![[ニューモデル]トヨタ・カローラ スポーツ 今度こそ本物か? [ニューモデル]トヨタ・カローラ スポーツ 今度こそ本物か?](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/041/913/222/41913222/p1m.jpg?ct=3cb046d2f8c1)
ちょっと時間が経過しているが、トヨタの新型車「カローラ スポーツ」について。先代は「オーリス」と呼んでいたカローラ系のハッチバックモデル。
新型「クラウン」と同時デビューを果たすも、正直「クラウン」の陰に隠れてしまい、イマイチ話題にならない損な役回り。トヨタが力説する「初代コネクティッドカー」の肩書も正直言って良く判らん。私の様なクルマに敏感な人間ですら「判らん」のだから、一般消費者にそのメッセージはどれだけリアルに伝わったのだろうか。
少し咀嚼すれば、車載通信機(DCM)を全車標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料提供するもの。「ヘルプネット(緊急通報)」や「eケア(故障情報)」といった安全・安心サービスが利用可能。更に、トヨタ純正のカーナビを販売店OP装着すると「オペレーターサービス」や「エージェント(音声対話サービス)」「LINEマイカーアカウント」等が利用可能となる代物だ。
個人的に「コネクティッドカー」ならAmazon「Alexa」みたいなAIスピーカー機能が欲しい。運転中にラジオから流れる曲名やアーティストの年齢(笑)が知りたくなった際も、簡単に質問が出来、即座に回答してくれると色々スッキリしそうだ。家の中でAIスピーカーに話しかけるのは若干違和感があるが、運転中ならば問題ない。
何も無理してトヨタオリジナルのエージェントサービスを作る必要は感じない。「餅は餅屋」という言葉もあろう。しかし、どうせやるなら自動車業界を席巻するつもりで普及に努めて欲しいものだ。
さて。新型「カローラ スポーツ」について言えば、「コネクティッドカー」の部分を除くと、割と常識的で普通のCセグメント・ハッチバックである。
トヨタは「TNGAプラットフォーム」の採用により、低重心でワイドなスポーティシルエットと「走りの楽しさ」を実現したというが、「TNGAプラットフォーム」を先行で採用している「プリウス」や「C-HR」の出来栄えを見る限り、「TNGAプラットフォーム」=良いクルマとは評価し難い。まぁ乗りもせず文句を言うのは良くない。「カローラ スポーツ」には是非機会を作って乗ってみたい。
パワートレーンは「プリウス」由来1.8Lエンジンとリダクション機構付のTHSⅡに加え、1.2LターボにSuper CVT-i(10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付)の2つを用意した。
サスペンションはフロント:ストラット/リヤ:ダブルウィッシュボーンを全車に設定。4輪ディスクブレーキや前後スタビライザー・前後エアスパッツも全車に標準だから、トヨタにしては英断。更に先進安全装備「ToyotaSafetySense」やSRSニーエアバッグ+SRSフロントサイド+カーテンシールドエアバッグが標準装着であったことも評価したい。
「カローラ スポーツ」の価格はベースモデル213.8万円~268.9万円。先代「オーリス」比では結構高くなった。VW「ゴルフ」のベースグレード「TSI Trendline」が253.9万円~と思えば納得の範囲か。マツダ「アクセラ」やスバル「インプレッサ」ではなく、あえて「カローラ スポーツ」を選ばせるだけの魅力に乏しい印象だが、さりとてライバルに大きく負けるものでもない。ようやくCセグメントのトヨタ車がこのレベルまで来たという感慨すらある。
個人的に1.2Lターボ(8NR-FTS)搭載モデルが未だSuper CVT-iを採用していたことに落胆。やはりマトモな設計とコストをかけられたクルマはCVTなんて採用しない。トヨタは色々と屁理屈を述べるだろうが、「クラウン」にはCVTを採用しないだろう。それは何故か。トヨタがアイシンを巻き込んで、FF小型車用8速ATを量産する事なんて朝飯前なのに。やはり出来ることをしないメーカーは評価したくない。クルマ好きとしては6速MTが8月に追加されたのは嬉しいのだが.....。
過去のハッチバックモデルである「カローラFX」「カローラランクス」「オーリス」は少なくともセールス的には期待外れだったのは否めない。新型「カローラ スポーツ」はそのジンクスを打ち破れるだろうか。


↓本日デビューの「カローラ・ツーリングスポーツ」。日本では「フィールダー」後継か。

Posted at 2018/09/04 23:25:15 | |
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