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2018年08月16日 イイね!

[フルモデルチェンジ]トヨタ・クラウン 15代目は「つながる」クルマ

[フルモデルチェンジ]トヨタ・クラウン 15代目は「つながる」クルマトヨタ「クラウン」がフルモデルチェンジして15代目へ移行した。
「クラウン」が誕生したのは1955年(昭和30年)。終戦から僅か10年。まだ庶民にマイカーなど夢物語な時代である。
個人的には初代「セルシオ」に先行しV8-4.0Lエンジンを搭載した8代目と、未だ路上で現役バリバリ「ゼロクラウン」と呼ばれた12代目が印象に残る。
既に新型「クラウン」の登場から時間が経過している。諸元は公式ページ等を別途ご覧頂くとして、新型「クラウン」の感想なんぞを書いておこうかと。
結論から言えば新型「クラウン」の個人的評価は50点。トヨタなりに色々とチャレンジしたことは評価したいが、これが「クラウン」なのか??と疑問。
但し、リアルな「クラウン」購買層がこんな感じの変革を求めたのかも知れぬ。その辺りはもう少し月日が経ったところで判断したい。
何故私の評価が50点なのか。ザックリ言えば「なんだか浅いナァ」である。
トヨタが新型「クラウン」の開発に際し、色々危機感に駆られ「変革」にチャレンジしたのは大いに理解するとして、その内実がどうにも伝わらない。
トヨタの公式リリースを熟読しても新型「クラウン」の特徴は「新たなモビリティライフを提案する、初代コネクティッドカー」と「TNGAに基づきニュルブルクリンクで磨き上げた走り」この二点に尽きる。
また、従来モデルから大きくイメージを変えたスタイリングについて「凝縮された強さと、洗練されたエレガンスの両立によるスポーティセダンの創出」と表現し、「ロングノーズのFRらしいプロポーションと、6ライトウィンドウの採用によるルーフからラゲージにかけての伸びやかで流麗なサイドシルエットを実現した」と説明している。
これらに全てに共通する背景に(既に使い古されたテーマだが)「クラウン購買層の若返り」がある。私の記憶が間違いでなければ12代目の「ゼロクラウン」以降、毎回モデルチェンジの度に「若返り」を掲げていた。先代モデルも"ReBORN"をテーマに、「アスリート」のカミナリグリル採用や、ボディカラーを「ピンク」や「若草色」に染めたはずだ。まぁ結果的に小手先のお遊びで「クラウン購買層の若返り」は図れない。もっと根本的な改革が必要と結論づけたのだろうか。それ自体は間違った判断でもなさそう。
さて。結果として誕生した15代目新型「クラウン」。歴代「クラウン」がコツコツと積み上げたブランド(ロイヤル・アスリート・マジェスタとか)を捨て、小手先のデザイン論に走って唐突感のある6ライトウィンドウを採用したりするのは如何なものか。正直クルマが妙に細長く見えてしまい「マークX」のフル
モデルチェンジかと思った程。(私だけだろうか)これが「マークX」ならば、素直に「渾身のモデルチェンジ」と評価したい。やはりビッグネームたる「クラウン」には世間の流行と一線を画する孤高の存在であって欲しかった。たとえそれが70歳代に突入したと言われる「クラウン購買層の若返り」が出来なくともだ。
そもそも、何故「クラウン購買層の若返り」を目指さなければならないのか。既にショーファードリブン的要素は「アルファード」に需要が移行し、「クラウン」は遅ればせながら「スポーティセダン」を目指すのは理解するとしても、下手にトヨタが苦手な若年層に迎合する必要はなく、欧州のライバル達(メ
ルセデスやBMW)がそうであるようにエンジンやボディのバリエーションを拡大し、幅広い世代に支持される上級モデルを目指すべき。
だいたい何故ボディ形態は頑なにセダン1本槍なのか。「クーペ」「コンバーチブル」「ステーションワゴン」「クロスオーバー」等の追加で「クラウン購買層」は確実に拡がるだろう。トヨタにしてみれば遥かに困難な道程なのは間違いないが、これほど強固に確立した「クラウン」のブランドイメージを活かさない手はない。
それ故、豊田章男社長が提唱した「もっといいクルマづくり」を安易な解釈から国内向けの「クラウン」をニュルブルクリンクに持ち込み「走りを磨き上げた」なんて燥ぐのはナンセンスな話。そもそも「クラウン」に求められるのは日本の道路でいかに快適かつ安心安全なクルマであるべきかを追求すべき。「現地現物主義」だの「クルマは道がつくる」と言っていたのも他ならぬトヨタではなかったか。まぁ100歩譲ってどうせ走り込むならニュルブルクリンクではなく榛名山だろうに....。
新型「クラウン」はジリ貧の日本市場に見切りをつけ、セダン需要が未だ旺盛な中国市場に軸足を移そうと画策しているのかと疑いたくもなる。(気のせいであって欲しいが)
「スカイライン」や「シビック」の例を見ても、国内で歴史あるクルマのモデルチェンジは難しい。巨大な海外マーケットで量販するためニッチな国内事情は拾い難い一方で、いつまでも過去の栄光に縛られた保守的なモデルチェンジを望まれるのは不幸な話。
しかし、そんな歴史や栄光も立派な財産。専ら国内専売の「クラウン」はその保守的な期待に応え進化していくべきではないか。
トヨタにとって「クラウン」の伝統は「クラウン購買層の若返り」と引き換えにアッサリと捨ててしまえる程軽いモノだったのかと疑問である。
恐らく一昔前なら「クラウン○○」とサブネームを付けた派生車種扱いで1世代は様子を見る位の用心さがトヨタには有ったはず。いずれにしても「賽は投げられた」訳であり、お手並み拝見である。
個人的にかなり以前から漠然と年齢を重ねたら「クラウン・ロイヤル」をマイカーにしたいと過去何度か当ブログでも発言した。しかし新型「クラウン」はちっとも欲しくない。
何故なら、ニュルブルクリンクを走ることが得意なセダンなんぞ世界中にゴロゴロ存在する。
新型「クラウン」は深謀遠慮せずに丸腰で強力なライバルが群雄割拠するセグメントに自ら立ち入ってしまった様に見えてならない。「クラウン」だけが持つ独自の個性や価値観が薄まってしまった事がなんとも惜しい。
トヨタは新型「クラウン」の事を「つながる」クルマと言うが、随分と遠くへ行ってしまった様に感じる。
新型「クラウン」の下取りとして12代目「ゼロクラウン」が入庫し、激安価格で中古市場に流れてくる頃だろうか。置き場所さえあれば乗ってみたい。
Posted at 2018/08/17 00:09:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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