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ダイハツ「タント」がフルモデルチェンジを果たし、4代目となった。
初代「タント」は2003年11月に登場。今では軽自動車の主力ジャンルに成長したスーパーハイトワゴンであるが、間違いなく「タント」が元祖。当時絶対王者だったスズキ「ワゴンR」よりも背を高くしスライドドアを備えた「タント」は大ヒット。軽自動車がファーストカーになる潮流をより確実なものにした。
2014年に「タント」ベースで更に背を高くした「ウエイク」はヒットせず。まぁ何でも塩梅と言うものはある。(北海道弁で言えば「あずましい感じ」ですか..)
さて。今回の新型「タント」は何といっても、ダイハツの新たなクルマ作りを象徴する開発思想「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を採用した第1弾。今後ダイハツの軽自動車だけでなく、A/Bセグメントの小型車も「DNGA」プラットホームから生み出されるらしい。色々な意味で重責を担う基幹車種に「タント」は成長を遂げたと理解すべきだろう。
しかし、「DNGA」の出来栄えは今後じっくり検証したいのだが、異論を恐れず、試乗もせずに結論を言えば、新型「タント」大丈夫なの??と心配。
残念ながら、このジャンルでヒット街道を爆走するホンダ「N-BOX」を捉えることは難しいのではないか。ガチンコのライバルはスズキ「スペーシア」に留まる印象。王者ホンダ「N-BOX」とは意図的に距離を置いたようにも見受けられる。
「DNGA」に莫大な開発費がかかったから、「タント」の見栄えやデザインにコストが回らなかったとは思いたくないが、内外装ともにチープでスカスカな印象。(特に標準系モデル)街中のダイハツ販売店で新型「タント」をチラ見しても印象は変わらなかった。
より高価で利益率の高い「カスタム系」グレードを売りたい気持ちは察するところではあるが、あまりにも「標準系」グレードのデザインは投げやりではないか。まぁダイハツは現行「ムーブ」や「パッソ/ブーン」も似たような感じだから確信犯だろうな。時代錯誤したダイハツの販売戦略は支持したくない。
まずは「標準系」をしっかりと作り込んだうえで、より豪華・上級で押し出しの強い「カスタム系」を作るべきだろうに。
今や、スーパーハイトワゴンと呼ばれる軽自動車は事実上、我が国の「国民車」だと思う。狭い国土かつ低い移動速度に加え、合理的な箱型パッケージは現在のニーズにマッチしていると思う。
しかし既に高度経済成長期ではない。成熟した市場故に、軽自動車と言えども、見栄えや品質感を求められるのは当然だ。不思議なもので消費者はこういう違いをサラッと見破るもの。当面「N-BOX」の快進撃は続きそうである。

↓現行のホンダ「N-BOX」シリーズ。

Posted at 2019/08/06 23:12:22 | |
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