取り入れた。ボディカラーは、プレミアムアルティメイトイエロー(特別塗装色)を含む、全4色を設定した。価格は6MTが408万円。7速ATが415.8万円である。
日産にはこんな小手先の特別仕様車ではなく、「フェアレディZ」の渾身のフルモデルチェンジを期待したいところ。次期モデルは小型・軽量でよりスポーツカー路線を行くのか、それとも原点回帰でロングノーズのグランドツーリングを極めるのか。個人的には「Z32」の様な流麗で美しいクルマに戻って貰いたいのだが。まぁ最近の日産自動車に何を期待しても無駄。それが一番悲しい。


Posted at 2018/05/05 01:07:49 | |
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