![[フルモデルチェンジ]ホンダ・アコード 10代目はスタイリッシュセダン [フルモデルチェンジ]ホンダ・アコード 10代目はスタイリッシュセダン](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/043/813/165/43813165/p1m.jpg?ct=1fb24c38fbd0)
ホンダ「アコード」がフルモデルチェンジを実施し10代目となった。とはいえ、主力市場である北米では2017年10月から販売されているから、既に誕生から2年半が経過。正直、2020年の日本市場投入には「今更感」が漂う。
驚いたことに、新型「アコード」の日本仕様は全量がタイで生産され輸入されるらしい。累計生産台数が2000万台にも達するホンダの屋台骨モデルとしては、随分寂しいデビューである。まぁグローバルに主軸を置いていると言ってしまえばそれまでではある。
新型アコードのボディサイズは全長4900mm全幅1860mm全高1450mmでホイルベースは2830mm。車重は1560kg。
パワートレーンは先代に引き続き、2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。純然なガソリンエンジンモデルは用意されず、モノグレードの展開となる。ついでに言えば、輸入車だからなのかメーカーOPは設定されない。基本的には「全部乗せ」のてんこ盛りモデル。価格は465万円。(有料色は+4.4万円)
個人的にはどういう訳か歴代の「アコード」は結構好き。やはり日本車であっても、随所にアメリカの匂いがする所が好きなんだろうな。昔あった「コンチェルト」は子供ながらにイギリス風で好きだったな....。
新型「アコード」を見ていくと、随分思い切ったクーペルックのセダンへと変貌を遂げた。ここ数世代はコンサバなセダンルックだったが、一気に若返りを図ったのだろう。正直ホンダはデザインが下手な会社だと思うが、新型「アコード」は割と上手く行ったと思う。
しかしながら、残念なことに全く(新車で)欲しいとは思えない。確かにカッコイイのだが、もう10世代もモデルチェンジを重ねてきた歴史あるクルマとしての重みや個性が何一つ感じられないのが哀しい。
現行のトヨタ「クラウン」にも感じる事だが、積み重ねてきた歴史やブランドイメージをデザイナーの小手先でぶち壊してしまうのは賛同しかねる。さりとて、コンサバで退屈なセダン像を求めている訳では無い。そろそろ日本のメーカーも自分達のアイデンティティやヘリテイジを真剣に見つめ直す時期に来ているのではないだろうか。
新型「アコード」の価格は465万円である。高価で贅沢なハイブリッドシステムを搭載し、カーナビ・レザーシート・サンルーフ等の快適装備や、安全装備も一通り標準装備しているから、決して「ぼったくり」とは思わないが、割安感は全く感じない。ライバルのトヨタ「カムリ」が345.6万円~の設定だから余計割高に感じてしまう。ホンダの名誉のため、「カムリ」"G レザーパッケージ"に新型「アコード」と同等装備をメーカーOPで追加するとむしろ「アコード」の方が安くなるのだが。
「アコード」は販売目標台数が300台/月と非常に少数かつタイからの輸入車のため、仕様数を減らしたい意向がホンダにあるのは察するとしても、まぁ下手くそな価格設定と言わざるを得ない。
もう随分前から、ホンダの新型車の価格設定が割高に感じられて久しいが、一向に改善する気配もないから、そろそろ「うっかり」ではなく、「確信犯」なんだなと認識を改めている今日この頃。
新型「アコード」に500万円クラスの支払いをしてくれる熱心なファンが毎月300名も現れるとは到底思えないが、現実の販売状況は興味を持って見守りたい。
700万円超の「レジェンド」。約600万円の「クラリティPHEV」に加えて465万円の新型「アコード」。更には332万円~の「インサイト」.....。どれもこれも価格設定を間違わなければもう少し売れそうなのにね。
個人的に4ドアセダンは現時点ではマイカーの選択肢に入らないので、あまりリアルな購入イメージが沸かないのだが、新型「アコード」に465万円を払うなら、プジョー「508」とか、メルセデスの「CLA Coupé」なんかも比較検討するんだろうな....。でも結局はマツダ3のSKYACTIV-Xエンジン搭載車を買う気がする。やはり作り手の熱意とかメッセージに共感したいから。

Posted at 2020/03/13 23:22:25 | |
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